【高校受験・大学受験】社会は「9月からの復習」で差がつく!夏までの知識を忘れないための勉強法
◎「全部やり直す」より「忘れたところを見つける」ことが秋の社会対策では重要
9月に入り、受験勉強も少しずつ秋の段階に入ってきました。
夏休みには、社会の総復習に取り組んだ受験生も多いと思います。
地理を一通り復習した。
歴史を古代から現代まで確認した。
公民の基本事項にも触れた。
夏休みに頑張った人ほど、9月に入ってから気になることがあります。
それが、
「夏に覚えたこと、ちゃんと覚えているかな?」
ということです。
実際、夏休みに一度覚えた知識でも、9月、10月と時間が経てば少しずつ忘れていきます。
しかし、これは決して悪いことではありません。
むしろ、普通のことです。
大切なのは、
忘れないことではなく、忘れた知識をもう一度思い出すこと。
そこで今回は、高校受験・大学受験の社会対策として、9月から実践したい「復習の方法」を紹介します。
◎社会は「一度覚えたら終わり」の教科ではない
社会は暗記科目だと思われることがあります。
確かに、社会では覚えるべき知識がたくさんあります。
人名、地名、年代、制度、用語、統計、地理的な特徴など、覚えなければならないものは少なくありません。
しかし、
一度覚えた知識をずっと覚えていられる人はほとんどいません。
例えば、夏休みに一生懸命覚えた歴史の用語も、1か月後に聞かれたら、
「なんだったっけ?」
となることがあります。
ここで、
「自分は覚えるのが苦手だ」
と落ち込む必要はありません。
忘れること自体は自然なことです。
むしろ重要なのは、
忘れかけたタイミングで復習すること
です。
一度覚えた知識を何度も思い出していくことで、少しずつ長期的に使える知識になっていきます。
◎9月から「社会を最初から全部やり直す」はおすすめしない
9月になると、
「夏休みに勉強したところを、もう一回最初から全部やろう」
と考える人がいます。
もちろん、全体を確認すること自体は悪くありません。
しかし、受験生には限られた時間しかありません。
例えば歴史を、
縄文時代
↓
弥生時代
↓
古墳時代
↓
飛鳥時代
↓
奈良時代
↓
平安時代……
と、毎回最初から最後まで復習していたら、かなりの時間が必要になります。
しかも、すでに十分覚えているところまで何度も復習することになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、
「自分が忘れているところを探す復習」
です。
9月の社会は「思い出せるか」を確認する
例えば歴史の問題集を使うとします。
問題を見て、
「これは分かる」
「これは少し曖昧」
「これは全然分からない」
と分類してみましょう。
◎ すぐ答えられる
→ 基本的にはそのままでOK
△ 答えは分かるけれど少し不安
→ 軽く復習する
× 思い出せない
→ 重点的に復習する
このようにすると、
「自分がどこを忘れているのか」
が見えてきます。
社会の復習では、全部を同じ時間かけて勉強する必要はありません。
◎「覚えたつもり」を減らすには問題演習が効果的
社会の勉強でよくあるのが、
教科書を読んで「分かった」と思ってしまうこと
です。
例えば、
「鎌倉幕府の成立について教科書を読んだ」
とします。
読んでいるときには、
「知っている」
と思うかもしれません。
しかし、教科書を閉じて、
「鎌倉幕府が成立した背景を説明してください」
と言われると、意外と答えられないことがあります。
これは、
※「見れば分かる知識」と「自分で思い出せる知識」は違う
からです。
だからこそ、9月からの復習では、
問題を解いて思い出せるか確認する
ことが重要になります。
①高校受験の社会|「一問一答+資料問題」で復習する
高校受験生なら、9月以降は一問一答形式の問題だけでなく、資料問題にも少しずつ慣れていきましょう。
例えば、
地図
グラフ
統計資料
年表
写真
歴史資料
などです。
社会の入試問題では、単純に、
「○○を答えなさい」
だけではなく、
「資料を見て、そこから何が分かるか」
を問われる問題もあります。
そのため、
基礎知識
↓
問題演習
↓
資料問題
という流れで学習すると、知識を実際の問題で使う練習ができます。
②大学受験の社会|「知識同士をつなげる復習」を意識する
大学受験では、単純な用語暗記だけでは対応しにくい問題も増えてきます。
特に、
「なぜそうなったのか」
を考えることが重要です。
例えば歴史なら、
「この出来事は何年に起こったか」
だけではなく、
「なぜこの出来事が起こったのか」
「その結果、何が変わったのか」
まで考えてみましょう。
地理なら、
「この地域では米の生産が盛ん」
という知識だけではなく、
「なぜこの地域で米作が盛んなのか」
まで考えます。
公民なら、
「この制度はこういう制度」
だけではなく、
「なぜこの制度が必要なのか」
まで考えてみます。
こうして知識同士をつなげていくと、単なる暗記から一歩進んだ理解になります。
◎9月からおすすめしたい「社会の復習サイクル」
では、具体的にどのように復習すればいいのでしょうか。
おすすめは、次のサイクルです。
STEP1 問題を解く
まずは、問題集や一問一答を使って問題を解きます。
↓
STEP2 間違えた問題に印をつける
分からなかった問題だけでなく、
「自信がなかった問題」
にも印をつけましょう。
↓
STEP3 なぜ分からなかったか確認する
単純に知識が抜けていたのか。
似た用語と混同していたのか。
流れを理解できていなかったのか。
資料の読み取り方が分からなかったのか。
原因を確認します。
↓
STEP4 もう一度解く
数日後に、間違えた問題だけをもう一度解きます。
↓
STEP5 さらに時間を空けて確認する
1週間ほど経ってから、もう一度確認します。
このように、
「忘れる→思い出す」
を繰り返すことが、社会の知識を定着させるうえで重要です。
◎「間違いノート」は作ったほうがいい?
