オンライン家庭教師マナリンク
国語

現代文は役に立つ!

2022/3/27

はじめまして。3月からマナリンクで指導を開始しました、杉原と申します。現在は、高校生を対象に現代文・古文・日本史のコースを開講しています。


第1回目のブログでは、現代文についてお話ししたいと思います。

皆さんは、何のために現代文を勉強していますか?

おそらく多くの人は、受験のために勉強していることでしょう。ですが、現代文の学習を通して得た力は、受験が終わってからも役に立つ場面がたくさんあるんですよ!


例えば、大学では(学部や学校の規模などによって違いはありますが)論文を読んで、その内容をまとめて発表する、といった授業が想定されます。専門用語の含まれる難解な論文から、著者の主張を見抜き、要約する必要があるのです。現代文の学習で、「筆者の主張を見抜く」練習をしていれば、大学に入ってからもスムーズに論文と向き合えるでしょう。

日本語ではなく英語の論文を読む場合でも、文章全体の論理的構成は大きく変わりませんので、現代文で身につけた論理的思考力が役に立つはずです。

私は、大学では日本史を専攻していました。ですが、大学の授業で役に立ったのは、高校の日本史より、現代文で学んだことでした。それくらい、「読む力」は大切なのです。


また、社会人になってからも、資格を取るために参考書を使って独学する場合もあるでしょう。参考書に書かれている要点をすぐに押さえることができるかどうかで、勉強の進み具合が変わってきます。ここでも現代文で学んだことが使えるのです。


このように考えると、受験のためだけに現代文を勉強するのは勿体ないと思いませんか?

テクニックだけで受験を乗り越えてしまうと、論理的に文章を読む力が育ちません。もちろんテクニックも大事ですし、合格するためには必要です。ですが、論理的に文章を読む訓練を行うことも、十分意義のあることです。

受験では複数の教科を勉強しなければならないので、現代文は後回しになりがちだと思います。けれど、週に1題でもじっくり文章と向き合う時間を取ってもらえれば、と思います。



このブログを書いた先生

国語のオンライン家庭教師一覧

国語のブログ

AI時代の国語教育

国語教育の未来:AIと人間の対話が拓く新しい学び1.はじめに:AI時代における国語教育の再定義AI技術の進化は、教育のあり方を根本から変えつつあります。英語や数学などの科目では、すでにAIを活用した学習支援が一般化しつつありますが、国語教育においてもその波は確実に押し寄せています。特に「読解力」や「表現力」といった言語能力は、AI時代においてますます重要性を増しています。なぜなら、AIが情報を処理する時代だからこそ、人間には「意味を読み解く力」「文脈を理解する力」「他者と対話する力」が求められるからです。本記事では、オンライン家庭教師の現場から見える「AIと人間の対話が融合した国語教育の未来像...続きを見る
わたるの写真
わたるオンライン家庭教師
2025/12/4

論説文の読解

論説文を正しく読む4つの技術― 主張・意味段落・言い換え・対比 ―**論説文の読解は「センス」ではなく、明確な“技術”です。この記事では、プロ講師だけが教えられる本質的な読解法として、次の4つを中心に解説します。筆者の主張のつかみ方意味段落の分け方同内容の言い換えの見つけ方対比のとらえ方オンラインで学べるマナリンクの講師が、指導経験30年の視点から、“得点に直結する読み方”を整理します。1. 論説文で最も大切なのは「主張」をつかむこと論説文は 主張 → 理由 → 例 → まとめ の構造でできています。そのため最優先すべきは「筆者が何を言いたいのか=主張」を正確につかむことです。●1-1 主張は...続きを見る
わたるの写真
わたるオンライン家庭教師
2025/12/3

保護者様との面談について~「国語を伸ばす」だけでないサポートを

みなさま、こんにちは。冬がだんだんと近づいてきている時節柄、風邪などは引いておりませんでしょうか。また保護者様に置かれましては、お子様の受験の本格化に向けて熱心にお子様のサポートをしていらっしゃる季節だとお察しします。ぜひ心身ともに、保護者様も健康管理をしていただければと思います。さて、二者面談・三者面談についてのお話を少し書かせていただきます。私の方では二者面談・三者面談を定期的にお声掛けさせていただいております。単発四回のコースが終了したころ、1・2か月に一回は、保護者様のチャットの方にご案内を差し上げ、ご希望があるご家庭に関して面談を実施します。保護者様との面談は、私にとって非常に重要な...続きを見る
島田の写真
島田オンライン家庭教師
2025/12/1

【読解のルール】接続語に注目して、論理展開に強くなる!

