オンライン家庭教師マナリンク
国語

「専門は哲学です」という私に現代文を教わるメリット

2025/5/22

たまには気楽にブログを書こうと思い、今回は掲題のとおり、「専門は哲学です」という私に現代文を教わるメリットについてお話申し上げたいと思います。


メリットはおそらく3つあると思います。


ひとつは、非常に直接的なことですが、例えば早稲田大学はドゥルーズやメルロ=ポンティといった日本人にあまり馴染みのない(日本ではほとんど誰も研究してない)哲学者の概説書から問題文が採られることが多いです。


その理由は、おそらく1つには、ほとんどの受験生が内容を全く知らないからです。全く知らないことが書かれてある文章を読もうと思えば、文章の構造に依拠して読むしかありません。すなわち、構造読解力が問われます。フランス現代思想というのは日本人にほとんど馴染みがない、つまり私たちの常識の範疇外の何らかの概念が書かれてあるわけですから、100%構造読解力が問われるーー私にしてみれば、非常に良問であると言えます(毎年のように解答で揉めていますが・・・・)。


そういった問題文を読み解く場合、問題文の構造に依拠するのみというよりか、フランス現代思想がどのようなものかざっくりでもいいので知っておいた方が、問題文を読みやすいものです。また、選択肢を選びやすいものです。


というわけで、大学受験に必要な哲学や倫理学の基礎をとても簡単に教わることができる――これは私のような哲学を専門とする先生に教わるメリットであるといえるでしょう。


予備校でも、例えば東進予備校の永井先生は哲学がご専門であるどころか、大学でも哲学を教えておられるそうですが、永井先生が東進で哲学の基礎を教えておられるかどうか、私は知りません。人見読解塾にお通いになられている生徒さんの中で、永井先生の授業を受けた方が、永井先生の授業の解説をしてほしいと言って、東進ハイスクールの教材をもとに私が解説したことが2回ありますが、私の知る限りでは、哲学概論を永井先生が教えておられるということはないようです。あくまでも私の知る限りにおいて、ですが。


2点目。私が教えている読解テクニックは、大学教育に必須の能力です。構造読解力がないと、大学教育を受けるのが非常にしんどいはずです。なぜなら、はじめて触れる学問領域における概説書や入門書を読むとき、何を頼りに読むかというと、文の構造を頼りに読むしかないからです。内容がわからないものをはじめて勉強するわけですから、文章の構造に依拠して著者が何を言ってるのかをとるしかない。

構造読解力というのは、哲学書を読む基礎でもあるのです。


3点目。これは非常に大きな視野における話になります。文章に限らず、この世のものは全て構造を持っています。親子関係にも構造がありますし、ひとりの人間の心にも構造があります。会社組織にも構造があります。もちろん、日本社会にも構造があります。


構造というのは、善悪や好悪の判断以前に、「すでにそこに存在しているもの」です。事実として存在するものを、善悪や好悪の判断抜きに、まさにそこにあるものとしてまず認める。この力がないと対話が成立しません。それどころか、人に騙されやすくなります。浅薄な人生になります。

物事の構造を洞察する力があれば、どこまでも深く、物事を追究することができます。その必然の結果、豊かな人生になります。

このブログを書いた先生

国語のオンライン家庭教師一覧

国語のブログ

「国語が苦手な人ほど“接続詞”を読めていない」 ―― 「しかし」「つまり」に注目するだけで、文章理解が一気に変わる理由

「文章を読んでも内容が頭に入らない…」「国語の文章が長くなると急に分からなくなる…」そんな人に共通しているのが、👉 “文章のつながり”を意識できていないことです。特に重要なのが、👉 接続詞です。実は国語が得意な人ほど、無意識に「しかし」「つまり」「だから」「たとえば」などを手がかりに、文章の流れを整理しています。逆に、接続詞を読み飛ばしてしまうと、文章はただの“文字の集まり”になってしまいます。今回は、👉 接続詞に注目するだけで、👉 なぜ文章理解が変わるのかを解説していきます。■ 接続詞は「筆者の道しるべ」接続詞は、単なる飾りではありません。実際には、👉 「ここから話が変わります」👉 「今から...続きを見る
そらの写真
そらオンライン家庭教師
2026/5/18

【灘校文化祭】熱くて厚い「知の結実」を見た

先日、灘中学校・高等学校の文化祭へ行ってきました。 あいにくの雨模様でしたが、最寄りの駅の構内には「灘校文化祭はこちら」というプレートを持った生徒さんたちが静かに立っていました。その落ち着いた佇まいを見た瞬間から、彼らがこの日のためにどのような準備を重ねてきたのか、その「質」について考えながら校門をくぐることになりました。今回の訪問で私が目にしたのは、一言では言い尽くせないほど多層的な情熱の形でした。溢れ出す情熱と、個の探求まず足を運んだ鉄道研究部の展示室。そこには、単なる知識の陳列を超えた、内側から溢れ出して止まらないような「スキ」という名の情熱が充満していました。 精密に作り込まれたジオラ...続きを見る
いくこの写真
いくこオンライン家庭教師
2026/5/15

大事なところに線を引く!?!?

