社会科学習を補うWebサイト―地理・歴史・公民
インターネット上には、社会科の勉強に使えるサイトがたくさんあります。
ただ、「中学受験 社会 おすすめサイト」などと検索してみても、塾や教材の紹介ページが多く、本当に普段の勉強に使えるサイトを探すのは意外に難しいものです。
そこで今回は、私自身が時々見て楽しんでいる社会科サイトなどをまとめてみました。
中学受験専用のサイトだけではなく、公的機関が運営しているサイトも含めています。また、中学生や高校生にも役立つサイトもあります。
すべてを使う必要はないと思いますし、のめり込む必要もありません。
「この地名はどこにある?」
「この文化財はどんなもの?」
「この統計は今も正しい?」
「ニュースに出てきた国について調べたい」
そんなときのちょっとした調べ物用として、ご参考までに。
【地理】
■CHIZU QUEST
https://chizu.shukudan.com/
地理を勉強していて、「名前は覚えているけれど、どこにあるのか分からない」というときに便利なサイトです。
中学受験社会向けに作られており、川、山地・山脈、平野・盆地、新幹線、工業地帯・地域、世界遺産、県庁所在地など、中学入試でよく出てくる項目を3Dの日本地図上で確認することができます。
現在は16分野416項目が収録され、クイズや実力テスト、白地図なども用意されています。登録やインストールをしなくても、ブラウザ上で利用できます。
一問一答だけでは地名と場所が結びつかないという人は、こうした地図型の教材を併用してみてもよいでしょう。
■マン地理
https://manchiri.com/
こちらは中学受験専用ではありませんが、中学校の地理や高校の「地理総合」の内容をマンガで解説しているサイトです。中学生や高校生も使えます。
世界の気候、アジア・北アメリカなどの各地域、扇状地や三角州などの河川地形、海岸地形、気候区分など、視覚的に理解した方が分かりやすい内容が多く扱われています。
特に、「扇状地と三角州の違いがよく分からない」、「世界の気候がなかなか頭に入らない」といったときには、文章だけの説明とは違った理解の仕方ができます。
サイトでは、文部科学省検定済みの中学校・高校の教科書や資料集を参考文献として明示しています。
中学受験のテキストの代わりに使うというより、「どうもここだけイメージがつかめない」というところを別の角度から見直すサイトとして面白いと思います。
■キッズすたっと
https://dashboard.e-stat.go.jp/kids/
統計を調べるときに便利なのが「キッズすたっと」です。政府の統計データを、小学生や中学生でも探しやすいようにしたサイトです。
自分の住んでいる地域や、教科書に出てくるキーワードから統計を検索することができ、学校の授業や家庭学習での利用も想定されています。
人口、面積、気温、降水量など、社会科でよく見る項目も確認できます。中学受験社会では、さまざまな統計資料を見る機会があります。
一般向けの政府統計サイトは小学生には少し難しいので、公的な統計を確認したいときには、まずこちらから調べてみるとよいでしょう。調べているうちに、こうした数字を見るのが「楽しい」と感じることもあるかもしれません。
【歴史】
■中学受験歴史の知識図鑑
https://chugaku-juken-shakai-zukan.doorblog.jp/
これは私自身が運営しているサイトです。ですから、少し宣伝も兼ねています(笑)。
このサイトを作り始めた理由は、普段中学受験の社会を教えていると、
「ここをつかむと理解しやすい」
「この部分の区別は問題に出る」
という内容がかなりあって、それをできるだけ余分な情報を省いてまとめてみたいと思ったからです。また、授業で作った図表などを活用したいというところもありました。
歴史ではどうしても人物名や出来事、年号などを覚えることに意識が向きがちですが、歴史には様々な「なぜ?」が詰まっています。そうした歴史に対する興味が深まるように、受験以外の話題も「歴史の豆知識」という形で入れるようにしています。
中学受験のテキストや問題集の代わりになるものではありませんが、普段の勉強の中で疑問が出てきたときに、少し寄り道するような感覚でご覧いただければと思います。
■文化遺産オンライン
https://online.bunka.go.jp/
歴史の勉強をしていると、「この作品は実際にはどんなものなんだろう?」と思うことがあります。
そんなときに便利なのが、文化庁が運営している「文化遺産オンライン」です。
