「ズレた」問題集使っていません?
2022/2/23
先日本屋さんに行く機会があり、高校英語の参考書を見ていると
「基礎英文問題精講」がまだ売られていることにびっくりしました。
しかも平積みでした。
正直「まだこれ使っている人がいるのか!」と思いました。
なぜなら「基礎英文問題精講」は私が高校生の頃にも使われていたからです。
「基礎英文問題精講」の発売年を調べてみるとなんと1982年。
私が生まれた年とほとんど変わりありません。
恐らく、この問題集で勉強した受験生が指導者の立場になり、
「自分も使っていたから」という安易な理由で、
自分の生徒にも同じ問題集を使わせているのでしょう。
当たり前のことであるが、受験問題は日々変化します。
20世紀の英語の長文問題は、道徳的な話しが多くて、構文も難解でした。
今は、環境など実務的な話しで、英語を英語で理解する能力が問われる問題が多いです。
なので「基礎英文問題精講」に出てくる文章と実際の受験問題には「ズレ」があります。
この本で勉強してもすべてが無駄とまでは言わないですが、
大学側が求められている英語能力とは異なるものになると懸念されます。
これは、「基礎英文問題精講」に限った話しではありません。
一般的に市販されている長文の問題集の長文も、過去の大学受験の問題を流用しています。
良くて「5~10年」前の問題です。
例えば、今の環境に関する長文読解であれば、SDGsとかがテーマになるでしょう。
5年前のものでも、この言葉が出てくるか疑問です。
同じ環境問題でも話の主題も変わっていきます。
確かに、問題集になれば解説や訳が充実しているものもあり、
そういう問題集はメリットもあります。
しかし、そういう問題集は、もうお金を払わなくても手に入ります。
例えば、「パスナビ」であれば、過去3年分の大学の受験問題を見ることができます。
当然、英語もあり、しかも答えどころか解説もしっかりされています。
しかも、「無料」です
また、最新の話しであれば、BBCなどの海外ニュースサイトであればいくらでも英文は手に入ります。
また、英語長文に限らず、オープンエデュケーションの時代になり、
ネットさえあれば無料で学習できます。
この点では、素晴らしい時代になったものだとつくづく思います。
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