if + were to do の意味と用法
条件節を導く接続詞の用法として if + were to do の表現があります。
これは、ひょっとして起こるかもしれないが実際には起こりそうに無いと話し手が考える場合に formal な表現として使われるものです。いわゆる仮定法の表現の1つですが仮定の状態を強調する表現になります。
もし仮に~だとしたら、仮に~だとすると、ひょっとして~の場合、などと適宜訳せば良いのですが、
前回までのブログにて説明してきた <be to do ~することになっている> が if 節に転用され、
<if + were to do 仮に~することになったとすると>、
の意味になったと考えるのも面白いでしょう。
If the Prime Minister were to resign, there would have to be a general election within 30 days.
(そうならないとは思うが)仮に首相が辞任した場合、30日以内に総選挙が有らねばならない(総選挙にしないといけない)。(Cambridge dictionary に掲載の例文)
≒ If the Prime Minister should resign, there would have to be a general election within 30 days.
(あり得なさそうなことを仮定する場合の現在形→過去形への変換です!)
*更により formal なスタイルとしては、were + 主語+ to 不定詞の語順に倒置します。
Were the Prime Minister to resign, there would have to be a general election within 30 days.
*if + were to は formal でやや硬い表現ですが、会話でも利用されます。if + were to 節の内容は、現実世界の蓋然性の非常に低いことから完全に想像の域の話、思いつきまで広範囲に利用出来る表現です。太陽がこの世から無くなったら、などの荒唐無稽なことにのみ限定されて使われるものではありませんのでその点にご注意を。
OED (Oxford English Dictionary) の用例に、If I were to propose, would you accept? もし僕が仮にプロポーズしたら受けてくれますか?とありました。
この文例から想起しましたが、アイルランドのフォークシンガー Christie Hennessy 氏が娘とデュエットしてヒットを飛ばした If You Were to Fall (And I Was to Fall in Love with You) なる曲があります(youtube に複数アップされています)。この曲の出だしのフレーズが、
if you were to fall and I were to fall in love with you, oh oh oh baby
and you say I'd be crazy to love you baby
but I would if I could be sure that you'd love me
(女声)もしかしてあなたと私が恋に落ちたら
(男声)でも僕が君に恋するなんて変じゃないかと君は言ってるけど
(男声)君が僕を確かに愛してくれると判ったら僕も君を愛せるよ
とあります。仮定法過去(実現性の低い現在のことを述べる)オンパレードの随分控えめな二人の愛情表現ですが、俗な表現で和訳すれば、<もしかして君が僕のことを好きになっちゃって呉れたりして>風な表現となるでしょうか。アイルランド人らしい奥ゆかしさが表れているのかもしれませんね。
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