東京外大一般入試に導入された新スピーキングテスト、BCT-Sって何?
2022/2/6
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こんにちは、やよいです。
今回は今年の一般入試より東京外大や東京女子大で導入がされたスピーキングテストのBCT-Sについてです。初年度はこの2校のみだったようですが、英語4技能習得への関心は今後一層高まるので、一般入試や総合型選抜などで利用をする大学が増えることが予想されます。
サンプル問題が公開されているので、BCT-Sがどのようなテストなのか、どんな対策が必要なのかを見ていきましょう。
テスト形式
タブレットを使用して12分ほどのテストです。課される課題は以下の通りです。
Part 1: 自分自身のこと、日々の生活についての質問に答える (3問、各30秒)
Part 2: 写真描写、理由や説明を明確にして自分の意見を述べる(3問、各45秒)
Part 3: 写真の描写や比較を理由や説明と共に述べる (3問、各45秒)
Part 4: 抽象的なトピックについて、自身の経験や意見を述べる (3問で2分)
A1(ビギナーレベル)~C(アドバンスレベル)までを測定するようです。
Part 1 は「好きな曜日は?」「冬休み何して過ごした?」「いちばん好きな場所は?」といったスモールトークのようなもので、比較的簡単です。IELTSのスピーキングのPart 1に質問が似ているように感じます。
Part 2 の写真描写は英検準2級のスピーキングテストのNo.2に似ています。ただ、絵ではなく以下のような写真なので、はっきりとどの動作をしているかはわかりづらい場合はあります。
英検では S/He is ~ing. を使って、何をしているかを言えばいいだけですが、BCT-Sではどのような場所で誰が何をしているかや、写真の中の人の位置関係、どんな様子かまでを話す必要がありますが、英検準2級のものに毛が生えた程度のレベルです。
ここでの2番目の質問は「子どもの頃はよく何をしていたか」、3番目は「親は子どもに趣味を作るよう促すべきか」と言った感じで、こちらも英検準2級の No. 3 は自分のことなので主観的な答えを, No. 4 は自分のことではないので客観的な答えをするというのは似ています。
ここまでなら、英検同様、少し対策をすれば何とかなりそうな感じですよね?
しかし、問題はPart 3以降なんです。
Part 3 ではまず、以下のような2つの写真を比較しながら描写することが求められます。
続いて、写真に関連して
2つ目の質問:顔を合わせてのコミュニケーションとオンラインでのコミュニケーションの違いは何か。
3つ目の質問:インターネットは他人との関係を発展させる助けになっているか。
ということを問われます。1つ目、2つ目のタスクでは比較する際には適切な接続詞などを使い、3つ目のタスクでは理由もしっかりしたものを答える必要があります。
この辺から英語が使えるのは大前提で、論理的に話を運ぶ能力があるかが問われてきます。
レベルとしては英検2級と同じですが、英検2級にギリギリでいいから合格する解答ではなく、ほかの競争者と差をつける解答をしなければなりません。より良い解答ができる人のほうがスコアは高くなるでしょう。また、入試に採用するのですから、よりスコアが高い人に合格を出すでしょう。
Part 4では抽象的な写真があり、それに関連するトピックで2分のプレゼンをします。
1)過去に経験した困難について述べよ。
2)その困難にどのように対応したか。
3)困難を経験するのは有益なことか。それはなぜか。
以上のような3つの問すべてに、1分間準備時間が与えられた後、2分間で答えることが求められます。
こうなるともう型は通用しません。臨機応変に英語で対応する能力が必要です。
BCT-S対策
ここまで、BCT-Sの内容に関して説明をしましたが、「じゃぁ、どう対策をしていけばいいの?」と思いますよね。
結論から言うと、Part 3, Part 4を切り抜けるためには長期戦できちんと対策をしていく必要があります。
Part 3 ではテクノロジーや教育、社会問題などのテーマで質問がされることが予想されるので、幅広い話題に対しての背景知識とともに、論理的に考える力を養う必要があります。
Part 4 では2分間、しゃべり続けるための語彙力と、気力を養う必要があります。
どちらも4回などの短期指導では高められるものではありません。普段から英語で読んだり話したりしていないとこの2つのパートを乗り切る力をつけるのは相当難しいです。
実際に英検2級や準1級を持っていても黙りこんで何も言えない生徒もいます。英検準1級は合格しているだけではPart 3やPart4に太刀打ちできないのです。
不安な方はBCT-S対策講座をご用意しています。
こちら8回の模擬面接コースですが、ご相談いただければもっと前から対策をしていくことも可能です。ご要望に合わせてコースはデザインしていきますのでお気軽にご相談ください。
https://manalink.jp/teacher/12095/courses/9441
夏や秋から対策をしていく場合には、様々な分野の話題について英語で読み、客観的な視点から自分の意見を言う力を養っていきます。BCT-Sの問題に答える練習をするだけではなく、幅広い知識を知識を身につけながら英語の運用能力を高めていくようデザインされているので、今から始めておくと、いざBCT-S形式の対策に入ったときにスムーズに移行していくことができます。
Rome wasn't built in a day.(ローマは一日にしてならず)
良い結果をだすためにはそれ相応の準備期間が必要であることを念頭に対策を行っていきましょう。
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