【記述力UP講座p8】傍線部内の言葉と同じ言葉(似た言葉)に注目しよう
2024/8/2
こちらも非常に重要な技術の一つです。
【例題】
寓話「アリとキリギリス」の話では、先のことを考えず遊んで暮らしていたキリギリスが、食べ物を得ることができない冬に困り果ててしまう。一方、早いうちから食料を集め動いていたアリは、冬も豊かに過ごすことができた。アリになるかキリギリスになるかは君次第だね。
【問】
傍線部「アリになるかキリギリスになるか」とはどういうことか、説明しなさい。
【解説】
まずは前回の記事で取り上げた、傍線部はいくつかの部分に分けて考えるに則り、傍線部を詳しく見ていきましょう。
(1)アリになるか
(2)キリギリスになるか
次に(1)について、今回のテーマである「傍線部内の言葉と同じ言葉(似た言葉)に注目しよう」により、「アリ」という言葉を本文中から探します。すると、「早いうちから食料を集め動いていたアリは、冬も豊かに過ごすことができた」という説明が見つかります。これは「早くから先を見据えて準備をしておくとよりよい未来が手に入る」という意味であり、=「アリになる」ということが言えそうです。
(2)についても同様に考えていくと、「キリギリスになる」=「今楽をして将来困ってしまう」ということが言えそうです。
(1)と(2)をつなげて完成です。
【解答】
早くから先を見据えて必要な準備をし、よりよい未来を手に入れるか、今楽をして将来困ってしまうか、ということ。
国語の読解力や記述力は技術です。そして、技術を磨けばセンスも作り出されていきます。
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