オンライン家庭教師マナリンク
国語

晴天の霹靂<👈間違い>

2022/10/23

言葉に関しての仕事に関わる以上、誤用・誤字にはつい「目くじら」を立ててしまう。「目鯨」などと表記してあれば間髪を入れずに注意したくなる。そんなクジラがいるなら、絶滅しないように、全力で保護するべきだ。というよりも、PCまでもがミスをしているではないか。間髪は「かんはつ」なのに「かんぱつ」で間髪入れず変換できる。パソコンですらこのありさまなのなのだから、ため息が出る。そんな中、「かん、はつをいれずに」と間(ま)をおいて話す人がいれば、尊敬してしまう。「間髪」は二字熟語ではないのだ。



受験期が近づいてくる。さすがに気が焦って「寸暇を惜しまず勉強します。」などと言っている受験生には苦言を呈したい。「寸暇=わずかな時間」を惜しまないでどうする。それを言うなら、「寸暇を惜しんで」が正解である。一刻一秒を大切にして頑張ってほしい。まさに「時は金なり」。この場合は「かね」である。お金と同じで無駄遣いをせずに大切に使えということか。それに対して「沈黙は金」で、こちらの方は「きん」。沈黙は金、雄弁は銀とセットにして言うこともある。だから、沈黙は雄弁よりも価値のあるゴールドだという訳である。



さあ、この試験の結果が合格できるかどうかの「雌雄(めすおす)を決するな」などと言っているのを耳にすると「ああ…」と嘆いてしまう。確かに意味はそうだが、「しゆう」と音読みしないと緊張感が出ない。最も、雌が負けで雄が勝ちだというのは、男尊女卑の名残だから、男女平等の社会では死語となった方がいいのかもしれないが。訓読みにして意味は取りやすくなるものの代表的なのは「竹馬の友」。「たけうまのとも」と言えば分かり易いが、「ちくば」と読めばかっこいい。だいたい、竹馬などもうしないので、これこそ時代遅れとも言える。



ら抜き言葉にも抵抗を感じる。作文・小論文指導でこれは絶対に指摘しないといけないのでこれはもう仕方がない。「着れる」「来れる」「食べれる」…これらが典型的なら抜き言葉だが、PCは一発変換してくれる。それぞれ「着れる」「来れる」「食べれる」が正解だが、むしろこちらの方に違和感をもつようになるほど「ら抜き」は蔓延してしまっている。もう、耐えられない



さて、冒頭の「目くじら」だが、これは本来、「目じり」を意味する「目くじり」が長年にわたって「目くじら」に転じたものである。これも元々は誤用だ、とも言える。言葉は時代とともに変遷してゆくのだから、もう少し寛容でもいいのかもしれない。私も他のことに対してはずいぶん鷹揚である。だが、間違いは絶えず指摘しないと、黙っていてはすぐに「元の黙阿弥」に戻ってしまう。あ、失礼。「元の木阿弥」だ。ちなみにタイトルの「晴天の霹靂」は「青天の霹靂」が正解だ。日本語は難しい。


このブログを書いた先生

国語のオンライン家庭教師一覧

国語のブログ

現代文の成績が伸びない高校生へ|正しい勉強法と歩んだ合格体験記(#30)

「国語はセンス」だと思っていた私が、“読み方”を学び、4ヶ月で偏差値14アップしました。問題を解いても、なんとなく答えてしまう。何をどう勉強すればよいのか分からない。そんな悩みを抱えていた一人の受験生がいました。高校3年生の春、国語の偏差値は 51。しかし「文章の正しい読み方」を学び始めてから、状況は大きく変わります。わずか4ヶ月で偏差値は65へ。今回は、実際に受講した生徒のアンケートをもとに、現代文の読み方が変わった受験体験をご紹介します。「本稿を寄せていただいた、卒業生へ」他の受験生との競争である以上、自分の努力だけで結果が決まるわけではないのが入試です。どの教科を勉強するにも、必ず不安は...続きを見る
野又の写真
野又オンライン家庭教師
2026/3/8

奇跡の生徒様が国立医学部合格→医学部学年成績1位まで辿り着くまでの話

その子が登場した日、塾が騒がしくなりました。塾長が面談していたので、私は詳しくは知りません。コピーをしに通りかかった時に、塾長に呼びとめられました。「内田さん、小学お受験組は伸びませんよね?」と聞かれ、「そうですね」とだけ答えました。小4のAちゃん(仮名)という子でした。塾長に説教を喰らったみたいで、お母様は泣いていました。(後日談:約20年後お母様に伺った話では、私は鉄のように無表情だったようです🙇🙇🙇多分、幼児教育で子どもを無理やりお行儀のよい子にしたがる親が嫌いだったのでしょう)その日、そちらのご家庭では「話し合い」があったようです。泣かされたお母様は塾長の言葉に何かを感じて、「もしかし...続きを見る
内田の写真
内田オンライン家庭教師
2026/3/4

