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英語

【高校受験生向け】夏~秋★今すぐできる・すべき英語勉強法は?(前半)

2023/9/20

中学英数を主に担当しています、安芸です。

この記事では、3年の夏休みから冬休みまでの5か月間にできる英語受験勉強の一つの方法を教えます。机に向かうものの何をしたらいいかわからないという中学3年生はまずはこの方法からトライしてみて、他に自分に合った方法があれば、取り入れたり自分なりにやり方を変えたりして方法を確立していくようにしましょう!


本文が長いので前半と後半にわけて投稿します。

【この記事の要約】

  • 単語勉強法
  • お勧めの単語帳
  • 文法勉強法

====ここまで前半


  • 長文勉強法
  • リスニング勉強法
  • テキストの選び方

=====ここまで後半


英語の高校受験の内訳とは?

公立高校の数学受験の過去問を見ると、リスニング・英作文・長文・語彙文法の4テーマに分かれます。そして長文にウエイトを置いている県が多く、点の半分近くが長文に充てられています。

語彙文法の穴埋めや並び替えも、「長文」の中の大問に混ぜ込んであるパターンが多く、長文に苦手意識があると、この点が比較的取りやすい部分も落としかねない危険性があります。

(※公立高校後期・Bタイプの問題にこのタイプが多い印象です。全部の県を調べたわけではありませんので、あくまで平均として参考にしてください。)


この中で比較的点が取れるのは、語彙文法の穴埋め、日本語訳、並べ替えなどの問題。これに必要なのは

○文法力

○単語力

です。


逆に言えば、この二つが分かっていないと点が取れるところが本当にありません。英語のテストは年々難化傾向にあります。


単語力がある⇒英文が読めるようになる

単語力がある⇒穴埋めや選択問題なども解けるようになる

単語力がある⇒リスニングでなんとなく言っていることや場面が想像つく

文法力がある⇒穴埋めや並び替え、英作文も比較的解けるようになる


単語と文法でどれだけのことができるか見えてきましたね。


理想の勉強スケジュール

理想は3年の夏休み終了までに1.2年生の文法と単語の苦手なところをある程度無くしておくことです。これによって2学期からは長文に集中的に取り組むことができます。


もし文法や単語がまだまだだという場合は、早急にここから始めましょう。

理由は、長文とヒアリングの習得は一夜漬けなどでなんとかなるものではなく、時間がかかるからです。


一方しっかり文法や単語勉強は地道に勉強すれば比較的簡単に点数が取れます。それをおろそかにして、時間がかかる長文を潰そうとしても、首を絞めるだけ…。

そもそも単語が分かっていないのに長文を読もうと思っても無理があります。


まだ文法と単語が不安定?早急に始めて!

まずは『単語』。寝ても覚めても『単語一択』。単語の未暗記によって他の子が取れる問題を取りこぼしてしまうと、受験で負けてしまいます。


単語勉強法は?

はっきり言ってしまうと…単語に勉強法もなにもありません。覚えるだけです。ただ覚えるコツはあります。暗記法に関しては、私のコースの生徒さんには別途『暗記に適した時間・覚えやすい暗記法をまとめた』のデータをお渡ししていますね^^

単語暗記は一日何十分も勉強するようなものではなく、小さい努力を毎日行うことで成果が表れます。5分でもいいから毎日必ずコツコツと。秘訣はこれだけです。


お気に入りの単語帳を一つ手に入れよう

一冊自分表に単語帳を手に入れましょう。(単語ノートではなく市販の単語帳)一年どこに行くにも持っていくものです。相棒となるのでやる気の出そうなものが良いでしょう。

私もどのバッグにも入れて持って行ってました。電車・お風呂・車の中・とにかく5分でも時間があればちょっと行います。何回も見る、何回も読む、何回も赤シートで確認する。

単語暗記はこれにつきます。特に得意不得意はなく、やるかやらないか、これだけで差が出ます。

本屋さんで迷ったら、結局有名で一番売れているのが良いですね。間違ってもアルファベット順やカテゴリー順(動植物・職業・動詞といったグループ別に分かれている系)は辞めましょう。本当に使いにくいことこの上ないです!


①私のおすすめ一つ目は「ターゲット1800」

参考:https://www.obunsha.co.jp/product/detail/021799


定番中の定番。受験に出やすい順に載っているので、やればやるほど問題が解きやすくなります。万が一受験日までに全部終わらせれなかったとしても、前半の頻出単語が終わっていれば、ある程度の文を読むことができます。

著作権の関係で中身を表示できないですが、上のリンクから公式ページに飛んで中身を見てみてください。

●1ページに5個ほど 大きくて見やすい(レベル5になると1ページ8個ほど)

●赤シートを使えば日本語が覚えれる

●1ページを縦半分に折れば、英語を隠すことができる(私はこうしてました。英語は赤字で書かれていないので、赤シートで隠せません。そこで折って日本語を見て英語スペルを練習していました。)

