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総合型・学校推薦型対策

努力し続けなければならない総合型・学校推薦型入試受験対策に辻野式コーチングがどう有効なのか②

2024/1/2

努力し続けなければならない総合型・学校推薦型入試受験対策に辻野式コーチングがどう有効なのか②


私は、期間の違いはあれ多くの受験生と接する。接する中で、受験に役立つ技能が高まるよう指導していく。しかし、それが最大の効果を発揮するためには、受験生の心を前向きにしていくことが必須となる。そこで力を発揮するのが、前回も紹介した辻野式コーチングである。


辻野式コーチングの「雰囲気」を感じてもらうために、今日も二つの文章を載せておく。


□信頼関係をつくるということについて


教育に長く携わる中で、気づいたことがある。それもかなり長い時間がたった後で。生徒と接する中で、非常に大事なことの一つは信頼関係だ。若く傲慢だった時、生徒は私のいうことに従うべきだと思っていたし、また、未熟な生徒たちを頭から信頼することはできないと考えていた。ある時期に、本の中にこんな次のような言葉が書かれていたのを見た。


「教師が子どもに対して不信感をもっていて、それなのに、子どもに対して『私を信頼しなさい』というのはバカげています」(『クラスはよみがえる:学校教育に生かすアドラー心理学 』)


この言葉は凄く心に響いた。体に電気が走ったような衝撃を受けた。



ここに自分のまずさがあったのだと感じた。私は、これを境に生徒に接する態度を大きく変えていった。


どんな時でも、「まず最初に自分から先に生徒を全面的に信頼する」。私は、このことを常に意識して教育活動にあたるようになった。


何が起こったか?


◆私が生徒を頭から信頼する。生徒は信頼されていることを実感する。生徒は私の目を通し て自分は信頼に値する人物だと自分自身を見るようになる。生徒の心の安定感が増してい く。

◆生徒は、頭から自分のことを信頼してくれる私に対して、やはり同じように信頼を寄せる。


◆生徒の自己肯定感は高まり、物事に対して意欲的に取り組む姿勢をみせていく。

◆いじめなどがあるクラスの場合、自分の身を守ることにエネルギーを費やすので、学習やクラブ活

動に向けるエネルギーも低下し必然的にパフォーマンスも下がる。


◆信頼関係に結ばれると、怒る必要がなくなった。私はこんな風に生徒に語った。



 「さて、みなさん目をつむってください。少し厳しい話をします。〇〇についてのことですが、私はみなさんらしくないように感じたのですが、いかがでしょうか。自分自身で考えてみてください」


これで、十分に生徒に心に沁みているのである。


信頼関係がない時に、生徒が騒がしかったりした場合、静かにさせるために一喝する。最初こそ効果があるが、それはどんどん薄れていく。信頼関係がある場合は、口に指をあてるだけで十分である。


こんな具合である。私は魔法の杖を手に入れた気分になった。この杖はずっと手離すつもりはない。


そんなことが分って、じっと周りを眺めてみる。するとこんなことが見えてきた。


信頼の光を生徒にあてる担任の場合、生徒は無意識のうちに教員に学ぶので、信頼関係に満ちたクラスになりやすい。素の自分がそのまま出せ、いいコミュニケーションが広がる。


クラスの発言も多い。エネルギも―やるべきことにしっかり振りむけられる。だから、学習やクラブ活動でも結果が出る。


私は、信頼関係は教育というものの根幹であると思っている。





□「見る」ということについて


小さい子が公園で一人遊んでいる。砂場で一生懸命いろんなものを作っている。頭の中はいろんな空想でいっぱいだ。夢中になって砂に手を突っ込んでいる。


ふと、我に返る。首を横に向けると、少し離れたベンチにお母さんが腰かけている。目と目があう。お母さんがにっこり微笑む。その子は安心して、また空想の世界に入り、砂と格闘する。


そしてまたしばらくすると母親の方を見る。そこには優しい笑顔がある。子供は、また、砂遊びをはじめだす。


コーチングや教育において、大事なのはこれだ。自分のことを「見てくれている」という感覚、そう「見てもらってる感」。この感覚を与えることができるか否か。ここが勝負どころだと考えている。


それを教えてくれたのは、教育のコンサルテイングを行っている企業の研修会だった。そこで聞いたのは、 生徒ひとりひとりをしっかり「見る」ことを大事にしてください。それが教育の原点です。みたいな内容だった。


私は、「それは当たり前のことじゃないか。やってるし、今さら‥‥」と思った。


続けて、

成績のとてもいい子や問題のある子、目立つ子に教員はどうしても目がいく。そして声掛けもそういった子たちに傾きがちになる。


そうした中、目立たない普通の子たちは、「見てもらってる感」を感じにくいということだった。


「なるほど」と思った。そういえば、私自身真面目でおとなしい人間で、教員とそう多く接した経験はもっていなかった。「見てもらってる感」が大事なのか。そのことは心に留まった。


そのころ、偶然だが学級通信を出し始めていた。ただ、スペースを埋めるために、「いい言葉」や写真、思ったことなどを書くと、予想をはるかに越えて生徒は真剣に読むのである。


ただ、毎日何かしら書いて紙面を埋める必要があった。そこで、クラスのこと生徒のこと、目を凝らして見るようになった。他の教員にも、いろいろ聞きまわった。それをせっせと書いていった。


驚いた。


こういった通信の活動を続ける中で、クラスの生徒たちは落ち着いて、協力しあいながら,自分の課題にエネルギーを注ぎ、成果を高めていったのである。


さらに、クラスの一体感が高まる中で、クラスメンバー1人1人の「いいところ探し」を生徒たちが行ったことが、一層拍車をかけた。


一年終わってみると・・・・・


定期テストの成績は常に1番。合唱コンクール優勝。クラスマッチ(運動競技大会)優勝。先生方から、とっても素晴らしいクラスと常にお褒めの言葉をいただいた。


生徒の「見てもらってる感」が高まったことが、この大きな要因ではなかったかと考えている。


今日も読んでいただいて、本当にありがとうございます。

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