【先生になった原点の話】英語が伸びた理由は「国語」だった
偏差値30台、受験全滅から始まった
高校時代の私は英語が苦手で、偏差値は恥ずかしながら30台後半でした。部活中心の生活で、勉強はほとんどしていなかったので当然です。大学受験は全滅し、浪人して予備校に通うことに。そこで出会った英語の先生の「夏休みの9日間の講座」が、その後の人生の選択に強く影響しました。
予備校の入学式で、映画を引き合いに出しながら浪人生活について語りました。それは全編モノクロの映画で、最後にピンクの煙が上がるというものでした。最後に先生は「君たちの浪人生活の最後にもピンクの煙が上がるようになってほしいと思ってる」とおっしゃいました。
その瞬間、「この先生に習いたい」と心を奪われました。ところがその先生の担当は成績上位クラス。私は別のクラスでした。それでも夏休みに冠講座があると知って、親に頼み込んで申し込みました。
9日間で叩き込まれた「やり方」
講座は英語長文読解の9日間。そこで最初に教わったのは、意外にも英語そのものではなく「勉強のやり方」でした。
英文を3回読む。
1回目は問題を解きながら読み、2回目は辞書を引いて単語を調べて理解を深め、3回目は分からない単語のない状態で読み直し、改めて問題を解く。
私はそのやり方を愚直になぞりました。テキストをコピーしてノートの左ページに貼り、線を引いたりかっこで囲んだりと印をつけ、右に調べた単語や訳や訂正、文法事項などを書き込むという工夫もしました。
授業は毎日9時間。予習復習や単語テストまで含めると12時間以上。英語漬けの9日間でした。
偏差値30後半→70超の衝撃
最初は大変でしたが、憧れの先生に習っているという高揚感で続けることができ、そのうち気づけば勉強が楽しくなっていました。
そして夏休み明けの模試で、驚いたことに偏差値が30後半から70を超えるまで一気に跳ね上がったんです。
最初はもちろん「まぐれかな?」と思いましたが、その後も成績は下がりませんでした。本当に伸びたんだ、と実感できたときの感動は、今も忘れられません。
「英語が伸びた理由は国語だった」
そして無事志望校に合格し、先生に報告に行くとこう言われました。
「君は国語ができたから、短期間で英語が伸びたんだと思うよ。英語は母国語以上にできるようにはならない。だからこそ国語の力に感謝しなさい」。
尊敬する先生にそう言っていただけて、自分の努力が肯定されたようで本当に嬉しいことでした。そして深く思いました。国語は、すべての学びの土台なんだと。
そして、「私に起きたことはきっと他の人にも起きるはずだ」と思いました。「偏差値が爆発的に伸びた感動」を、他の誰かにも味わってもらいたい。そのお手伝いを今度は私が!──その思いで、私は先生になりました。
次にその感動を味わうのはあなたかもしれません。
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