●音声ファイルをDLできるので、流して耳から覚えることもできます。


今から始める場合、せめてレベル3の1100個までは絶対覚えたいところです。1100個を1月までの5か月で割ると220個/月。55個/一週間。8個/一日。一日新しい単語を8個。繰り返し音声ファイルで聞きながら、目と手が暇な隙間時間に繰り返し単語練習。

毎日2ページずつ増やしていく。これなら無茶な目標じゃないような感じがしませんか?^^


②私のおすすめ二つ目は「キクタン中学英語」

参考:https://book.alc.co.jp/book/b10029940.html


出題順は一年生⇒二年生⇒三年生なので必ずしも頻出順ではないのが気になりますが、私にはかなりハマった単語帳でした。

人によって好みはあると思いますが、私は目で見て黙々と赤シートで単語を暗記するよりも、「耳から覚える」のが一番早いタイプだったので、これがガツンとハマりました。

この単語の最大の特徴はCDがついていて、♪チャンツ式になっていること。そのチャンツが「英語⇒日本語⇒英語」と三回繰り返してくれることです。

「英語⇒日本語」の二回を収録した単語帳はどこでもあるのですが、英語を聞いて日本語訳をCDより先に自分でいう、その後再度英語を言ってくれるのでその音に合わせて一緒に単語を発音するという一連の流れが、ものすごく記憶しやすかったです。


あとリズム♪で覚えるので、とにかく車でしょっちゅう聞いていました。私は『音がよく耳に残る』タイプだったので、単語の音が印象に残りやすく忘れにくく、私は大好きな単語帳です。


リスニングを伸ばしたいなら、どちらの単語帳を使うにしても、必ず音声データを使って、耳から単語練習を取り入れる練習を行ってください。

知っている単語でもその正しい発音を知らないと、リスニングの際聞き取ることができません。


文法勉強法は?

文法は問題を『繰り返し解く』方法が結局一番の近道です。浮気せず、一冊の文法問題集をとことんやり切るのが一番です。


英文法の問題が得意な子は、「問題の傾向」と「解き方」をセットで覚えています。なぜ覚えていると思いますか?何度も解いた経験があるからです。

例えば「彼女は●●の時、××していましたか?」を英訳もしくは穴埋めしなさいと言われたら、得意な子は「の時」と「していました」の二つの文法に注目します。

「~の時 when」と「~していました 過去進行形was+ing」を使えばいいんだな。さらに疑問文だから、be動詞を前にもってくるといいな。と考えます。


文法勉強を単元ごとにやっているとランダムになったとき解けなくない?

『文法集は単元別に分かれているので、その時は集中的に出来るけれど、ごちゃ混ぜに出題されたらできないんじゃない?』と思われることがあります。その不安よく分かります。


確かに『to不定詞』の問題ページは不定詞ばかりでるので、その間は何も考えずに「to」ばかりを機械的に書いてしまうお子さんがいます。それは正解してもあまり意味がありませんね。問題を読まずにただ書いているだけかもしれないからです。


ですがランダムになった際に解けないという事は結局は基礎ができていない、覚えていない、まぜこぜになった際、その問題がto不定詞の問題だと気づいていない、ということでもあります。

その場合、ランダム問題ばかりをやるようになっても結局余計迷子になる可能性が高いです。


この手順でやってみよう!

①まずは文法集のどの単元をこの2週間で潰すかを決める

例えば、この2週間は「現在完了形」を潰そう!


②2週間その単元の問題を繰り返し行う

ちなみに、文法集の勉強の際は、簡単すぎる穴埋め(ずっとtoを入れるだけ・ずっとbe動詞を入れるだけのような手の運動のような問題)は避けた方が良いでしょう。

むしろ並び替え・言い換え・8割英作文・日本語訳・肯定を否定文に・肯定文を疑問文に書き換える系の問題だけをピックアップするといいかもしれません。


③マークチェック採点法&反復練習

できた問題集を自分で添削。添削する際は習得度に合わせてマーク付けします。

  • もう復習しなくていい問題
  • 復習する問題
  • いったん保留にする難関問題

に分けて、できない問題だけに焦点を絞るやり方です。

この採点が大切なポイント!

●「正解した・内容も分かっている」⇒OKマークをつける⇒繰り返さなくてOKのサイン

●「解けたけれどまぐれかも。解けたけど解き始めるまでに時間がかかった・わかってたけどスペルミスやうっかりミスした」⇒○マーク

●「解けなかったけれど解説みたらわかった・忘れていたけれど今思い出した」⇒△マーク

●「全く分からない・解説みてもわからない」⇒×マーク


4種類に振り分けます。ここでメインで勉強するのは○マーク△マーク。これはちょっと頑張ればOKマークに移行できるグループの問題です。


振り分け終わったら?

○マークの問題をもう一回解く⇒今度は確実に解けた・早く解けれた⇒OKマーク⇒繰り返さなくてOK

△マーク繰り返し解く⇒○マークに昇格⇒OKマークまで昇格できるよう繰り返す


これを繰り返していくと、復習不要な問題がどんどん増えて、やらないといけない単元が減ってきます。クリアした単元が増えていくごとに解ける問題もぐんぐん増えていくはずです!


