合格する子が持っている「思考のOS」とは?
最近出会った「思考のOS」という言葉。
ビジネスや自己啓発で使われる用語で
物事を捉え、判断するための
根本的な論理思考の型を指します。
時代や文化圏で「思考の型」が違う
というのが議論の中心のようです。
目標が高くても合格をつかむ子は
語彙力やセンスだけでなく、
この情報を処理し判断するための
「思考のOS」を持っていると感じます。
合格を引き寄せる「3つの思考エンジン」

「小論文を読んでいても、筋が通っていない……」
「志望理由書の内容が飛躍している……」
そんな子たちに備わっていない力を
私は3つの観点(思考法)で判断しています。
まず1つ目は、ロジカル思考(情報を整理する力)です。
因果関係を整然と整理し、
情報を「モレなく、ダブりなく」伝える力。
これがあれば、志望理由書で
「結局、何が言いたいの?」と
言われることがなくなります。
相手が納得する順番(提示→理由→具体例→結論)で、
迷いなく書けるようになります。
2つ目は、クリティカル思考(本質を見抜く力)です。
「本当にそうかな?」と一歩引いて
さまざまな角度から考え
客観的に判断する力。
小論文で、ネットの受け売りではない
「独自の視点」で書ける子は、
必ずこのクリティカル思考を持っています。
大学は別に高校生に
「素晴らしいアイデア」は求めていません。
本質を見抜こうとする姿勢が
問われていると感じます。
そして3つ目が、仮説思考(解決策を導き出す力)です。
「問題に対して、自分ならこう動く」
という仮の答えを出す力。
仮説を立てて最小限のコストで実験・分析をすることで
ビジネスでは「PDCAを回す」ベースだと言われます。
学習では仮説思考を持っていれば、
最近の入試で多い「課題解決型」の問いに対して、
根拠を持って自分の意見を打ち出せるようになります。
分かるとできるの違い

ここで一つ、大切なポイントがあります。
この「思考のOS」は、
読んで「なるほど!」と分かっただけでは
インストールされません。
日々使ってこそ、養われるものです。
自分の考えを何度も書き起こす。
先生との対話(壁打ち)で論理の矛盾に気づく。
複雑なテーマを図解してみる。
考えるトレーニングを繰り返して初めて、
最新OSは自分のものになります。
いくら参考書の知識を詰め込んでも、
それを整理し、組み立て、
出力する「思考のOS」が整っていないと、
小論文や記述問題で点数は伸びないんですよね。
受験の先も見据えて
小論文や推薦入試のために鍛えた「思考のOS」は、
大学合格がゴールではありません。
就職活動での自己PR、
社会人になってからのプレゼン、
人生における複雑な問題の解決……。
このOSは、子どもが大人になってからも
ずっと彼らを助け続ける力になります。
ただの暗記で終わる受験にするか、
それとも一生の思考力を手に入れる受験にするか。
このようなことも意識して
日々の授業に当たりたいと思います。