単語が覚えられない?発達障害やアルファベットが記号に見える生徒さんにおすすめな方法
2022/6/27
こんにちは^^小中英語・数学を主に教えています、安芸です。
今まで受け持った生徒さんには、英語が得意で乾いたスポンジのようにスルスルと吸収する生徒さんもいれば、一つの単語を覚えるのに多大な時間と労力を要する生徒さんもおられました。
英語は『英単語』から成り立つ文を使って会話したり書いたり読んだりするものなので
英単語を覚えないことには始まりません…。
それは材料もないのに料理の方法を勉強するようなものです。
「文法」が料理法を学ぶことだとすれば、「英単語」は材料を揃えること。
どっちもあって初めて料理段階に進むことができますよね。
ところが多くの生徒さんにとって大変なのはこの「英単語を覚える」という作業。
どうして英単語が覚えられないの?
英単語を覚えられない生徒さんにはいくつかパターンがあると思われます
タイプA:単語の覚え方が分からない
暗記能力は十分にあるのに、単語を効率的に覚える方法が分からず、無駄に時間を費やすわりに暗記できていないタイプ。
このタイプは暗記に適した時間帯・効率的な暗記法などを教えてあげれば伸びることが多いです。効率的なおすすめ暗記法も授業内でお教えしますね~
タイプB:覚え方がふんわり。なのでテストで書けない
このタイプは「できた」と自己評価が高いわりにテストになると書けないタイプです。暗記していると思っていても、覚えたつもりになっているだけ。テストでは覚えたことをアウトプットすることが必要なので、実際のテストでは点数が伸びません。
毎週の授業で、単語テストをしたり、フラッシュカードをしたりアウトプットする機会を与えれば伸びることが多いです。
また暗記した記憶がグンと下がる3日目・4日目に再度単語テストをして単語に触れる回数を増やすなら、暗記力は更にupします。週2回授業がある生徒さんならこの方法が使えますね!
タイプC:英単語が記号のように見える・どうしても受け付けない
覚えたひと単語を数秒後に答えることも難しい場合、発達凸凹の生徒さんによく見られるメモリの弱さが起因しているかもしれません。
例えば、板書のため目で見た単語を一時的に覚え、目をノートにうつし、ノートにそれを書かなければなりませんね。数秒間覚えている必要があります。これ作業に使うのが「ワーキングメモリ」。
今までの経験上、このような生徒さんにとっては目の前でサッサっとリズムよく変化していくフラッシュカードは効果的ではありませんでした。
単語を覚えたくても、アルファベットが記号のように見えるなら、とっかかりがなく、どう覚えればいいかわからないですよね。
イメージ的には、「これを10秒で覚えて」と言われているようなものかな、と想像できます。
「覚えろと言われても…。どう覚えれば…」って大人でも思いますよね(汗)
でもこのような生徒さんは、暗記力がないわけではありません。好きなアニメのセリフは完璧に覚えていたり、好きなアーティストの名前や歌詞は一字一句覚えていたりします。
好きな事はスルスル覚えられるんですね。その暗記力はもはや凡人の私よりすごいです。
発達凸凹の生徒さんなどは視覚から得る情報や聴覚から得る情報が優れているので、生徒さんに適した方法がないか、探ってみることが大切です。
私はどちらかというと聴覚から暗記することが多いのですが、
(目で見てもなかなか覚えられない単語が、誰かが発した瞬間その人の声色と一緒に覚えてしまうことが多いです。)
アニメ好き、何かの熱烈ファンのオタクタイプは視覚から情報を得るのに強い気がします。
そこでこんな方法がおすすめ。
英単語を覚えてもらう時、その単語の横にその単語をイメージしたイラストを添えるんです。
特に良かったのが、「ロゴ」。ロゴって、その単語のイメージを的確に表したデザインになっていることが多いんですよね。
こんな感じのものです↓
フリー素材から取れたら取ってくる、無理なら自分で描いてみる。そんな風に単語の横に沿えると、イラストと一緒に単語をセットで覚えるので、印象に残りやすいようです。
結局はアルファベットで覚えないといけないのですが、『とっかかり』としては有効です。
まずは、
●単語が覚えられない理由を探る。
●生徒さんの特徴の理解を深める。
●いろんな方法を試す。適切な方法を探る。
これらがとても大切ですね。私も生徒さんと一緒にいろいろ試し、トライ&エラーを繰り返しながら成長していきたいです!
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