【高校受験・大学受験】夏休み最後の2週間、社会は「総復習」で差がつく
■夏に覚えた知識を「入試で使える知識」に変える仕上げ方
夏休みも、残り2週間ほどになりました。
この時期になると、
「社会は一通り勉強した」
「一問一答もかなり覚えた」
「夏休みにたくさん問題を解いた」
という受験生も増えてきます。
一方で、
「覚えたはずなのに、模試になると答えられない」
「歴史の流れがまだ曖昧」
「資料問題になると点数が取れない」
という悩みも出てきます。
これは、夏休みの勉強が足りなかったとは限りません。
◎むしろこの時期に必要なのは、新しい知識をひたすら増やすことではなく、これまで覚えてきた知識を「使える状態」にすることです。
夏休み最後の2週間は、社会の学習を「インプット」から「仕上げ」へ切り替えていきましょう。
■「一通り勉強した」で終わらせない
社会では、
「教科書を一度読んだ」
「一問一答を一周した」
「授業で習った」
というだけで、勉強が終わったように感じてしまうことがあります。
しかし、
「見たことがある」ことと「自分で答えられる」ことは別です。
例えば、
「日明貿易について説明しなさい」
と聞かれたとき、
「足利義満」
という言葉が思い浮かんでも、
誰が行ったのか
どの国との貿易なのか
何を使ったのか
なぜ行われたのか
まで説明できなければ、入試問題では十分に対応できません。
夏休み最後の2週間は、
「知っている」から「答えられる」へ
知識の状態を一段階上げることが重要です。
■社会の知識は4段階で考える
夏休みの総復習では、知識を次の4段階に分けてみましょう。
STEP1 見たことがある
「この言葉、教科書で見たことがある」
↓
STEP2 思い出せる
「問題を見れば答えられる」
↓
STEP3 説明できる
「その言葉について、自分の言葉で説明できる」
↓
STEP4 問題で使える
「資料やグラフ、文章と組み合わせても判断できる」
受験で必要なのは、最終的なSTEP4です。
特に高校受験・大学受験では、単純な用語暗記だけでは対応できない問題が増えています。
■まずは「夏の間違い」を集める
夏休み最後の総復習で、最初にやってほしいことがあります。
それは、
この夏に間違えた問題を集めること
です。
例えば、
模試
夏期講習のテキスト
学校の問題集
一問一答
過去問
資料問題
などを見直してみましょう。
そして、間違えた問題に印をつけます。
ここで大切なのは、単純に「×」を付けるだけではありません。
■間違いを3種類に分ける
① 知らなかった
例えば、
「この人物を知らなかった」
「この出来事を知らなかった」
という場合です。
これは、まず覚える必要があります。
② 知っていたのに思い出せなかった
「見たことはあるけれど、問題になると出てこない」
というケースです。
この場合は、単純な知識不足というより定着不足です。
数日後、1週間後と繰り返し確認しましょう。
③ 知っていたのに解けなかった
これが、夏休み最後に特に注目したい部分です。
例えば、
「明治時代の出来事は知っている」
「工業地帯の名前も知っている」
「人物名も覚えている」
それなのに資料問題を間違えた。
この場合は、
知識を問題の中で使う練習
が必要です。
■高校受験生は「3分野を横断して確認する」
高校受験では、
地理
歴史
公民
をバランスよく確認しましょう。
ただし、すべてを最初からやり直す必要はありません。
例えば、
「歴史は比較的安定している」
「地理の資料問題が弱い」
「公民の三権分立が曖昧」
のであれば、
地理の資料問題+公民の弱点
を重点的に復習します。
夏休み最後の2週間で、
「社会全部を完璧にする」
と考えるのではなく、
「点数を落としている場所を減らす」
と考えてください。
■地理は「用語」より「資料」を確認する
地理の総復習では、ぜひ資料問題を取り入れてください。
例えば、
人口
気候
農業
工業
貿易
都市
地形
などの資料です。
そして、
「このグラフは何を表しているのか」
だけでなく、
「なぜこのような数字になるのか」
まで考えてみましょう。
例えば、
「なぜこの地域ではこの農産物が多いのか」
「なぜこの都市に人口が集中しているのか」
「なぜこの国から特定の商品を多く輸入しているのか」
と考えることで、単なる暗記から一歩進んだ理解になります。
■歴史は「単語」ではなく「流れ」を確認する
歴史では、夏休み最後だからこそ、一度大きな流れを確認してみましょう。
例えば日本史なら、
江戸幕府の成立
↓
幕藩体制
↓
幕府の改革
↓
開国
↓
明治維新
↓
近代国家の形成
というように、出来事をつなげます。
世界史でも、
ルネサンス
↓
宗教改革
↓
大航海時代
↓
主権国家の形成
↓
市民革命
というように、出来事の前後関係を意識します。
「用語を知っている」だけではなく、
「なぜ次の出来事につながったのか」
まで考えられると、入試問題への対応力が上がります。
■大学受験生は「通史の穴」を見つける
大学受験の日本史・世界史では、夏休みの最後に通史を一度確認しておくことをおすすめします。
ただし、最初から教科書を読み直す必要はありません。
例えば、
「古代は安定している」
「近世が少し曖昧」
「近現代史に穴がある」
というように、自分の弱点を確認します。
そして、
弱い時代だけ重点的に復習する。
これが効率的です。
特に大学受験では、近現代史の知識が不足していると、秋以降の演習で苦労しやすくなります。
■日本史・世界史は「テーマ」でも復習する
