#21 カタカナ語に要注意②「アドレス」
2021/5/17
日本語で「アドレス」と言えば、それは「電子メールアドレス」や「ウェブサイトのアドレス」「IPアドレス」のことを言います。
しかし、英語のaddressは元々「住所」の意味で使われていました。コンピュータの登場によって、「現実世界の住所」だけでなく、「インターネット空間の住所」も意味するようになったのです。
Can you tell me your address?「あなたの住所教えてくれる?」
Can you tell me your e-mail address?「あなたの(メール)アドレス教えてくれる?」
日本語の「アドレス」は英語のe-mail addressに当たることが普通なので注意しましょう。
Do you know the web address of the company?「その会社のウェブサイトのアドレスを知っていますか?」
ちなみにweb addressのことをURLとも言います。これはUniform Resource Locatorの略で、「インターネット上の情報・資源(resource)の場所を特定する(locator)ための統一的な(uniform)書式」のことです。「https://www.」の書き出しで見ることが多いのではないでしょうか?
英語のaddressにはもう1つ、「演説」という意味もあります。「住所」の意味と全然関係ないように思えますが、実はaddressの根本には「言葉が向かっていく」というイメージがあります。言葉で書かれた手紙が向かっていくのが「住所」であり、言葉が聴衆に向かっていくのが「演説」であるというわけです。
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