【長文がスラスラ読めるようになる】超具体的な音読のやり方!
2021/4/27
こんにちは、石井です。
皆さん「音読が大事だよ!」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
音読は単語・文法・長文読解・リスニング・ライティング・スピーキングとあらゆる英語の力の基礎を効率よく育成するのに有効な学習法です。
音読の効果についての詳細はこちらの記事に譲るとしますが、特に学習の初期においては音読の有効性はきわめて大きいと言えます。
英語の学習方法を紹介しているサイトや学校の先生が「音読が基本だ!」「音読だけで英語ができるようになった!」とオススメしているのを見たことがある方も多いでしょう。
実際に音読は間違いなく優れた学習方法です。しかし、なぜ音読が効果的...
しかし、実際に効果が出る正しい音読の方法まで説明を受けたことがある方は少ないのではないでしょうか?
この記事では、音読を行う上でのポイントと日々の学習で即実践できる具体的な音読の方法を解説します。
【音読のポイント】
まず音読を行う上で知っておくべきポイントを3つ紹介します。
①精読し終わった文章を題材にする
②同じ文章を何度も読む
③音声を聞きながら行う
1つずつ詳しく解説していきますね。
①精読し終わった文章を題材にする
まず、音読を行う文章はきちんと精読が終わった状態のものを使います。
英語学習で重要なのは「意味を理解した題材のインプット」です。
意味がよくわかっていない英文や、構文がきちんと取れていない文章を読んでも学習効果は低いでしょう。
精読といって1つ1つの文章の構文、単語の意味をしっかり理解しながら読み進める作業を終えた英文が好ましいです。
②同じ文章を何度も読む
音読の大きな目的の1つは「知識の自動化」です。
同じ英文を繰り返し読むことで、英文を読んでいくスピードが格段に上がっていきます。
これは頭の中で眠っている、上手く使えていない知識たちが繰り返し呼び出されることで高速で英文を処理する事ができるようになるからです。
例えば、自転車に乗るときを思い出してください。
いちいち「まずは足をこのように動かして、車輪が回り始めたら足を地面から離して…」などと考えませんよね。
そんなことをしていては、自転車は倒れてしまうか歩いたほうが速いと考えてしまいますね。
これはリーディングにおいても同じで、英語を読むのが速い人は簡単な英文であれば半自動的に構文を取り、単語の意味を引き出し文章の意味をダイレクトに近い状態で理解しているのです。
同じ文章を繰り返し、具体的には100回程度読むことで自動化が発生し、英語を処理するスピードの上昇、知識の定着が期待できます。
③音声を聞きながら行う
私がオススメする音読では音声をふんだんに取り入れます。
リスニングの対策になるのはもちろん、音声を聞くことで英文のリズムが身についたり、意味の切れ目が分かるようになったりといい事ずくめです。
加えて、実はリーディングの際にも頭の中では音声化が行われているため、正しい発音やアクセント、リズムに親しむことでリーディング能力の向上にも繋がります。
日本語でも少し難しい文章を読むときに思わず口を動かしてしまいませんか?
原理は同じです。
【音読学習の進め方】
それではいよいよ音読学習の具体的な進め方を解説します。
まずは実際に行う音読のステップを解説します。
①聞き解き
②テキストを見ながら英文と読み方を一文ずつ確認
③テキストを見ながら音読
※ルックアップアンドセイを取り入れると④⑤への接続がスムーズになる
④シャドーイング
⑤一文ずつリピーティング(テキストなし)
⑥仕上げの音読(テキストあり)
①聞き解き
聞き解きとはその名の通り、音声だけを聞いて英文を理解するということです。
最初の方は細部まで聞き取る必要は無いので、意味が大雑把に理解できるようにします。
1〜2回聞いたら、今度は一言一句聞き取れるよう丁寧に聞き取ります。
aやtheなどの細かい冠詞も正確に聞き取れるように努力します。
何度か聞いても部分は分からないものはそのままでOKです。
②テキストを見ながら英文と読み方を一文ずつ確認
②ではテキストを見ながら音声を流して、自分が聞き取った内容と合致する部分、正確に聞き取れていなかった部分の答え合わせを行います。
一文ずつ一時停止して丁寧に行いましょう。
同時に一時停止した後に音声を真似して発音しましょう。
ここでしっかりと正しい発音を身につけることが重要です。
③テキストを見ながら音読
③はいわゆる普通の音読です。
テキストを見ながら音声を流さずに音読していきます。
発音が分からなくなったりしたらもう一度音声を聞いてみることをオススメします。
このステップは、ダレやすいです。
次のステップに大きな段差を感じる方が多いので、ある程度回数を重ねたらルックアップアンドセイという技法を取り入れましょう。
ルックアップアンドセイはその名の通り、テキストを見て一文を覚えたら今度は顔を上げて覚えた一文を暗唱するという技法です。
これにより、負荷が適度な負荷がかかり、脳が活性化されます。
④シャドーイング
④はシャドーイングといって流れてくる英文を聞こえてきたそばから影を追うように自分も発音していく技法です。
自分の声で音声がかき消されないよう、イヤホンを使ったり小さな声で行ったりすることをオススメします。
⑤一文ずつリピーティング(テキストなし)
⑤一文ずつのリピーティングはすでに②で行っていますが、今度はテキストなしです。
聞こえてきた英文を1つ覚えては暗唱していくわけですが、英文の短期記憶をいじめ抜くトレーニングなのでかなりきついです。
⑥仕上げの音読(テキストあり)
⑥最後はテキストを使って③と同じ形式で普通に音読します。
⑤⑥の読み方はついていくのに精一杯でしょうから、発音や読み方が崩れやすくなります。
最後に丁寧に音読をすることで正しい読み方を体に思い出させて終了です。
【音読のスケジュール・回数】
それでは、音読のスケジュール・回数の組み方の一例を紹介します。
所要期間:1ヶ月半
所要時間:1〜1.5時間
1日あたりの回数:30回
レッスン数:12
最終目標:全レッスン100回!
ステップ:
①聞き解き
②テキストを見ながら英文と読み方を一文ずつ確認
③テキストを見ながら音読
※ルックアップアンドセイを取り入れると④⑤への接続がスムーズになる
④シャドーイング
⑤一文ずつリピーティング(テキストなし)
⑥仕上げの音読(テキストあり)
1・2周目(1日1レッスン30回)
①×3、②×3、③×15、④×4、⑤×4、⑥×1(計30回)
3・4周目(1日2レッスン15回ずつ)
①×1、②×2、③×7、④×2、⑤×2、⑥×1(計15回)
5周目(1日3レッスン10回ずつ)
①×1、②×1、③×3、④×2、⑤×2、⑥×1(計10回)
【最後に】
この記事では音読のポイントそして具体的な進め方とスケジュールの一例を紹介しました。
ここまで読んでくださった方はもうやり方も進め方もきっと理解できているはずです。
しかし、実際には独学には落とし穴があります。
1.誰かに管理されないと継続できない
2.自分のやり方が合っているか不安になる
3.ひとりで精読できる力がない
このような落とし穴からこのやり方を公開しても実際に実践できる人は多くありません。
理想はしっかりと音読のやり方をマスターしている講師についてもらうことです。
下のコースでは私がマンツーマンであなたの学習を管理し、丁寧にサポートしていくので心配はいりません。
やり方が不安になればいつでもカウンセリングしますし、授業内容が精読そのものになるのであとはご家庭で紹介した方法で音読を実践していただくだけです。
まずは無料で日頃の英語学習の悩みのご相談、実際の授業の様子を体験していだくのが一番です。
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