オンライン家庭教師マナリンク
古典

古文を「楽しむ」ために

2023/11/15

こんにちは、講師のニシオカです。

先日「古文が分からなすぎて、どうしよう」と悩む学生さんに、ひとまず体験を受講してもらう機会がありました。

古文って、何百年、いえ、千年以上前の文章も出て来ますもんね。

たしかに、今の私たちとは時代の状況も、社会常識も、個人の人生観も、大きく異なる古文の世界。何も準備なしには、当然ですが味わえませんし、楽しくない。

だからこそ、ただ苦痛なままで「テスト前の丸暗記」や「古文単語の暗記」を続けるのではなく、必要な力(知識力、読解力、解答力)を丁寧につける必要があります。


でも、ここだけ(?)の話、古文で書かれた文学作品をただ純粋に楽しむ、というのも、これまた正しい勉強法だと思います。

ずっと昔の人たちが何を思い、考え、噂して盛り上がってきたか、残された文章からその生き方がリアルに伝わるのが古文の良さでもあります。


たとえば、「春はあけぼの。」でおなじみの『枕草子』に、こんな一節があります。

わが知る人にてある人の、はやう見し女のこと、ほめ言ひ出でなどするも、ほど経たることなれど、なほにくし。まして、さしあたりたらむこそ、思ひやらるれ。されど、なかなか、さしもあらぬなどもありかし。

わかりやすく現代語訳してみますね。

ちょっと知り合いになった男性が、とっくに別れた元カノのことを褒めて言うのは、かなり前の元カノなのだけれど、やはり憎たらしいことだわ。ましてや、今付き合っている女性を褒める言葉なんて聞かされたら、憎たらしいどころではないわね。でも、逆に、そうでもないこともあるけど。


清少納言(作者)が、どんなことをわざわざ言いたかったのかというと、


1.せっかくのご縁で知り合いになった男性が、以前付き合っていた女性を「素晴らしい!」なんて褒めちぎって話すのは、心がもやもやするしムカつく。(なんでその話してんねん)

2.ましてや、現在進行形で付き合っている女性の話なら、ムカつくどころではない。(はぁ?付き合ってる女がいるなら、そもそもなんで私に言い寄って来てんの?)


「その気持ち、わかる!」って思う部分、ありますよね。

千年の時を超えて、清少納言と私は同じ気持ちを共有できるわけです。これは楽しいですね。

ちなみに上記2点のポイントに加えて、さすが、清少納言さんです。3つ目のポイントを忘れません。


3.でも、逆に、ムカつく気持ちすらないこともある。(まぁ、そんな男、どうでもいいと思える時もありますけど!)


わかります?「こんな男はムカつく!」と書きながら、「いつも男に振り回されている印象にはしたくない!」という京女の意地を感じますね。文末の「かし」は、強意の「!」を表す言葉です。ふふふ。


いろんな古文の、教科書ではなぜか扱わない面白い文章を一緒に読む!という講座を新しく作りました!!

すでに苦手意識を持ってしまっている人も、これから古文を始める人にも、一人一人のレベルや関心に合わせた内容です。もちろん入試に必要な文法や単語も毎回紹介して行きます。楽しく学んで、しっかり読解力をつけよう。

古文を楽しむ講座 | 古典 | オンライン家庭教師マナリンク (manalink.jp)




このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

おすすめの指導コース

古典単発/短期コース
【短期間で完成】速習 古文文法
無料体験あり
【短期間で完成】速習 古文文法
45,000
90(全6回)
高校1〜3年生、浪人生
  • 古文の勉強を今までしてこなかった方
  • 古文に苦手意識がある方
  • 古文の文法の総復習を行いたい方
コースの詳細を見る
古典単発/短期コース
大学受験に出る順!文学史【3時間コース】
無料体験あり
大学受験に出る順!文学史【3時間コース】
9,000
60(全3回)
高校1〜3年生
  • 古文の文学史をコスパよく覚えたい受験生の生徒様
  • 大学受験で頻出する文学史の問題をおさえたい生徒様
  • 早慶MARCHレベルの文学史をマスターしたい高3の生徒様
コースの詳細を見る
古典単発/短期コース
【高校古典】赤点対策!文法・現代語訳の5時間特訓コース☆
タイプ別
無料体験あり
【高校古典】赤点対策!文法・現代語訳の5時間特訓コース☆
12,500
60(全5回)
高校1〜3年生
  • 「次は赤点だけは回避したい!」と思っている生徒様
  • 短期決戦で定期テスト平均点以上をねらいたい生徒様
  • そもそも動詞の活用から怪しい生徒様
コースの詳細を見る
22,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生
  • 基礎学力到達度テストが不安な方
  • 国語の読み方が分からず困っている方
  • 基礎学力到達度テストで国語を得点源にしたい方
コースの詳細を見る
36,000
60(全6回)
中学1〜3年生
  • 古文単語315の単語集を渡され途方に暮れている方
  • ドラゴン桜の古文のおじいちゃん講師に共感した方
  • 電車の中で「単語帳」とにらめっこしている方
コースの詳細を見る

古典のブログ

語尾を省略しがちなのはいつの時代も同じ

こんにちは、マナリンク講師のともこです。咄嗟の気持ちを表現する時、「おもろっ!」「つらっ!」「すごっ!」なんて言いますよね。語尾を省略した表現。もちろん「おもしろい」「つらい」「すごい」も使うけれど、より気持ちがこもってる感じがするのは前者です。実は、古文でも同じような表現があるんです。「おもしろい」「辛い」「すごい」現代語ではいずれも形容詞ですが、古文単語にすると、「おもしろし」「うし」「めでたし」という形容詞になります。古文文法では、「あな」という感動詞➕形容詞の語幹で感動を表す、という使い方があります。この用法で上の形容詞たちを感動表現にしてみると、「あなおもしろ!」   「あなう!」 ...続きを見る
ともこの写真
ともこオンライン家庭教師
2026/7/18

かき氷は上品?

はじめまして、マナリンク講師のともこです。いよいよ暑さが本格的になってきました☀️夏といえばかき氷!平安の世にもかき氷、ありました。枕草子第42段「あてなるもの。…削り氷にあまづら入れてあたらしきかなまりに入れたる。水晶の数珠。藤の花。梅の花に雪のふりかかりたる…」そう、「削り氷」がかき氷です。「あまづら」は甘みのある植物を煮詰めて作った蜜のようなもの🍯、らしいです。一説にはアマチャヅルとも。アマチャヅルのお茶を飲んだことがありますが、ホントに甘かった思い出があります。「かなまり」は金属製のお椀。金属の入れ物に入った冷たいものというと、個人的には焼き肉の締めに食べがちな冷麺を思い出します。平安...続きを見る
ともこの写真
ともこオンライン家庭教師
2026/7/9

ワールドカップ(サッカー)といえば、、

こんにちは、講師のニシオカです。ワールドカップが始まりましたね~日本は初戦のオランダ相手に、なんとなんと同点でした!!さて、サッカーといえば、日本人は1000年前からボールを蹴っていました。そう、蹴鞠(けまり)ですね~こんな和歌もあります。照りもせず風のどかなる夕暮れに声々しるき鞠の数かな(為家集より)「てりもせず・かぜのどかなる・ゆうぐれに・こえごえしるき・まりのかずかな」5/7/5/7/7のリズムで音読してみましょう。どんな景色が頭に広がるでしょうか。心地の良い夕方に、蹴鞠をしながら数える声がはっきり聞こえてきそうですね~(蹴鞠は、複数人でリフティングする遊びです。みんなで地面に落ちないよ...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/6/15

