be to do の意味と用法 その3
前々回、前回の繰り返しにもなりますが、これまでの内容を纏めると、
A is to do sth. (sth = something) で、
① Aは~する約束になっている、~する手筈となっている、することになっている、未来がそれに向けられている、手配されている、定まっている-これらは皆広義の未来表現です-ことを表現します。
The next meeting is to be held in Wednesday.
= The next meeting has been arranged for Wednesday.
次の会議は水曜日の手筈になっています。
また、
*be + 受け身の to 不定詞 = 運命
Normandy was to be invaded on each side.
≒ Normandy was fated to be invaded on each side
≒ Normandy was destined to be invated on each side
ノルマンディは各方面から侵略される運命にあった。
② それから派生して、
~する必要がある need to do
~すべきである、せねばならない have to do, be obliged to do
~する役務・役目がある have a duty to do
の意味が出ました。この②の意味の場合、be to do の be 動詞を単純には need, have, have a duty などに置き換えれば良い訳です。
be to do は基本的にこの2つの意味 (①未来の定事 さだまりごと、②必要・役目)だと覚えてください。素朴に字面通りに、~に向かうものだ、~に向かうものだった (be toward doing) と訳せば0点にはならない筈ですが、~することになっている、の一点張りでも問題有りません。
ところで受験参考書を見ると、be to do の訳語として、予定・運命、義務・命令、に加え、可能(~出来る)や意図(~したい)を当てる記述がありました。
例えば、
The book was not to be found. <その本は見付けられなかった>
の説明ですが、これはその本が見つけられない運命、そう言う事になっていた、の意味ですので、 見つけようとする人間の側に立てば can を用いて We couldn't find the book. となります。しかし、より正しくは人間の側の営為、意図を柔らかくして和訳表現すべきで、<その本はどうしても見付からなかった>の方がマシでしょう。
意図の説明としては、
If you are to pass the entrance examination, study harder.
もし入試に受かりたいならもっと勉強しなさい、とありますが、
こちらは主語 you の直接的な希望、意図<~したい>として訳すのではなく、上記②の説明のように be を need, have などに置き換えて考えるべきです。何となれば、be to do は主語の意志、意図を表す表現では無いからです。そう言う状況に置かれている、定まっている、の他律的な意味合いが入ります。
従って書き換えると、
= If you need to pass the entrance examination, study harder.
もし入試に受かる必要があるなら、もっと勉強しなさい
或いは、
= If you have to pass the entrance examination, study harder.
もし入試に受からねばならないのであれば、もっと勉強しなさい
と解釈するのがより正しいでしょう。
最後に北大の入試問題(一部抜粋)を挙げましょう。
The positioning over the porch of statue and good luck symbols has been specifically to keep out bad elements either human or supernatural.
これの has been specifically to keep out が引っ掛かりますが、まず落ち着いて現在形 is specifically to keep out の意味を考えます。これは、特別に~を keep out することになっている、の意味ですが、より明確に未来か義務・役務の意味かと考えると、後者と判断出来ます。まぁ、完了形の意味を加味してずっと~を排除する役務だった、仕事だった、と捉えれば答えは出たも同然です。
そこで、例えば以下の様に意味を明確に捉えます:
= The positioning of statue and good luck symbols over the porch has been playing a specific role in keeping out bad elements even if they are human or supernatural.
或いは、
= The positioning of statue and good luck symbols over the porch has been having a specific duty to keep out bad elements even if they are human or supernatural.
「ポーチ(屋根付きの張り出し玄関)の上に像や幸運のシンポルを配置することは、人間であれ超自然的なものであれ、悪い要素を遠ざけておく特別の役割があった(それは現在も続いている)。」
これは勿論、be to do = ~することになっている、の訳語をそのまま当てて、
ポーチ(屋根付きの張り出し玄関)の上に像や幸運のシンポルを配置することは、人間であれ超自然的なものであれ、特別に、悪い要素を遠ざけておくことになって来ている。
この和訳で減点はほとんどされないでしょう。
*沖縄のシーサーの様な役目でしょうか?
毎度の長広舌でしたが、特に be to do の表現に他の法助動詞や完了表現が加わる場合には、慌てずにまず深呼吸してから!現在形の単純な文章に置き換え、次いでクールに意味を考えて下さい。この様な対処で入試突破はよりラクになります。
(この項おわり)
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