英語が得意になるコツ 文法は「動詞を増やさずに文を長くする道具」
みなさんは英語を勉強していて、こんなふうに思ったことはありませんか?
なんで文法なんて覚えないといけないの?
単語だけつなげれば伝わるんじゃない?
実は、英語にはとても大事なルールがあります。
1文には主語と動詞は1つずつ
英語の文の基本は、主語+動詞です。
I play soccer.(私はサッカーをします)
She likes music.(彼女は音楽が好きです)
とてもシンプルですね。
でも、このルールには大事な制約があります。
1文に入れられる動詞は1つだけです。
だから、例えばこういうことはそのままでは言えません。
私はサッカーをします、ピアノも弾きます
私はあなたがピアノを弾くことを知っています
日本語ならどんどん動詞をつなげられますが、
英語は1文1動詞の原則があるので工夫が必要です。
じゃあ、どうやって複雑なことを言うの?
ここで登場するのが文法です。
文法を使うと、動詞を増やさずに文を長くすることができます。
たとえばこんな方法があります。
① 疑問詞+to+動詞
「~すること」とまとめて、動詞を増やさずに伝えられます。
I know how to play the piano.
(私はピアノの弾き方を知っています)
ここでは play という動詞をそのまま使いたいけど、
文の動詞はすでに know だから増やせません。
そこで、how to ~ でひとかたまりにすれば1文で表現できます。
② that を使って文をひとまとめに
日本語の「~ということ」にあたるのが that です。
I am sure that he is kind.
(私は彼が優しいことを確信しています)
he is kind という文を that 以下のかたまりにすることで、
1文にきれいに収められます。
文法を覚える意味はここにある
文法はテストのためだけではありません。
文法は、動詞を増やさずに文を長くするための道具です。
この感覚があると、
なんでこんな形を覚えるんだろう…というモヤモヤが減ります。
今日のまとめ
・英語は1文に動詞は1つ
・でも、言いたいことは複雑になりがち
・だから、文法を使って動詞を増やさずに文を長くする
この考え方を知っているだけで、
英語の文法の勉強がグッと納得しやすくなります。