英単語の舞台裏⑨
2025/6/19
英単語の舞台裏⑨
Capability
〜なりうる姿を思い描く力〜
こんにちは、英語担当のバックスターです。
今日は 「capability」 という単語についてお話しします。
capability は「能力」「可能性」を表す言葉です。
似た言葉に ability がありますが、
ability は「すでにできる力」
capability は
「これからできるかもしれない力、潜在的に可能な能力」
私がこの単語で思い出すのが、Capability Brown(ケイパビリティ・ブラウン) という人物です。
18世紀のイギリスで活躍した庭園設計家で、本名は Lancelot Brown。
その土地の持つ可能性(capability)を見つけに馬でカントリーサイドを走り続けました
そこから彼は Capability Brown と呼ばれるようになりました。
彼に選ばれた土地は、自然に見えるように緻密に設計され、今でもイングランドの多くの場所で深みを増しながら存在し続けています。
イングランドのカントリーサイドの風景そのもの と言っていいかもしれません。
今この場所がどう見えるかではなく、
この場所がどんな風に “なりうるか” を見抜く目。
土地の持つ capability を見抜く力を持っていたのが、Capability Brown だったのです。
capability には
「可能性を見つけ、それを形にしていく視点」 が込められているように思います。
授業でもこんな風にパッセージに関連した単語の話をしています!
それもまた、英語を学ぶ楽しさの一つだと思っていただければうれしいです。
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