社会では、間違えた問題をまとめたノートを作る方法もあります。
ただし、必ずしもきれいなノートを作る必要はありません。
むしろ受験生には、
時間をかけすぎないこと
をおすすめします。
例えば、
三圃式農業
→ 中世ヨーロッパ
→ 輪作によって土地の利用効率を高めた
のように、必要なことを簡潔にメモするだけでも十分です。
あるいは、問題集に直接、
「○○と混同」
「理由まで覚える」
「資料問題で出た」
などと書いておくのもいいでしょう。
※重要なのはノートの美しさではありません。
次に見たとき、自分が思い出せること
です。
◎秋の社会は「新しい勉強」と「復習」を両立する
9月以降は、復習だけをしていればいいわけではありません。
新しい問題にも取り組む必要があります。
そこで、
新しい学習+過去の復習
を組み合わせてみましょう。
例えば、
平日30分なら
15分:新しい問題
10分:以前間違えた問題
5分:一問一答
という方法があります。
もちろん、受験生の学年や現在の学習状況によって適切な時間配分は変わります。
大切なのは、
毎回少しでも「過去の知識を思い出す時間」を作ること
です。
◎「忘れた=夏休みの勉強が無駄」ではない
ここは、受験生にぜひ伝えたいところです。
9月になって、
「夏休みにあれだけ勉強したのに、忘れている……」
と感じることがあるかもしれません。
でも、それは夏休みの勉強が無駄だったということではありません。
むしろ、一度しっかり勉強したからこそ、復習したときに思い出しやすくなっています。
初めて覚えるときより、
一度覚えたものをもう一度思い出すほうが、学習の負担は小さくなります。
だから、
*「忘れてしまった」ではなく、「もう一度思い出すタイミングが来た」
と考えてみてください。
◎社会は「秋からの復習」でさらに強くなる
夏休みは、社会の知識を一気に増やす時期です。
そして秋は、
その知識を定着させ、問題で使えるようにする時期
です。
夏に覚えたことを9月に復習する。
9月に間違えたところを10月にもう一度確認する。
そして、過去問や模試で実際に使ってみる。
こうした繰り返しによって、社会の知識は少しずつ「使える知識」になっていきます。
受験勉強では、
「一度覚えたから大丈夫」
ではありません。
「何度も思い出すから、本番で使える」
のです。
◎まとめ|9月の社会は「全部やり直す」より「忘れたところを見つける」
9月からの社会学習で意識してほしいのは、
「復習=最初から全部やり直すこと」ではない
ということです。
まず問題を解いて、
すぐ答えられる
少し曖昧
思い出せない
という差を見つけてみましょう。
そして、
曖昧なところ・間違えたところを重点的に復習する。
さらに、
「なぜそうなるのか」
まで考えることで、知識同士がつながっていきます。
夏休みに頑張った人ほど、9月からの復習が大切です。
そして、夏に十分勉強できなかった人も、決して遅くありません。
秋からでも、
「覚える→解く→忘れる→思い出す→使う」
というサイクルを作ることで、社会はまだまだ伸ばせます。
9月は、夏の努力を「入試で使える知識」に変えていく時期。
焦って全部をやり直すのではなく、
自分の弱点を見つけ、一つずつ埋めていきましょう。
この先生のおすすめコース
- 難関高校(県立トップ校・私立上位校)を目指す生徒
- 社会が苦手で、「覚えるだけ」から抜け出したい生徒
- 定期テスト対策だけでなく、高校受験の記述・資料問題にも対応できる力をつけたい生徒
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
社会のおすすめの指導コース
- 共通テストで高得点を取りたい!
- 私大入試で政治経済を得点源にしたい!
- 国公立及び難関私大で記述式問題を得点源にしたい!
- 雨温図をいつも間違い、理由がわからない方
- 見るべきポイントを知りたい方
- 中村先生のレッスンを試してみたい方
- 進学塾についていけずに悩んでいる生徒様
- 苦手な単元を克服したい生徒様
- 横から目線でひとりひとりに合わせた指導を望んでいる生徒様
- 「思考力」・「判断力」必須の大学入試共通テストで絶対に高得点を取りたいという熱い気持ちがある生徒さん
- 志望校合格への強い気持ちがある生徒さん
- 高校1・2年の早い時期から早期対策を万全に行いたい生徒さん
- 理系で、社会に多くの勉強時間をかけられない
- まず共通テストで7~8割程度を目標にしたい
- 公共・政治経済の勉強を後回しにしてしまっている