「塾の問題集ではできるのにテストになると点が取れない…」平均点以下どまりのお子さんの共通点
「今までの塾の先生にも、授業ではできていますと言われます」
「文法ごとの問題集なら正解できるんです。」
それなのに…
実力テストになると点数が下がる
長文問題になると急に手が止まる
英作文で文法がごちゃ混ぜになってしまう
語順や動詞の変化法のルールがぐちゃぐちゃ
このようなお悩みを、保護者の方からご相談いただくことがあります。
実は、このようなお子さんは「知識が足りない」のではなく、「知識を取り出す練習」が不足している場合が少なくありません。
「わかる」と「使える」は別の力
例えばピアノを思い浮かべてみてください。
ドレミの練習はできる。
和音の練習もできる。
でも、いざ一曲通して弾こうとすると止まってしまう。
このとき必要なのは、ドレミをさらに何百回も練習することではありません。
曲の中で使う練習です。
英語も同じです。
文法を一つひとつ理解できていても、それらを必要な場面で選び、組み合わせて使う力は、
また別に育てていく必要があります。
学校や問題集で起こりやすいこと
多くの教材は、
「現在完了」
「受動態」
「不定詞」
というように、単元ごとにまとまっています。
例えば現在完了を学んだら、
現在完了だけを30問、50問と解きます。
もちろん、この段階はとても大切です。
しかし、その後のテストではどうでしょうか。
実際のテストでは、
一般動詞
be動詞
三単現
不定詞
現在完了
受動態
などが、一つの問題の中に混ざって出題されます。
つまり、本当に必要なのは
「この問題では、どの文法を使えばよいのか」を見抜く力
なのです。
ご家庭で意識していただきたいこと
① 「混ざった問題」に挑戦する
一つの文法だけを繰り返す練習も必要ですが、それだけでは実戦力は育ちません。
例えば現在進行形を習った後なら、
現在形
現在進行形
can
三単現
などを混ぜた問題にも挑戦してみましょう。
最初は間違えても大丈夫です。
「どの文法を使えばいいかな?」と考える時間そのものが、大切な練習になります。
② 「どうしてそうなるの?」を聞いてみる
例えば、
I am play soccer.
と書いてしまったとき、
「違うよ。」
だけで終わらせるのではなく、
「どうして play じゃなくて playing になるんだろう?」
と問いかけてみてください。
説明できるということは、本当に理解できている証拠です。
逆に説明できない場合は、まだ理解が曖昧な部分が残っているのかもしれません。
アウトプットを通して頭の中で学んだことを整理して収納していきます。
綺麗に収納されていれば、取り出すのも楽になります。
③ 文法名を隠して練習する
問題集には、
「現在完了」
「受動態」
と見出しが書かれています。
すると子どもは、
「今日は現在完了を使う問題なんだ。」
と分かった状態で解き始めます。
特に他の勉強がよくできるタイプのお子様は
いち早く解くコツを見抜くのが上手です。
「単元名」を先に知ってしまうと、
この問題はbe動詞ばっかり入れればいいんだな、
ここはingばっかりいれればいいんだな
とその問題を解く要領だけを習得します。
しかし、本番のテストでは、
「ここは現在完了を使いましょう」
とは書いてありません。
だからこそ、ある程度理解が進んできたら、
文法名を隠して解く練習
もおすすめです。
「この日本語なら、どの文法を使うかな?」
と考える習慣が、実力テストで大きな力になります。
④ 長文を「読むだけ」で終わらせない
長文問題では、
内容だけを追いかけて終わってしまうことがあります。
例えば、
I have lived here for five years.
という文があったら、
少し立ち止まって、
「どうして have lived なんだろう?」
「現在形、もしくは過去形じゃだめなのかな?」
と私は尋ねます。
長文は「読む練習」だけでなく、
「文法を見つけ・瞬時に何の文法か選別する練習」にもなります。
あまりおすすめしない教材
もちろん基礎固めとして単元別問題集はとても役立ちます。
ただ、そればかりを繰り返してしまうと、
「これは○○の単元だから、この文法を使う」
という考え方に慣れてしまうことがあります。
そのため、基礎がある程度固まってきたら、
総合問題
実力テスト形式
入試形式
複数の文法が混ざった問題集
にも少しずつ取り組むことをおすすめします。
最初は正答率が下がるかもしれませんが、
それは実力が落ちたのではなく、「本当の力」を育て始めている段階です。
またingやedばかりを穴埋めさせる問題よりも、
●並び替え
●英訳問題
がおすすめです。真の意味で理解しているかが図れます。
英語の根本のルールを学ぶ上でも有益です。
最後に
「授業ではできるのに、テストではできない。」
そんなお子さんを見ると、不安になる保護者の方も多いと思います。
でも、それは決して珍しいことではありません。
多くの場合、
知識がないのではなく、知識を使い分ける練習がまだ足りないだけです。
できることが増えてきたら、次のステップは「混ざった問題で使えるようにすること」。
焦らず一歩ずつ、「わかる」から「使える」へ。
その積み重ねが、実力テストや入試でも力を発揮できる、本当の英語力につながっていきます。
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