  接続語を制する者は、読解を制す    ― プロ講師が教える国語力アップの秘訣 ―    文章を正しく読み取るには、接続語の働きを理解することが欠かせません。 「しかし」「だから」「たとえば」といった言葉は、文と文をつなぐ“橋”のような存在です。 この橋を正しく渡れるかどうかで、読解の深さが大きく変わります。 接続語が示す「筆者の考えの流れ」 たとえば、「Aは重要だ。しかしBも無視できない。」という文。 「しかし」は逆接を表し、筆者はAを否定しているわけではなく、「Aを認めた上でBも重視したい」という立場を示して...続きを見る
わたるの写真
わたるオンライン家庭教師
2025/11/13

当たり前の基準

みなさん、こんにちは。講師のしきまちです。先日、生徒Aさんが「昨日5時間も勉強した。」と言っていました。つい2,3か月前まで2時間も勉強できなかったことを考えると大きな進歩だと思います。その一方で「昨日5時間しか勉強できなかった。」という生徒Bさんもいます。実はこの2人、同じ学校を志望しています。同じ時間の勉強量ですが、長いこと講師をしていると合格する可能性は、Bさんの方が圧倒的に高いです。こんなことあえて書かなくても当然かもしれません。でも、志望校合格のためには大切な考え方だと思っているので、書いていきます。そもそも「受験生の当たり前」とは何か。それは「志望校合格に向けて努力すること」です。...続きを見る
しきまちの写真
しきまちオンライン家庭教師
2025/11/9

現代文のキーワード ①「身体」は踊る💃

はじめまして。高校国語を教えています島田です。今年の共通テストの評論では、「『ともに踊る』身体」などという表現がでてきましたが、この表現に含まれているニュアンスはわかりますでしょうか??身体というと、単純にからだ、人体、というものが辞書的な意味ですが、現代文のなかで出てくる「身体」はすこし違うイメージを持ちます。それは、「踊ってしまうもの」だということです。もっと細かく言うと、普段人間は、理性や精神といった知性でものごとを考え、行動しています。わたしたちは危ないと頭で考えて、横断歩道をわたるときは注意して渡るし、カラスが近くに飛び立ってきたら、もしかしてこの近くに子育ての巣があるかもしれないと...続きを見る
島田の写真
島田オンライン家庭教師
2025/10/10

この先生の他のブログ

杉原の写真

1年弱の対策で難関中学に合格できたわけ(その2)

2022/6/10
私は、1年弱の対策で難関中学に合格しました。今回は、その勝因の1つである「小6春の時点で基礎が完璧に身についていた」についてお話していきます。中学受験は、教科書の内容だけでは到底太刀打ちできません。しかし、だからと言って、教科書を無視していいという訳ではありません。教科書の内容が曖昧なまま受験塾に通...
続きを読む
杉原の写真

1年弱の対策で難関中学に合格できたわけ(その1)

2022/6/1
こんにちは。講師の杉原です。今回から、私自身の中学受験の体験談をお話ししようと思います。まずは、私がどのような環境で受験に臨んだのかを挙げます。小4 地元にある中堅集団塾(非受験コース)に通いだす小6春 突然中学受験をすることになる最寄り駅の教室には受験コースがなかったため、1学期の平日は非受験コー...
続きを読む
杉原の写真

古典文法を学ぶときの視点

2022/4/20
皆さんは、古文の文法を勉強するとき、どんな意識で取り組んでいますか?なぜ文法の勉強が必要なのか、わかって取り組めていますか?テストに出るから?いいえ、その答えは正しくありません。共通テストなどでは、文法が直接単体で問われることはありません。(学校の定期テストではあるかもしれませんが)入試で直接問われ...
続きを読む
杉原の写真

日本史の学習について

2022/4/12
突然ですが、皆さんに質問です。日本史(社会)の勉強といえば、どんな方法を思いつきますか?・教科書、参考書を読んで覚える・ノートにまとめる・一問一答を覚えるこういったものが頭に浮かんだのではないでしょうか?もちろん、すべて正解です。ですが、今あげたものはすべてインプットの学習で、これだけではアウトプッ...
続きを読む