#1 自然が答え(水中編)
2022/9/30
はじめまして ゆうとと申します。私は
「勉強は楽しくないと続かない」
と思っておりますので、雑学や小話を入れながら指導することが多いです。
ここでは、私の持っている引き出しから役立つ話や雑学を話せればと思います。
突然ですが、夏祭りで金魚すくいをしたことはあるでしょうか?
私も小さい頃はすくってきては死んでしまう、、という経験を何度もしています。
よく、「水が汚れた」から死んだ
などと説明されますが、「汚れる」ということはどういうことでしょうか。
魚はフンをしますが、その中で重要なのが
アンモニア(NH3)です。pHが高い場合はより強い毒性をもつ物質です。アンモニアが検出されるような水の中では魚が生きるのは困難です。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり、アンモニアをエサとして分解するバクテリアがいます!
彼らは、魚にとっては猛毒であるアンモニアをエサとして食べるのです!
彼らは、アンモニアを、亜硝酸イオン(NO2ー)に分解します。亜硝酸イオンは、アンモニアほどの毒性はありませんが、エビなどの甲殻類には致命的になる毒です。
しかし、まだ続きがあります。
亜硝酸イオンをエサとして分解するバクテリアもいるのです!
彼らは、亜硝酸イオンを、硝酸イオン(NO3ー)
に分解します。ここまでくると、多少では生き物に影響は無くなります。
また、植物は硝酸イオンを栄養素として吸収します。
しかし、まだ終わりません。
硝酸イオンを分解するバクテリアもいるのです!
彼らは、硝酸イオンを、水と窒素に分解します。ここまでくると、窒素は空気中に出てゆき、酸素は生物に使われます。
ある生き物にとっては毒でも、ある生き物にとってはエサ、この循環で、46億年間、ほぼ閉鎖された地球という空間で、生き物たちは生き残ってきたのです。