漢字は侮れない!
国語の基本中の基本である漢字ですが、みなさんはきちんと押さえていますか?
暗記を要する漢字学習を嫌う生徒さんもいると思います。
「とりあえず読解問題が解ければ、漢字は捨ててもいいや」とお考えの方もいるかもしれません。
しかし、漢字の読み書きができるようにしておくことは、受験のうえでとても大事です。
大学入試共通テストでは、評論50点中10点が漢字問題です。
つまり、漢字の配点が20%もの割合を占めるのです。
さらに、漢文50点中12~23点くらい(年度による)も、漢字問題になっています。
全体で見れば、200点中22~33点くらい(11~16.5%)が漢字問題ということになります。
これでは、「漢字は捨ててもいいや」とは言えないのではないでしょうか?
また、読解問題であっても、文章の中にある漢字がわからなかったら、正しい文意を把握できなくなってしまいます。
漢字は侮れないのです!
さて、それでは、どれくらいの漢字を覚える必要があるのかというと、大学入試に必要な漢字数は2136字と言われています。
この数を覚えないといけないのかと考えると、気が滅入りますね。
しかし、実のところ、この2136字の漢字は義務教育までに教わったものなのです。
高校では、それらの漢字の別の読み方や使い分け方などを学び、習熟することが求められますが、高校3年間で新たに2136字を覚えなさいというわけではありません。
そうなると、ずいぶん気が楽になるのではないでしょうか?
実際、大学受験において出題される漢字のほとんどは、難解な漢字というわけではありません。
先日目にした例ですと、某国立大学医学部二次試験国語で問われた漢字は、高校入試用の漢字問題集に頻出問題として掲載されている漢字と同じでした。
要するに、義務教育で教わった漢字をしっかりと復習し、使いこなせるようにしておくことが肝心なのです。
共通テストの場合でいえば、漢字の意味による使い分けと、同音異字の理解ができているかということが、特に重要になります。
例えば、2023年度の評論の問1では、「行った(おこなった)」という場合の「行」の字の意味が、「行シン」「行レツ」「リョ行」「リ行」のどの「行」の字と同じになるかが問われました。
また、「ボウトウ」の「ボウ(冒)」の漢字と同じになるのは、「カンボウ」「ネボウ」「ボウキャク」「ボウチョウ」のどの「ボウ」か、というような問題もありました。
これらの問題に答えられるようにするためには、日頃から漢字の意味に気をつけておく必要があるということになります。
漢文の漢字問題では、複数の読みと意味を押さえておく必要があります。
2022年度の例を挙げると、本文中での「復」の意味を、「なお」「ふと」「じっと」「ふたたび」「まだ」の中から選べという問題が出ました。
「復」には「かへる」「また」の読みがあり、「また」と読んだ場合は「ふたたび」の意味になります。
漢文の中の漢字問題では、漢字の意味から熟語を推測できるかということと、副詞の用法を問われることが多いということがポイントです。
どうしてもわからない時は、副詞の用法の選択肢を選ぶと正解になる可能性が高いです。
このように、義務教育で教わるような漢字を中心として、読み書きと意味を把握し、出題形式とポイントを押さえていけば、大学受験の漢字問題にも対応できます。
面倒だったり軽視したり、とかく疎かにしてしまいがちな漢字ですが、コツコツ勉強して点数を棄てることがないようにしていきましょう。
まだ受験生ではない学年の方々は、早めに勉強に取り掛かり、少しずつ復習していくのがお薦めです。
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