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1面接官の捉え方 *著『神面接』より

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2024/1/2

1面接官の捉え方 *著『神面接』より


ここでは、あなたの話の面接の相手をしてくださる面接官を意識したお話をしておきます。


「あなたがお話をするのは、面接官という存在ではありません」。私はよくこんな風にお伝えします。


そうなんです。間の前にいる人は「面接官」という名前はついていますが、一人の生身の人間なんです。一人のおじさん・おばさんといっていいでしょう。その生身の人間と話をしているという感覚を忘れている方が多くおられます。


生身の人間には、みな心があります。だから、その心にあなたという存在を届けて、その心を震わせて、あなたを印象付けていくことが大事になります。


私もずっと面接官をしてきました、中学入試や高校入試です。何人も面接した後に、隣の面接官と話す会話。


「印象に残った人物おられますか」


「ああ、あの〇〇番の生徒さんは、素晴らしかったですねえ」


「その他には」

「うーん・・・・」


という具合です。もちろん記録にはつけています。ただ強く印象に残る生徒さんというのは本当に少数です。ただ中学や高校の入試の場合、印象に残らなくていいのです。本当にとても悪い印象を残した受験生を、チェックするのが面接の目的だからです。


しかし、難関の大学入試や就活、教員採用試験などの面接は違います。面接の倍率が、3倍、5倍、あるいは20倍っていうふうになりますと、平均のレベルでは絶対に関門をクリアできないわけです。絶対的に面接官に強烈な印象を与える必要があります。


だから目の前の一人の生身の人間である面接官の心に刺さる、面接を行っていく必要があるのです。


大半の方が、自分の考えていることを、ある程度スムーズに話せたらそれでよしと考えます。


私は、それではだめだと思います。自分の口からスムーズに出すことで満足するのではなく、面接官の心を震わすことをゴールにする。常にそれができるトークになっているかどうかをチェックすることが必要になると思います。


面接官の立場になって考えてみてください。半日とか、丸一日とかの面接を行います。多くの方と面接を行いました。例えば30人としましょう。その中から2人選ばないといけない場合、あなたが面接官ならどんな人を選びますか。


30人中2人ですよ。悪い印象の人間は論外ですが、普通の印象の人でも話になりませんよね。いい感じの人だなあレベルでも難しいですよね。やはり30人の中でも、とりわけ輝きがあり、強く印象に残る人でないとだめですよね。


では、その強い印象を残すためには、何が必要なのでしょうか。


次項では、そのことに触れておきたいと思います。

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