総合型・学校推薦型の入試、直前期に必要な力とは?
2024/1/2
総合型・学校推薦型の入試、直前期に必要な力とは?
これまでにもお伝えしてきたが、総合型(旧A0入試)・学校推薦型の入試を突破するには、様々な力が必要となる。
試される力は、志望理由書、学修計画書などの書類作成、また、試験当日に課される小論文などにおいては、高い文章記述力が必要となる。
また、個人面接、集団面接、グループデイスカッションや、あるいはプレゼンテーションなどでは、自己表現力やコミュニケーション力が重要となる。
また、場合によっては、英語などをはじめ各教科の実力テスト、芸術や体育などの義能力を問われる試験などもあり、これらに対応する力も必要となってくる。
そして、総合型(旧A0入試)・学校推薦型の入試を受験する多くの受験生は、並行して一般受験の受験勉強にも取り組むことになる。だから、本当に大変なのである。
□はっきり言おう!
入試直前期に入って、重要なことは2つである。それは何か。1つは、志望理由書、学修計画書などの書類の精度をあげることである。
もう一つは、個人面接、集団面接、グループデイスカッションや、あるいはプレゼンテーションなどでは、自己表現力やコミュニケーション力を高めることである。
「何を言っているのか?全部大切だろ!!!」
そんな声が聞こえてくる。まさにその通り、もちろんすべてのことが大切である。
だから早期から対策を行っていくことが大事なのである。
しかし、直前期になった場合は今あげた二つのこと以外は、極論すると直前期に力量が爆発的に増減するものではない。私はそう考えるのである。
だから、書類系では絶対に得点をおとさず、出来ればトップレベルの得点を狙いにいき、そして個人面接、集団面接、グループデイスカッションや、あるいはプレゼンテーションなどでの自己表現力やコミュニケーション力系でも爆発的な得点を獲得して、合格ラインを超えていくようにするのである。
私がこの戦術を取り出してからは、それまで国公立大学の合格率は、約3割程度であったのが、6~7割と倍以上になっていったのである。だから、私の中では、この二つの力を徹底的に伸ばす指導を行っていくことにしている。
□志望理由書などについて
多くの受験生を見てきたが、総合型(旧A0入試)・学校推薦型の入試を受験するつもりであっても、日々の学校の活動、定期テストにおわれ、総合型(旧A0入試)・学校推薦型の準備が遅れるという場合が多々ある。
志望理由書にしても、9月に提出するにしても、ぎりぎりまで何も取り組んでいない場合さえある。そして、ぎりぎりになって書いて、学校の教員に提出し見てもらう。
基本的に生徒がそれらを提出する時期は集中する。クラスの担任教員などが見る場合が多い。同時期に大量に志望理由書が持ち込まれる。通常業務に、進路指導、クラブ活動、補習・・・・そして入試書類の点検。十分に時間が確保できる教員は、多くないのが実態である。
また、担任教員のそういった文書に対するスタンスも大きく違う。あくまで本人が作成するものだから、誤字・脱字程度のみチェックする。
そういった教員から、ほとんど書き直しに近いような添削を行う教員まで、まさに千差万別である。また、少し書きにくいが文章をみるのが苦手な教員がいることも事実である。
したがって、早い時期から動くことが重要となる。志望理由書なども、まず早めに書き、様々なところと連携し、その質をあげていくという作業が大事になってくる。つまり、当たり前のことだが、早めにとりかかり、地道に努力を重ねていくことが必要なのである。
この度も最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。
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