【高校受験・大学受験】英語長文が最後まで読めない人へ 夏休み後半に鍛えたい「読むスピード」と「前から読む力」
夏休みも後半に入りました。
この時期になると、
「英単語はかなり覚えた」
「文法問題も解けるようになってきた」
それなのに、
「英語長文になると最後まで読み切れない」
という悩みを持つ受験生が増えてきます。
時間が足りなくなると、
「もっと速く読まなければ」
と考えて、英文を無理に速く読もうとしてしまいがちです。
しかし、長文を読むスピードは、単純に「速く読もう」とするだけでは上がりません。
重要なのは、
英語を日本語に一文ずつ訳してから理解する読み方から、英語の語順のまま前から理解する読み方へ変えていくこと
です。
そして、その力を身につけるうえで非常に効果的なのが、これまでの記事でも紹介してきた音読とシャドーイングです。
今回は、夏休み後半に取り組みたい「英語長文を最後まで読む力」の鍛え方を解説します。
■「英語が読めない=単語力不足」とは限らない
長文が読めないと、
「もっと英単語を覚えなければ」
と考える人が多いでしょう。
もちろん語彙力は重要です。
しかし、知っている単語が増えているのに長文が読めないのであれば、別の原因があるかもしれません。
例えば、
一文ずつ日本語に訳している
英文を後ろから前へ戻って読んでいる
長い文になると構造が分からなくなる
英語を読むこと自体に時間がかかる
文章の内容を頭の中で保持できない
といった原因です。
つまり、
「英語を知っていること」と「英語を速く読めること」は別の能力
なのです。
■英語を「前から読む」とは?
例えば、
I was surprised to find that many students enjoy studying history.
という英文があったとします。
これを、
「私は驚いた……見つけて……多くの生徒が……歴史を勉強することを……」
と後ろから何度も戻って訳していると、読むスピードが上がりません。
一方、
「私は驚いた」
↓
「分かったことは」
↓
「多くの生徒が歴史を勉強することを楽しんでいる」
というように、
英語の語順に沿って意味を処理する練習をしていくと、少しずつ英文を前から理解できるようになります。
もちろん、最終的には日本語として自然な意味を理解する必要があります。
しかし、読む途中で毎回すべての英文を完璧な日本語に変換する必要はありません。
■長文を読む速度は「単語の処理速度」で決まる
長文を速く読める人は、一つひとつの単語について、
「この単語の意味は何だろう?」
と毎回考えているわけではありません。
よく出てくる単語や表現は、見た瞬間に意味が浮かぶ状態になっています。
例えば、
important
different
because
however
environment
experience
などを、毎回頭の中で時間をかけて日本語に変換していたら、長文を読むのに時間がかかってしまいます。
だからこそ、
英単語の反復学習は、長文読解のスピードにも直結します。
■音読が「読むスピード」にもつながる理由
ここで重要になるのが音読です。
音読というと、
「発音の練習」
「リスニング対策」
と思われることがあります。
しかし、音読はリーディングにも効果があります。
英文を何度も声に出すことで、
英語の語順
文の構造
単語の並び
英語特有のリズム
に慣れていきます。
すると、
「英語を見たら、その語順のまま意味を処理する」
という感覚が少しずつ身についてきます。
これが、
前から読む力
につながります。
■ただし「意味の分からない音読」は効果が薄い
ここは非常に重要です。
英文の意味を理解しないまま、
ただ声に出して読むだけでは十分な効果を得られません。
おすすめは、
STEP1
まず長文を自力で解く。
↓
STEP2
答え合わせをする。
↓
STEP3
分からなかった単語・文法・構文を確認する。
↓
STEP4
英文の内容を理解する。
↓
STEP5
その英文を音読する。
この順番です。
「理解してから音読する」
ことを意識してください。
■シャドーイングも取り入れてみよう
さらに余裕がある人は、シャドーイングにも挑戦してみましょう。