読めている“つもり”から抜け出す 国語・読解力の正体 第3回 「設問を先に読む」は本当に有効なのか ―― 読み順と得点の関係を整理します

国語の読解問題でよく聞くテクニックの一つが、「設問を先に読んでから本文に入る」です。しかし、本当にこれで得点は上がるのでしょうか?今回は、読み順と得点の関係を整理し、「設問先読み」が有効な人・そうでない人の違いを考えます。① 設問先読みのメリット設問を先に読むことで、どこに注目すればいいかが分かる本文の中で重要な部分を探す時間を節約できる選択肢と本文を結びつけやすいこのような利点があります。特に、時間が限られるテストや情報量の多い長文では、効率を上げる手段として有効です。② 逆に陥りやすい落とし穴しかし、設問先読みには落とし穴もあります。本文の全体像を見落とす設問に引っ張られすぎると、本文の流...続きを見る
そらの写真
そらオンライン家庭教師
2026/3/2

🌸 春期講習、はじまります — 新しい季節を一緒に迎えるために

3月の風が少しずつやわらかくなってきました。子どもたちの表情にも、「次の学年へ進むんだ」という期待と不安が入り混じった色が見えてきます。そんな季節だからこそ、 春期講習 を開講します。春は、勉強の遅れを取り戻すだけの時期ではありません。むしろ、子どもたちが「できるかもしれない」という小さな自信を取り戻す、いちばん良いタイミングです。📘 春期講習で大切にしていることひとりひとりの理解を丁寧に見ることわからないまま進まないように、質問しやすい空気を大切にしています。“できた”を積み重ねるカリキュラム春は短い期間だからこそ、成果が見えやすい内容にしています。新学年のスタートを軽やかにする準備予習と復...続きを見る
しきまちの写真
しきまちオンライン家庭教師
2026/3/1

音読の効果

こんにちは、講師のニシオカです。みなさん、国語の教科書の内容、音読していますか?やっていない人は、実際に声に出して読んでみてください。これがかなり良い効果をもたらしてくれるんですよ!効果① 文章の内容がより明確に理解できる効果② 接続詞の使い方、句読点の分量など、自分で書くときの参考になる定期試験にむけて頑張っている人も多いと思います。古文や漢文も、一度音読しておきましょうね。がんばれ~続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/2/27

新しい言葉を収穫する!

こんにちは、講師のニシオカです。国語の点数がのびない、文章の読解力がのびない、という声をよく聞きます。いろいろな理由があると思いますが、意外と忘れられがちなのが、「知らない言葉に出会う機会の少なさ」です。英単語は必死に取り組んでいても、日本語に関してはなんとなく「そのうちわかる言葉も増えるのだろう」と思っている人が多いです。知らない言葉に出会って、「なんだろう?なんて読むんだろう?どういう意味なんだろう?」と調べてみる習慣をぜひ持ちましょう。本が好きな人も、1冊読み終わって何も調べないで済むようなレベルに定住しないこと。「国語辞典を読む」のもおすすめですよ~新しい言葉を収穫しに行きましょう!続きを見る
ニシオカの写真
ニシオカオンライン家庭教師
2026/2/27

この先生の他のブログ

金子の写真

冬のスイッチ:オン

2022/11/19
今はオンライン家庭教師に完全に転身したが、以前はオフライン。塾講師だった。ラインはオフかもしれないが、冬ともなれば生活は全力でオン。冬期講座の季節になると今でも気持ちが入る。年末年始、大晦日・三が日などは流石にオフになることが多いが、気持ちはオンのままでつかの間の休息をとる。受験に関わる仕事につい...
続きを読む
金子の写真

秋は英吉利式で

2022/10/23
1620年と言えば、日本では徳川幕府が開かれて17年目だが、来年の大河ドラマの主役である徳川家康はもう亡くなり、二代将軍秀忠の治世の頃、太平洋の向う側にある北アメリカ大陸の、西海岸とは反対の東海岸に102名のイギリス人が乗るメイフラワー号という船がたどり着く。これが、元来イギリスの言語である英語が、...
続きを読む
金子の写真

高校入試の主人公は「あなた」、という二人称小説

2022/9/19
そもそも英語も「三人称単数」というようなものが出てくるころから、楽しくなくなるものだ。三人称、というネーミングが失敗だと思う。昔の偉い人が考えたのだろうが、三人などというから、人数のことか思ってしまう。三人だから、複数、なのに三人称単数だなんていったい何だよ、と思ってしまうのも無理はないと、私は...
続きを読む
金子の写真

ふみをあむ

2022/9/17
私はこのマナリンクブログを基本的に「だ」「である」調の文体で書いている。何故ならば、それが普通の文章だからだ。「です」「ます」調のことを敬体というのに対して、これらの「だ」「である」調は常体と呼ばれる。「いつもの、普通の」スタイルという訳である。話すときは私も場面に応じて敬語を使う。特に丁寧語を使っ...
続きを読む