化学

大学入試に必要な能力

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2024/7/1

大学入試に必要な能力として、意外に着目されないものが1つあります。

それは、競技力です。

競技力と言われてピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんので、少し解説します。

例えば、化学のテストでどれだけ高得点が取れるかは、化学をどれだけ深く理解しているかということだけではありません。もしそれだけであれば、ノーベル賞受賞者や大学教授の方であれば、共通テストや医学部入試で満点を取れるはずですが、実際はそうではありません。何が足りないかというと、厳しい制限時間内に問題文を正確に読み取り、素早く正確に問題分の処理や計算をして、正しい答えを導く能力です。これが競技力です。

私の経験上特に多いのが、帰国子女や、海外の大学を一度出ていらっしゃって、日本の学校よりずっと高度な内容を既に学ばれている方が、この競技力の概念が低い方が多い印象です(全員ではありません)もちろん、そのような方々が日本の大学で学ぶような高度な内容を知ってること自体はなんら悪いことではありません。ただし、彼らが問題を解く様子を見ていると、明らかにのんびり問題を解いていらっしゃるのです。海外の高校や大学などでは、教科書や辞書などが持ち込み可能で、制限時間もたっぷりある場合が多いことが原因でしょうか。

それに対し日本の難関中学、難関高校の受験を終えられている方は、この競技力が絶対的に需要な要素であることを肌で経験してきています。わからない問題は飛ばして先に進む、完全に答えが出せなくても、部分点を少しでも多く取れるような答案を作る、などです。

したがって、自分の目標とする大学入試を突破するには、今対峙している問題に対して、どうすれば1点でも多く点数が取れるか、これについて練習の段階から強く意識することが重要です。実際、私がこれまでたくさん見てきた生徒のなかでも、化学の内容そのものの理解度は低いものの、意外と高得点を取れる子もいましたし、化学の内容は完璧に理解してるのに、思ったより点数が取れない子もいました。模試や本番ではメンタル的な部分も重要な要素になったりしますが、今回お話しした競技力の有無が、得点力に最も大きく影響しています。

現在の日本の大学入試は極めて競技力特化です。これに関して教育関係者から賛否の声がありますが、今年受験するみなさんは現行のこの入試形式を何とか乗り切るしかありません。普段の学習から制限時間内に問題を解くことなどを定期的に行い、競技力を意識した学習を進めていきましょう。

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