×マークは単語か文法の暗記不足、もしくは文法初耳レベルということですので、暗記ノートなどに単語やフレーズを書き写し、覚える努力を行ったり、解き方を先生に尋ねましょう。


④目次の単元からできる単元名を消していく

単元の8.9割が解けるようになったら、テキストの目次の単元名自体をマーカーで消すか、OKメークを書き加えましょう。最高に気持ちいい瞬間です。

目次にある『現在完了形』と書かれた単元名をピーっとマーカーで印をつけてしまいましょう。徐々に目次が色とりどりにマーカーで印されていくので、やる気が上がります。


さらに、単元名にマークがついていないところだけを集中的に潰していけばいいわけですから、毎回の自習の成果が目に見えて楽しくなってきますし、何より今何をすればいいかがはっきりわかってスケジュールも立てやすくなります。


人間一番しんどいのが、何かしないといけないのに、何をどう手を付けていいか分からず途方に暮れている時間です。ヤキモキするのに一行に進まない不毛な時間です。


一方毎日のタスクがこれだけ細かく決まっていると、机にすわってすぐに取り組むことができます。やることを決めることに時間と脳を使わなくていいので受験勉強にメリハリが加わり、頑張れます。


④並行してランダム文法問題を間に挟む

2週間に一回、ランダムでいろんな単元の文法がまぜこぜになったプリントを挟むといいでしょう。一回目はびっくりするほど点が低いかもしれません。でも文法の基本問題の復習が続けていくなら、解ける問題が増え、必ずランダム問題の点数も少しずつ上がっていくはずです。


ポイントは『単元別文法基礎復習』&『文法ランダム問題』を並行して行っていくことです。


2週間スケジュール例

目標は2週間で一単元を終わらせること。お手持ちのワークや先生からもらった一単元のプリントが全部で何ページあるか数えましょう。

例えば私のテキストでは『不定詞』の練習問題があるのは21ページです。そのうち簡単すぎる手の運動のような問題を飛ばすと18ページ。18ページを一週間で割ると、一日2ページ半


一週間目

2ページ半を一問最高2分(長文は別)を測って解きましょう。1ページに約17問あるので、25分弱で1ページ終えれます。2ページ半なら70分程度ですね。


※タイマーで測るのは、時間があったら解けた、時間があったらちゃんと書けたというのは受験では通用しないからです。受験は性格的におっとりさんであろうが、どうであろうが『50分で解く』というルールの元で解かないといけません。それに慣れるために、日ごろタイマーを机に置いておいてください。


中3秋以降は平日でも最低90分、平均2時間~は自習に取ることが進められいるので、時間は十分ありますね。


また『30秒シンキング』という方法を使って時間を短縮させましょう。数学などと違って、英語は暗記教科なので、悩んで時間をかければ解けるというものではありません。解けるか解けないかは『覚えているか、覚えていないか』だけの違いです。

そして覚えていれば30秒かけなくても瞬時に出てきます。というか瞬時に安定して覚えられるような暗記を徹底しないといけないんです。


なので問題を読んで30秒考えても、どうにもこうにもペンが進まないものは、あと何分考えても分かりません。×マークを付け、さっさと次の問題に進み、時間を無駄にしないようにします。

次に、そのページを自分添削し、上に記したOKマーク・○マーク・△マーク・×マークを振ります。


二週目

21ページのうち○マーク・△マークのみ、再度解き直します。ばっちりに解けたらOKマークに昇格。まだあやふやなら回答をみるなり、解説を真似して書くなり、何度も解きながら△マークを○マークに、最後OKマークになるまで解き続けます。

×マークは暗記不足ということですので、暗記ノートなどに単語やフレーズを書き写し、覚える努力を行いましょう。

一単元の9割がOKマークで埋まったら、目次の単元名をマーカーで消しちゃおう!ステージクリアです。テレテテッテレ~♪レベルアップした証拠です!


これを毎二週間続けていくと単元が1つずつつぶれていき、解き方を暗記している問題が増えていくはずです。

単語と文法勉強は平行して行うことで、相乗効果的に点数がアップします。


続く『リスニング法』『音読法』『長文読解法』のお勉強については続く後半の記事でまとめます!お楽しみに^^


私のコースの生徒さんへ

英語文法問題は私がいくつか持っているので、欲しい単元があれば、2週間ごとに教えて下さい。喜んで回答・解説と一緒にデータでお渡しします♡

ランダム文法プリントや、単語ランダムプリントも必要に応じてお渡しします。

リスニング問題もデータをお渡しできます。


ご本人がまだやる気になっていない段階で、問題ばかりをお渡ししてもプレッシャーになるだけで意味がありません。受験勉強は受け身では成功しません。やらされているという意識がある段階ではあまり伸びないんです・・。


なのでまずはスケジュールをご自身でたてるところから始めましょう。どの単元をいつ欲しいですか?スケジュールに合わせてお知らせくださいね!


★安芸先生と学ぶコース★

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『中学英語 平均点脱出!80点以上目指す子向け定期的テスト対策』

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