#67 不思議な発音記号④[θ]
3回にわたって、母音の中でも見た目の不思議な発音記号[ə][æ][ʌ]を見てきました。
今回からは、やはり不思議な見た目の子音を扱っていきます。
まずは[θ]です。この記号は数学でも使われるので知っている人も多いかもしれませんね。これはギリシャ語のアルファベットの1つで「シータ(theta)」と言います。
この子音は日本語の音にはありません。(正しい発音の仕方は音声教材や辞書に載っている説明を見てくださいね。)thのスペリングはこの発音で読まれることがあります。分かり易い例で言うと、
three
think
のthが[θ]です。もちろんθの名前であるthetaのthも[θ]の音です!



* * *
言葉の音には、難しく言うと「有声音」と「無声音」の2種類があります。簡単に言うと、喉が震えて出る音が「有声音」、喉が震えないで出る音が「無声音」です。喉が震えているかどうかは、手を喉に当ててみれば簡単に分かります。
母音と呼ばれる音は全て有声音です。つまり母音を発音している時は喉が震えているということです。(ちなみに、日本語の五十音(実際の音の種類としては「ん」を含めて四十五音のようですが)は全てこの有声音に分類されます。「あ」から「ん」まで、全ての日本語音は喉が震えて発音されるということです。)
一方で、子音には有声音と無声音があります。英語の子音[d]は有声音(喉が震えて出る音)で、喉を震わせないと無声音の子音[t]の音になります。


downとtownの発音の違いは、最初の子音を喉を震わせて発音しているかどうかの違いだけということになります。
* * *
さて、今回扱った子音[θ]は、喉を震わせないで発音する「無声音」になります。これを喉を震わせて発音すると有声音になりますが、それが[ð]という音なのです。これまたへんてこな発音記号ですが、詳しくは次回!
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