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#23 英語の曜日の名称には神様の名前がずらり

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2021/5/22

7つの曜日には特別な名前が付いていますが、それらの名前と太陽系の天体の名前が似ていると思ったことはありませんか?

【曜日】 日 月 火 水 木 金 土

【惑星】太陽 月 火星 水星 木星 金星 土星

話は古代中国に飛びます。「木火土金水(もっかどごんすい)」という言い方を聞いたことはあるでしょうか?これは古代中国の「五行」という思想に由来します。五行とは、この世の全ての物は「木」「火」「土」「金」「水」の5つの元素からできている、という考え方のことです。これを5つの惑星に当てはめて「木星」「火星」「土星」「金星」「水星」という名称ができたわけです。

この5つの惑星(中国では「五星」と呼びます)に「太陽」と「月」を加えた合計7つの天体を表す漢字が、実は「曜」という漢字なのです。「曜日」とはまさに、「曜」である7つの天体を当てはめた7つの「日」ということになります。(ただし、こうした曜日の考え方の発祥の地は中国ではなく、古代エジプトだそうです。)

日本で七曜制が一般的に採用されたのは比較的最近で、明治が始まって間もない1873年のこと。その年に太陽暦が採用されたのがきっかけで七曜制も導入されました。(この太陽暦は、前回のブログ#22で触れた「グレゴリオ暦」のことです。)日曜日が休日になったのはその3年後のことでした。

日本の7つの曜日は天体の名前から来ているわけですが、英語ではどうなのでしょうか?

Sunday これは見た目の通りsun(太陽)+dayからできています。

Monday こちらはmoon(月)+dayから。

Tuesday Tiu(ティーウ)+dayから。Tiu「ティーウ」は、古代ゲルマン民族のアングロ・サクソン人(今のイギリス人の先祖)の軍神の名前です(ローマ神話では軍神Mars「マルス」に当たります)。

Wednesday Woden(ウォーディン)+dayより。Woden「ウォーディン」はアングロ・サクソン人の主神で、北欧神話の主神Odin「オーディン」に相当します。

Thursday Thor(トール)+dayという成り立ちです。Thor「トール」は北欧神話の雷神の名前です。thunder「雷鳴」は実はこの神の名前から来ています。

Friday Frigg(フリッグ)+dayから来ています。Frigg「フリッグ」は北欧神話の愛の女神の名前です(ローマ神話の愛の女神Venus「ヴィーナス」に相当)。ちなみに、FriggとOdinの間に生まれた子供がThorです。

Saturday Saturn(土星)+dayより。Saturnは元々はローマ神話の農耕の神「サトゥルヌス」を表していました。それが惑星の名前となり、それから曜日の名前に使われるようになったのです。

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