シャドーイングとは、音声を聞きながら、少し遅れて同じ英文を声に出していく練習です。
最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、繰り返していくことで、
英語の音
英語のリズム
語順
音声変化
に慣れることができます。
そして、
音読→シャドーイング→リスニング
という流れを作ることで、読む・聞く両方の力を伸ばせます。
以前の記事でも紹介したように、
自分が発音できる音ほど、聞き取りやすくなります。
英語を「目で読むもの」だけではなく、「音として処理するもの」として捉えることも、長文読解の力につながります。
■高校受験生におすすめの長文学習
高校受験生は、まず短めの英文を正確に前から読む練習から始めましょう。
1つの長文につき
① 時間を測って解く
↓
② 答え合わせ
↓
③ 分からない単語・文法を確認
↓
④ 英文の内容を理解
↓
⑤ 音読5回
↓
⑥ 翌日もう一度読む
これだけでも十分効果があります。
最初から難しい長文を大量に読む必要はありません。
「正確に読める英文を少しずつ速くする」
ことを意識しましょう。
■大学受験生は「精読→速読」を意識する
大学受験では、文章量が多くなるため、読む速度も重要になります。
しかし、いきなり速読をしようとしてはいけません。
まず、
精読
↓
音読
↓
再読
↓
時間を測って読む
という順番がおすすめです。
一度しっかり理解した文章をもう一度読むと、
「前より速く読める」
という感覚を得られることがあります。
この経験を積み重ねることで、少しずつ英文処理のスピードが上がっていきます。
■夏休み後半のおすすめ学習メニュー
高校受験
平日
英単語 15分
文法 15分
長文 20〜30分
音読 10分
休日
長文2題
復習
音読
リスニング
シャドーイング
「毎日長文を何題も解く」必要はありません。
1つの長文を深く復習することを大切にしましょう。
大学受験
平日
英単語・熟語 20分
英文解釈 20分
長文 30〜40分
音読・シャドーイング 20分
休日
共通テスト・志望校レベルの長文
英文解釈
音読
シャドーイング
リスニング
間違えた問題の復習
特に国公立志望者は、長文だけでなく英作文まで含めてバランスよく学習していきましょう。
■「速く読む」より「戻らず読む」
長文を読むとき、
分からない
↓
前の文に戻る
↓
もう一度読む
↓
また戻る
という動きを繰り返していませんか?
これを減らすだけでも、読むスピードは大きく変わります。
もちろん、難しい文章では戻って確認することも必要です。
しかし、
一文読むたびに日本語訳を完成させようとする癖
がある場合は、少しずつ改善していきましょう。
「完璧に訳す」のではなく、
「英文の流れを止めずに意味を取る」
ことを目標にしてみてください。
■まとめ
英語長文を最後まで読めない原因は、単純な単語不足だけではありません。
重要なのは、
英語を前から読む
英語の語順に慣れる
単語を見た瞬間に意味が浮かぶようにする
音読で英文処理に慣れる
シャドーイングで音と語順を結び付ける
精読してから速く読む練習をする
ということです。
特に夏休み後半は、
「新しい長文を大量に解く」だけではなく、「一度解いた英文を自分のものにする」
ことを意識してください。
長文読解は、才能だけで決まるものではありません。
毎日の音読と復習を積み重ねることで、
「以前より英文がスムーズに読める」
という感覚は少しずつ身についていきます。
そして、その積み重ねが、入試本番で最後まで読み切る力につながります。
もし、
「長文になると時間が足りなくなる」
「単語は覚えているのに英文が読めない」
「音読やシャドーイングをどう取り入れればいいか分からない」
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
現在の英語力や志望校、普段の学習方法を確認したうえで、夏休み後半にどのような練習をすればよいのか、一緒に学習計画を考えていきましょう。
この先生のおすすめコース
- 真面目に勉強にしているが波があり、英語の成績が安定しない中高一貫生
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