「日本の算数教育は世界一」って知ってますか?
2025/1/16
「日本の算数教育は世界一」だと言われています。海外から、多くの現役の先生方が、日本の学校に研修に来られます。実際に学校の授業を参観されますと、一様に驚かれます。
まずは、授業の構成が1時間ごとに細かく、学習指導要領や教師用の指導書に記載されていることです。算数・数学という教科は、特に系統的に指導・学習することが必須になります。教科ごとの指導数が決まっているため、効率性も必要になってきます。
次に、授業の形態が「一斉型」から「話し合い型」に変容したことです。欧米の学校の良い面を取り入れ、また、国際的に必要な発信力等をつけるためにも、自分の意見を言えるような授業展開が多くなっています。まだ欧米に比べて、1クラスの人数が多いため、一斉型の授業も組み合わせないといけない状態ですが、今後、1クラスあたりの人数が、欧米並みの20人程度になれば、個人が意見を述べる場が、より多くなることでしょう。
日本人の細やかさは、授業研究にも表れていて、先人の方々の実践が積み重ねながら、時代の変容に沿って授業の形態も変わってきています。各先生が持っている教師用の指導書は、諸外国に例を見ないほど丁寧に書かれており、その単元で育てる力や指導する事項がしっかりと記述されています。海外でもその素晴らしさは伝わっており、特に、算数・数学については、日本のカリキュラムを取り入れて学習を進めるプロジェクトも進んでいます。
私は、小学校の算数カリキュラムをアプリにするプロジェクトに関わっています。英語版はリリースされていますが、日本版も出れば良いなと思います。まずは、アメリカの算数教育に広めていますが、今後、フィリピン、インドなどのアジアの英語圏、ヨーロッパの英語圏にも広めたいと思っています。
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