全国の博物館や美術館などから提供された文化財情報を検索することができ、国宝や重要文化財、世界遺産、無形文化遺産などについて調べることができます。
仏像・屏風・絵巻物・寺院・城郭・工芸品など、中学受験で資料として登場する文化財について、画像や詳しい情報を確認できます。
名前だけを覚えるより、「実際にはどんな姿をしているのか」を一度見ておくと記憶に残りやすくなります。
歴史の問題演習をするサイトではありませんが、文化史の調べ物をするときには便利なサイトです。
【公民】
■キッズ外務省
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/
国際社会や外交について調べるときに見ることがあるサイトです。
外務省が、子どもにも分かりやすいように世界の国々や外交について紹介しています。
世界の国々や国旗、人口・面積などについて調べることができ、外交や世界の国々についてのQ&Aも用意されています。
中学受験では、公民の学習を始める頃になると、ニュースの中にも知らない国名や国際機関がたくさん出てきます。そんなとき、
「そもそもこの国はどこにあるのか」
「どのくらいの人口なのか」
「日本とはどんな関係があるのか」
と調べるだけでも、時事問題への理解がかなり変わります。
ニュースで知らない国名や国際問題が出てきたときの入口として使いやすいサイトです。
■じじもんScrum
https://jijimon.jp/
中学受験の時事問題について確認するときには、「じじもんScrum」も時々見ます。
読売新聞の記事をもとに、SAPIXの先生が中学受験の時事問題を意識してポイントを取り上げているサイトです。
中学入試の時事問題では、ニュースそのものを知っているだけでは十分ではありません。
大切なことは、「そのニュースが、これまで学習した地理・歴史・公民とどうつながっているのか」を考えることです。
たとえば、選挙のニュースであれば選挙制度や国会、地震であれば日本の地形や防災、国際ニュースであれば各国の位置関係や外交と結びつけて考えることができます。
じじもんScrumでは、読売新聞の記事に対応した復習問題と解答も継続的に公開されています。
時事問題というと、「新聞を毎日読まなければいけないのではないか」と思われることがあります。
もちろん、ニュースを見る習慣そのものは大切です。ただ、小学生がすべてのニュースを追いかけるのは現実的ではありません。
単にニュースの名前を暗記するのではなく、「これまで勉強した社会科の知識とどうつながるのか」を考えるために使うとよいでしょう。
【こうしたサイトはあくまで補助】
今回紹介したサイトは、それぞれ特徴があり、使い方によっては受験勉強にも役立つものではありますが、こうしたWebサイトは、あくまで補助教材です。
中学受験社会の学習で最優先すべきなのは、まず普段使っているテキストや問題集にしっかり取り組むことです。特に大手塾のテキストは、中学入試で必要となる知識や頻出事項が体系的に整理されているものが多く、まずは普段使っている教材をしっかり仕上げることが大切です。
地理・歴史・公民の基本事項を身につけるという点では、まず塾のテキストや問題集をきちんと繰り返し、分からないところをなくしていくことが何より重要です。
Webサイトを見ていると、面白い情報が次々と出てきます。しかし、調べ物ばかりに時間を使ってしまい、肝心のテキストや問題演習がおろそかになってしまっては本末転倒です。
まずは、「授業→テキスト→問題→間違えた問題の見直し」という基本の学習をしっかり行う。そのうえで、
「場所がよく分からない」
「なぜそうなるのか知りたい」
「この文化財を画像で確認したい」
「この数字は今どうなっているのだろう」
「ニュースと習った内容を結びつけたい」
という疑問が出てきたときに、今回紹介したようなサイトを使うとよいでしょう。
社会は知識量の多い科目ですが、知識同士がつながってくると、単なる暗記だけではなくなります。いろいろな入り口から知識を広げて、深めていってください。
この先生のおすすめコース
- 中学受験で第一志望合格を目指す生徒さん・SAPIXをはじめとする大手塾にお通いで+αが欲しい生徒さん
- 社会の知識を覚えるだけでなく、受験に頻出の箇所に対する感覚を養いたい生徒さん
- 自分自身が理解できるまで丁寧に指導して欲しい生徒さん
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