理論化学攻略の鍵は“言葉”です|計算や解き方に飛びつく前に

みなさんこんにちは!講師の富岡です。
化学の指導をしていてつくづく思うことがあります。
理論化学がしっかりと得点できる生徒は“言葉”を大事にする、ということです。
理論化学は計算がメインの分野です。
ですから、計算の仕方や解き方に目が行きがちなのも無理はありません。
でも、そればかりしていると、いつまで経っても応用が効かないのですね。
では、“言葉”を大事にするとはどういうことなのか?
具体的な質問を通して考えていきましょう。
【質問その1】
希硫酸の密度が1.25g /㎤であると問題文に書いてあったとしましょう。
これは1㎤あたり1.25gであることを意味しています。
質問はここからです。
希硫酸の「何が」1㎤のときの話ですか?
さあ、答えられますか?
ここでいう「 /㎤」とは、いったい希硫酸の何が1㎤のときなのか、ちゃんと理解していますか?
このとき、ちゃんと「溶液が」と答えられた人、お見事です。
ここで答えられなかった人、もしくは「溶質が」などと答えてしまった人、理論化学の勉強が崩れていることに気づいてください!
【質問その2】
電気分解でよく見かける「ファラデー定数」についての質問です。
ファラデー定数は96500C /molと表されます。
要は1molで96500Cの電気量を持っているわけです。
では質問です。
「何が」1molのときの話ですか?
さあ、答えられますか?
正解は「電子が」です。
電子が1mol集まったとき、96500Cの電気量になるわけです。
電子以外の話を持ってきてしまった人は危機感を抱きましょう。
【質問その3】
希薄溶液で大事になる「質量モル濃度」についてです。
質量モル濃度はmol /kgと表されます。
では、質問です。
ここでいう「 /kg」とは、一体「何が」1kgなのですか?
さあ、答えられますか?
正解は「溶媒が」です。
ここで「溶液」や「溶質」と答えてしまったり、答えられなかった人は、やはり勉強を見直さなければなりません。
さて、3つの質問を例として出しましたが、理論化学はこんな感じの「誤解」が至る所で起こりやすい分野です。
みなさんはここでお気づきかと思いますが、計算以前の“言葉”が重要なのです!
「何が」に対する答え「溶液が」「電子が」「溶媒が」というのは、当たり前ですが全て“言葉”です。
ここがいい加減になってくると、全く見当違いな計算をしてしまいます。
当然共通テストのような初見の問題に対応できる訳ありませんよね。
“言葉”は勉強における基本中の基本です。
解き方などは一旦置いておいて、思考の拠り所となる“言葉”が正しいかどうか確認しましょう。
こういう地盤がしっかりしてくると成績は上がっていきます。
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