英語をリアルタイムで理解した結果、素敵な経験をしました
前回のブログで、「私はこの言葉を理解するために英語を勉強してきたんだな」と思う瞬間があったことを、突然思い出した、という話をしました。「30秒以内に二つのフライパンを重ねて丸めて世界一小さな直径にする」ギネス記録の保持者Jon Pritikin氏との出会いが、そのうちの一つでした。
2018年、こんな話を友達にシェアしました。(以下、その時の文をそのまま掲載します)
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去年の今頃からずっと、この話をシェアしたい気持ちがあって、でもいろいろあって留まっていた。それは、Jon Pritikinというギネス記録保持者が私の働いている学校にきた時にしてくれた話です。
彼は怪力でフライパン曲げのギネス記録"Tightest Circumference of Two Aluminum Frying Pans Rolled Together with His Bare Hands in Less Than 30 Seconds."を2009年から保持しています。(けど、これが話のメインではありません(笑))
怪力のデモンストレーションで、生徒が棒の両側にぶら下がったままぐるぐる(天秤メリーゴーランド?)はすごかった。
フライパンについては、感動するよりは、曲がったフライパンが辿るその後の運命が気になりはしましたが。。。まるで紙のように筒の形にあっという間にフライパンを丸めていました。
彼が、最後の演目の前に、話してくれたこと。
…………
Anyone can make a mistake, but that doesn't mean you are a mistake. (誰でも間違えることはあるけど、間違えたからって、君自身が失敗作だってことにはならないんだよ。)
僕もいろいろな失敗をしたしね。(面白い例とか話す。彼は今、いじめ防止の為に世界を周って公演していて、非営利団体も作っている)
それからね、ある男の子がいて、読み書きも、喋ることもよくできなくて、クラスからつまみ出されて養護学級にいれられたんだ。周りからいじめられて、とても寂しかった。
だけど小学3年生のある日、6年生の男の子たちが、一緒に遊ぼう、と言ってくれて、彼は飛び上がって喜んだんだ。その25人の上級生は、でも、実は彼を追いかけ回していじめる為に声をかけてきただけだった。かれは校庭を必死でにげて、校舎にたどり着いて、廊下を走りに走った。その彼の前に突然脚を出した子がいた。6年生の子だった。彼は当然その脚に引っかかって転んだ。顔面から床に激突して、倒れて血まみれになった。それでも、誰も手を差し伸べてくれなかった。救急車で運ばれて、顎を何針も縫った。
その事があった後、ようやく普通の学級に戻らせてもらえたけれど、担任の先生が彼を居残りさせてこう言い放った。「あなたなんて、一生、読み書きもスピーチも上手にできるようにならないわよ」って。彼はとても傷ついた。何も言わず、黙って帰り、家ではじめて一人で泣いた。
だから、たった一人の、言葉がどれだけ人を傷つけうるか、いつも口を開く前に考えることは、とても大切なんだよ。
そのうち彼はとうとう転校することになった。けれども転校初日のお昼時、給食をもって食堂に行くと、彼に向かって上級生の女の子が叫んだ。「あんたみたいな馬鹿、ここで私たちと一緒に食べる気?冗談じゃないわ」と。そこで彼は黙って立ち上がり、外に出た。大きな木の下にたどり着いて、座り、そこでようやく一人、涙を流した。
だから、相手がその時目の前で反応しなくても、傷つくことを言われたら、泣いていることもあるんだとわかってほしい。
そしてそれでも読み書きを教えてくれた高校の恩師がいて、大学に行った彼が、その大学で信頼していた先生に一学期の終わり頃、自分の夢を語ったんだ。すると彼が「君の成績は最下位で、単位も危ないのに、そんな夢、到底叶うはずがない」と言われたんだ。とても傷ついた。だって、先生を信頼していたから。
だから、誰に夢を語るか、本当に気をつけなくちゃいけないんだよ。
諦めなかった彼は大学も最優秀成績で卒業し、、、今、君たちの目の前にいるんだ。
僕は以前、娘を連れて、その母校に帰ったんだ。子供というのは、親に憧れや理想を抱くものだよね。