こんにちは、講師のニシオカです。あるお子から、「特に模試などで、現代文の点数があがらない」と相談を受けました。受験したあとの模試の写真(本文の部分)を送ってもらい、状況を確認することにしました。すると、なんとなんと、どのページの本文にもたくさんの線が引かれ、設問設定の傍線部がどこにあるのか分からないほどの光景でした。「なんでこんなに線を引いているの?」と聞くと、「なんとなく大事そうなことには線を引く、という習慣があるから」という回答。なるほど。。たしかに、私も昔学生時代そのような指導を受けたような。もしかしたら、そう思い込んでいる人が他にも多いかも知れませんね。たしかに、線を引くこと自体はいい...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/5/15

勉強に集中できる環境づくり

こんにちは、講師のニシオカです。先日受講生の保護者様より「オンライン授業がない日に、集中して勉強できていないようだ」という相談を受けました。ふと思いついて、勉強机近辺の写真を送ってもらいました。普段どのような景色の中で勉強しているのか、まずは把握するためでした。そこには、かなりの物量と予想を超えるカラフルな景色が写っていました。推し活グッズ(ポスター・小物類)や、学校からの配布物(掲示物)が飾られ、また多くの文具とさらに予備の文具までが「文具」と書かれたカゴに入れられ、机の上に出ていました。中にはえんぴつ、消しゴムなどのよく使うものから、分度器やコンパスまで。(ちなみに、受講生は文系の高校生で...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/5/15

現代文だけ平均点——その本当の原因とは?

今日は、保護者の方からよくいただくご相談について書きます。「現代文だけ、どうしても平均点なんです。」数学や英語は悪くない。努力もしている。でも国語だけ、50〜60点で止まる。そして、親子で出てくる言葉が、「国語ってセンスなのかな…」この空気、よく分かります。子どもは、実はこう思っています多くの平均点以下の生徒は、心のどこかで思っています。「正直、読みたくない。」読んでも分からない。分からないから間違える。間違えるから嫌になる。この循環に入ると、努力しても結果が安定しません。これは、やる気の問題ではありません。現代文は“センス科目”ではありません日本の学校国語・受験国語は、どこまでいっても文法に...続きを見る
人見の写真
人見オンライン家庭教師
2026/5/14

国語力はどうやったら上がるか?

国語力はどうやったら上がるか?本は読んでるのに、国語力が上がっている気がしない…。算数は公式を覚えたらいい。社会は年号・人物・出来事を覚えたらいい。では国語はどうするか?漢字は書いて覚えればいいが読解力は…?覚えたらすぐに使える即戦力は勉強法がとてもシンプルでわかり易い。つまり文章読解は、暗記ではないから勉強法が難しいのでしょう。ではどうするか?本を読んでアウトプットすることです。「この段落はどんな内容でしたか?」「この話の主張ポイントは?」どんどん訊いて、どんどん答えてもらう。ひたすらこの繰り返しです。一人で本を読んでいると、字面を追っているだけの可能性もありますし、本当に理解できているのか...続きを見る
森田の写真
森田オンライン家庭教師
2026/5/13

この先生の他のブログ

人見の写真

小論文で「何を書けばいいかわからない」理由|“なんか”から問いを作る方法

2026/5/15
■ 「何を書けばいいかわからない」という状態小論文の指導をしていると、「何を書けばいいかわかりません」という相談をよく受けます。・テーマはあるのに書けない・考えているのにまとまらない・書いても浅くなる👉 こうした状態です。多くの場合、👉 「考える力がないから」だと思われがちです。しかし、実際には少し...
続きを読む
人見の写真

現代文だけ平均点——その本当の原因とは?

2026/5/14
今日は、保護者の方からよくいただくご相談について書きます。「現代文だけ、どうしても平均点なんです。」数学や英語は悪くない。努力もしている。でも国語だけ、50〜60点で止まる。そして、親子で出てくる言葉が、「国語ってセンスなのかな…」この空気、よく分かります。子どもは、実はこう思っています多くの平均点...
続きを読む
人見の写真

志望理由書と小論文の違いとは?|書けない人が混同しているポイント

2026/5/13
■ 志望理由書と小論文の違いがわからない「志望理由書と小論文って何が違うんですか?」これは、受験生から非常によく聞かれる質問です。・どちらも文章を書く・どちらも自分の考えを書く・どちらも評価されるそのため、👉 同じように書いてしまう人が多いのですが、👉 ここを混同すると、どちらも伸びません。■ 結論...
続きを読む
人見の写真

「集団授業についていけない子」は、本当に“変わり者”なのか?

2026/5/12
2月、3月に「はじめまして」から始まった授業も、数か月が経ちました。最初はお互い探り探りです。画面越しに、どこまで話していいのかどこまで考えていいのかどこまで自分を出していいのかまだわからない。そんな空気があります。しかし数か月経つと、少しずつ「授業のリズム」のようなものができてきます。「あ、この子...
続きを読む