大学受験生は、単純な時代別復習だけでなく、
テーマ別
にも確認してみましょう。
例えば日本史なら、
政治史
外交史
文化史
社会経済史
土地制度
世界史なら、
宗教
中国史
欧米史
植民地支配
国際関係
などです。
「時代は分かるけれど、文化史だけ苦手」
ということもあります。
このような弱点は、夏休みの最後に集中して補強しておきましょう。
■公民は「用語+仕組み」で覚える
高校受験生の公民では、用語だけを暗記しないことが大切です。
例えば、
「三権分立」
という言葉を覚えるだけではなく、
立法
行政
司法
がそれぞれ何を担当しているのか。
そして、
なぜ権力を分ける必要があるのか。
まで理解します。
公民は、用語同士の関係が分かるようになると、一気に問題が解きやすくなります。
■「一問一答だけ」で総復習を終わらせない
一問一答は非常に便利な教材です。
しかし、夏休み最後の総復習を一問一答だけで終わらせるのはおすすめしません。
なぜなら、入試では、
資料+知識
文章+知識
複数の知識の組み合わせ
で出題されるからです。
そのため、
一問一答
↓
資料問題
↓
実戦問題
という流れを作りましょう。
「覚えた知識を実際に使えるか」を確認することが重要です。
■夏休み最後の2週間の学習スケジュール
◎高校受験生
1週目
月曜日:歴史
苦手時代の復習
火曜日:地理
資料・統計問題
水曜日:公民
苦手単元の復習
木曜日:歴史
一問一答+問題演習
金曜日:地理
地図・グラフ問題
土曜日:総合問題
3分野を横断して演習
日曜日:解き直し
1週間の間違いを復習
2週目
2週目は、さらに問題演習の比重を高めます。
月・火:弱点単元
↓
水:資料問題
↓
木:歴史総合
↓
金:地理・公民
↓
土:実戦問題
↓
日:総復習
という形がおすすめです。
■大学受験生の2週間
大学受験生は、
インプットとアウトプットを半分ずつ
くらいにするイメージです。
例えば、
午前
通史・テーマ史の復習
午後
問題演習
夜
一問一答+間違い直し
という形です。
ただし、すでに基礎が固まっている人は、問題演習の割合を増やして構いません。
夏休みの最後は、
「覚える時間」から「思い出して使う時間」へ
少しずつ移行していきましょう。
■9月に持ち越す「弱点」を3つ決める
夏休み最後に、ぜひやってほしいことがあります。
それは、
「9月以降に克服する課題を3つ決める」
ことです。
例えば、
① 日本史の近現代史
② 資料問題
③ 文化史
という具合です。
こうしておけば、9月から、
「社会、何をやろう?」
と迷うことがありません。
夏休みの学習を9月の学習計画につなげることができます。
■夏休みは「覚える」だけで終わらせない
社会は、努力が点数に反映されやすい教科です。
しかし、
覚えた直後に問題が解ける=入試で使える
とは限りません。
だからこそ、夏休み最後の2週間は、
覚える
↓
思い出す
↓
説明する
↓
問題で使う
という段階を意識してください。
この最後の仕上げが、秋以降の模試や過去問で大きな差になります。
■まとめ
夏休み最後の2週間。
社会で大切なのは、さらに大量の知識を詰め込むことだけではありません。
この夏に学習した内容を振り返り、
何を覚えたのか
何がまだ曖昧なのか
何を問題で間違えているのか
どの分野を9月以降に重点的に学ぶのか
を整理しましょう。
そして、
「知っている」から「使える」へ。
これを夏休み最後の目標にしてみてください。
社会は、夏に頑張った分が秋以降に少しずつ形になっていく教科です。
今はまだ、
「覚えているのに点数にならない」
と感じることがあるかもしれません。
でも、焦る必要はありません。
この夏に積み上げた知識は、決して無駄にはなりません。
最後の2週間で一つずつ弱点をつぶし、問題の中で知識を使う練習をしていきましょう。
夏休みは、まだ終わっていません。
ここからの2週間の取り組み方次第で、9月のスタートは大きく変わります。
これまで頑張ってきた自分を信じて、最後まで一歩ずつ積み重ねていきましょう。
夏の努力を、秋の得点へ。
この先生のおすすめコース
- 難関高校(県立トップ校・私立上位校)を目指す生徒
- 社会が苦手で、「覚えるだけ」から抜け出したい生徒
- 定期テスト対策だけでなく、高校受験の記述・資料問題にも対応できる力をつけたい生徒
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社会のおすすめの指導コース
- 学校で教わる倫理をしっかり学びたい方。
- 今後の人生を生き抜くための精神的知的武器が欲しい方。
- グローバルに世界で活躍するために人生観を磨きたい方。
- 1人で学習するのが苦手で誰かと一緒に行いたい、苦手部分がわからないので一緒に学習を行っていきたい。
- 国立大学志望、私立大学志望の生徒で入試に日本史を使用する方、日本史の点数を上げたい方
- 国立大学志望の生徒、私立大学志望の生徒、日本史の学力アップを目指す生徒
- 工業分布問題ができない
- 省エネでポイントを押さえたい
- 中村のレッスンを一度試してみたい
- 理科や社会を苦手にしている方。
- 偏差値40台からの逆転合格を目指す方。
- 進学塾で理科と社会を受けていない方。
- 暗記がとにかく嫌いで、社会の受験勉強を後回しにしている子
- 大手進学塾に通っているが、社会がただの作業になっていて全く楽しめていない子
- 中1最初に出てくる難しい単語で「無理!」と挫折した経験がある子