古典にも出て来る台風

こんにちは、講師のニシオカです。台風6号で、本日の外でのお仕事が延期となりました。強い風と雨です。こんな日は静かに読書をしたり、掃除をしたり。さて、台風は古典作品にも登場します。例えば、かの有名な『枕草子』。・・・野分(のわき)のまたの日こそ、いみじうあはれにをかしけれ。・・・(台風の次の日こそ、とてもしみじみとした風情があって、おもしろい。)「台風」をテーマにするなら、テレビのレポーターのように「強い風です!からだが飛ばされそうです!」とか、「雨がはげしくて、夜も眠れない!」などと、そのスケールの大きさを扱いたくなるものですが、さすがは清少納言。ちょっと視点がユニークです。「台風でいろんなも...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/6/3

音読する楽しさ

こんにちは、講師のニシオカです。和歌や漢詩など、古典のなかには「もともと音読していたもの」があります。(もちろん遠く離れた人へは紙に書いておくることもありますが。)教科書に載っているものを、時には音読してみるのも楽しいですよ。音読することを前提に作られたものは、きっとその作者によって、「音のリズム」「押韻(おういん)」「対句(ついく)」などの計算がなされていますから。和歌は、今の短歌として、その命がつながっています。「5/7/5/7/7」で読みあげると、いきいきと心に響く作品も数多くあります。たとえば、これ。「たんぽぽの 綿毛飛んでけ どこまでも さよならだけが 人生だから  by.ありんこ」...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/5/15

明日は母の日

こんにちは、講師のニシオカです。明日は「母の日」ですね。昔からお母さんを思って、人は歌をつくってきました。今日は防人(さきもり:北九州の警護のために、主に東日本から強制的に兵役させられた人)の歌をご紹介します。真木柱褒めてつくれる殿のごといませ母刀自おめかわりせずまきばしら・ほめてつくれる・とののごと・いませははとじ・おめかわりせず音読してみましょう。「母刀自(ははとじ)」とは夫人の尊称です。防人がしばらく会えなくなる母親の健康と再会を願う想いが込められています。「真木」は檜(ひのき)のことで、立派な御殿を造るのに使われていました。作者は大工だったのかもしれませんね。「5・7・5・7・7」のリ...続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/5/9

この先生の他のブログ

ニシオカの写真

熱意や興味だけでは足りない理由

2026/6/24
こんにちは、講師のニシオカです。総合型・学校推薦型の新規生徒さんは、「あるトピックスへの熱量」や「なんとなくの興味の高さ」は皆さんお持ちなんですが、その段階で満足して留まっている人が多いんですね。志望理由書や小論文も、その路線で書こうとしているので注意が必要です。私は、熱量や興味だけでは合格しないと...
続きを読む
ニシオカの写真

「読める」と「書ける」

2026/6/23
こんにちは、講師のニシオカです。「読めるけど、書けない漢字」ってありますよね。なんでもなく読めるのに、いざ「書け」と言われたら、「あれれ…どんな漢字だったかな」と不安になるものは、みんなあります。読めるからこそ「わかっている」という過信が生まれるものです。入試の国語は、とにかく書かせます。課題文の内...
続きを読む
ニシオカの写真

夏前にライバルに差をつけよう!

2026/6/23
こんにちは、講師のニシオカです。「夏休みから再起するぞ!」という声を聞き、「いや、その気持ちがあるなら、ちょっとフライングして、早めに始めてみようよ!」とアドバイスした今日、「夏前にこそ、ライバルに差をつけるチャンス!」という内容の講座を作りました。高校受験の国語、大学受験の国語、幅広く対応します。...
続きを読む
ニシオカの写真

ふらふらしない環境

2026/6/23
こんにちは、講師のニシオカです。定期試験に向けて、少しずつ対策は始めていますか?範囲をきちんと把握したり、日程から各教科の勉強のペースを決めたり、準備することがたくさんありますね。一度にあれもこれもと手を広げると、ハードルも高くたかくなりますので、計画的に進めましょう!それから、忘れていけないのは、...
続きを読む