#13 授業では習わない「記号」のお話~アポストロフィー編~
アポストロフィー(’)はよく見かける記号だと思います。
I’m
isn’t
Bob’s house
10 o’clock
in ’11 (=in 2011)
rock ’n’ roll
実はアポストロフィーは、別名を「省略符号」とも言います。つまりアポストロフィーのところでは何かが省略されているというわけです。
I am の縮約形であるI’mでは、アポストロフィーはaの文字が省略されていることを示しています。
is notの縮約形であるisn’tでは、oの文字が省略されているのでアポストロフィーが使われているわけです。
名詞の所有格を表す’sは、昔の英語ではesと書かれていました。eが省略されて、代わりにアポストロフィーが置かれるようになったわけですね。
(昔の英語)Bobes house「ボブの家」
(今の英語)Bob’s house
「~時」を表すo’clockでも、何らかの省略が起きていることになります。
10 of the clock→10 o’clock
of theが一気にo’に縮まってしまったわけですね。ついでに、このo’clockという表現は「正時(しょうじ)」にしか使えないことも知っておいてください。つまり「~時0分」の時にしか使えないのです。なので、10 o’clockは「10時0分」を指していることになります。
×at 10:05 o’clock
○at 10:05
西暦を略記する時にもアポストロフィーが使われます。西暦2011年を略して’11とするような書き方は日本でもよく見られますね。
rock ’n’ roll「ロックンロール」では、nの前後2ヶ所にアポストロフィーがあります。つまりこの2ヶ所で省略が起こっているわけです。この単語は実はrock and rollから来ています。andが’n’になってしまったわけですね。ちなみに、rock and rollという表現は、My Baby Rocks Me with a Steady Rollという歌から取られたものだということです。このrockは「岩」ではなく「体を揺らす」という意味です。「ロッキングチェア(rocking chair)」もこの意味のrockから来ています。
省略を表すアポストロフィーも、長い年月が経つと書かれなくなってしまうことがあります。
「飛行機」を意味するplaneは、昔は’planeと書かれることがありました。元々の形はaeroplaneで、aeroがアポストロフィーに代わり、さらにそのアポストロフィーも消えてしまったのがお馴染みのplaneなんですね。
もう1つ似た例を。私たちに身近な乗り物であるbusも、昔は’busと書かれることがありました。いったい何が省略されたのでしょう?この単語の元の形はomnibusでした。omni-は「全て」という意味を表します。つまりomnibusとは「全ての人のための乗り物」という意味だったんですね。omniがアポストロフィーになり、そのアポストロフィーが消えてできたのがbusなのです。
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