英語
#146 Indian summer~小春日和~
2024/11/26
秋も深まりめっきり寒くなりましたが、みなさんのお住まいの地域でも、この時季にしては季節外れの暖かな日があったりするのではないでしょうか?
晩秋から初冬にかけての、一時的な暖かく穏やかな時期のことを、日本語では「小春日和(こはるびより)」と言いますが(「小春」は陰暦10月の別称)、英語ではIndian summerと言います。
Eastern Japan has been enjoying an Indian summer over the last week.「東日本はここ1週間小春日和に恵まれている」
ここでのIndianは「インド人」のことではなく、「アメリカ先住民」を指しています。
一説には、北米東部よりもアメリカ先住民の多く住む地域で、こうした気象が見られたことからIndian summerと言われるようになったとのこと。(アメリカという国が、最初は北米東部から始まって、元々住んでいたアメリカ先住民を西へ西へと追いやることで領土を拡大していったことについては、ブログ#24に書いてあります)。
また、このIndian summerという表現は、人の晩年の、幸せな時期のことを言う時にも使われます。
ちなみに、イギリスでは小春日和のことをSt Martin’s summer(StはSaint「聖人」の略)と言うことがあるようですが(ただし今では古風な言い方)、これは11月11日のSt Martin’s Day「聖マルティヌスの祭日」の前後にこうした気象が見られることが由来のようです。

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