だから、ここで僕は血まみれになった、ここで先生に一生読み書きできないと言われた、ここの木の下でいつも一人お弁当を食べた、、、と話しながら歩いて行くと、
彼女の顔が曇っていくのがわかって、とても心が痛んだよ。
車に戻ろうと、手を引いて歩いていたら、ふと、後ろの彼女が足を止める気配がした。
振り向くとね、彼女はこう言ったんだよ。
「パパ、私だったらパパと一緒にご飯食べたよ」って。
一人でいる人や、黙っている人の中にも、本当は辛い気持ちを抱えている人がいるかもしれない。
そういう人はね、たった一言かけてあげるだけで、救われることもあるんだよ。
だから、周りの人のこと、気を配ってあげてほしい。
自分の言葉が知らないうちに人を傷つけないように、気をつけてほしい。言葉を大切にして。
そして君たち一人一人は、みんな、特別な存在なんだ、素晴らしいんだってことを、忘れないで。
…………
今、書きながらまた号泣してますが、、(笑)
その時も私は生徒に混じって二列目ぐらいで泣いていました。
ジョンの中の傷ついた子供の姿が見えるようで、その子が生き抜いたことを称え、傷ついたことを癒す為に、抱きしめてあげたいと強く思いながら聴いていました。
全ての演目が終わった後、写真を撮る時間を設けてあって、私はとりあえず、どうにか彼のところに行かれないか、ハグできないか、と模索する気持ちを抱きながら立ち上がりました。
すると突然彼が私の方に歩いてきて、私の左手を取って、白いリストバンド(トレードマークFTP:feel the powerと刺繍してある)をはめてくれながら、Thank you. You were really great when you were listening to me.(「ありがとう、君は本当に素晴らしかったよ、聴いてくれていた時」)と言ってくれました。
そこで私は彼をハグして、「私はここの講師です。あなたの体験をシェアしてくださって、本当にありがとう、ここに来てくれて、ありがとう、私もこれから生徒たちに、あなたのような心がけで接していきたいと思う」と伝えました。彼は「そうなの、てっきり生徒だと思ってたよ(笑)」と。
通訳がついたけど、私は英語がわかるので、頷くタイミングや泣くタイミングが他と違った。それだけじゃなく、私の聴き方が、聞き手側としてのコミュニケーションが彼に伝わって、ちゃんと気づいてもらえていたんだ、と思った…
この経験のおかげで「自分はきっと、自分の輝きをわかってくれる人に見つけてもらえる、素晴らしいって言ってもらえる」、ということを信じられる気持ちになりました。
そう!質疑応答で、こんなことがありました
…………
ある観客に、「もしもあなたをいじめてた子に今会ったら、フライパンみたいに丸めますか?それとも鉄の棒のように折り曲げますか?」(怪力だから)と聞かれ、僕はこう答えたんだよ。
その人のところまで歩いて行って、まっすぐ目を見て、こう言うよ。「君を許すよ」と。
許すよ、というのは、相手のしたことが正しかったという意味じゃないんだ。自分の怒りを手放すことなんだよ。
今でも心無いいじわるなツイートをうけとったりする。けれど、僕は許すよ。
この顎の傷はいつも、僕に「許すこと」を思い出させてくれるんだ。
…………
彼のようにひどい体験をした人が、人を許せるというなら、
私にも許せるな、と思った瞬間でした。
それから、ラオスを経験して、精神世界が広がってきて、
必要なものが必要な時に巡ってくると思うようになりました。
こうしてシェアが一年遅れたのも、必要な人が必要な時に、必要な言葉を受け取れるための必然だったような気がします。
読んでいただきありがとうございました。
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この時に感じた気持ちは、一生忘れないと思います。英語が理解できて、よかったな、と思いました。
生徒さんにも「私はこの言葉を理解するために英語を勉強してきたんだな」と思う瞬間や言葉や出来事に出逢ってほしいと思っています。
そして、何を言っても否定せず、まずは話をきける先生でありたいと思っています。

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