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古典

古文が読めない原因を探る!あなたに必要な対策とは?

2024/8/18

今夏はありがたいことに、夏期講習だけで45コマあり、ブログを書く暇もなく毎日せっせと授業をしていましたが、本日だけ奇跡的に授業がないので、今日は古文が読めない原因と克服法についてお話したいと思います。


助動詞と重要古語?

古文が読めないという悩みを抱えている多くの人は、「一応」自分なりに助動詞と重要古語は勉強したと言います。実際に問題を解いていただいて実力を見てみると、それなりに助動詞と重要古語は身についていたりします。

しかしそれでも、古文が読めないと言います。

なぜ読めないのか?

原因は3つあります

1,古典常識の知識が不足している

2,古典読解常識の知識をほとんど持っていない

3,文章の構造にまったく気づいていない

以下に順番に説明しましょう。


1,古典常識について

古典常識の知識は国語便覧にすべて載っています。あるいは、私が使っている『古文単語315』にも載っています。それらは、当たり前ですが、読めば何を書いてあるのかわかります。

しかし、古典常識の知識というものは、実際の読解の中でそれらを適用させて読むことによってしか身につきません。不思議な感じがしますが、なぜかそういうものなのです。つまり、独学で古典常識の知識を「運用レベルまで」マスターしようと思っても非常に困難。家庭教師を雇うか、古典常識の知識の運用のしかたを教えてくれる塾や予備校に行くしかありません。


2,古典読解常識について

これは学校でも予備校でもほとんど教えてくれないことだと思いますが、古文を読む「読解テクニックの常識」というものが、この世には確実に存在します。

例えば、「主語がとれない」という悩みをよく聞きますが、主語は99%「これまでに登場してきた人物の誰か」です。これはじつは、皆さんが知っていることです。

例えば、「むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに行きました。Xさんは川へ洗濯に行きました」。

さて、Xさんとは誰でしょう?

おばあさんですよね? 誰だってわかりますよね?

つまり、これまでに出てきた誰かしか主語になり得ないという知識を、皆さん持っていますが、それを実際の読解に使えていないのが問題です。もちろん古典読解常識は他にもありますが、その多くは「言われたらわかること」です。しかし、古典常識の知識同様、誰かと実践的に身につけないと身につかないのが古典読解常識です。


3,文章の構造について

これは現代文も古文も英語も、まったく同じことですが、文章というものはすべからく、構造を持っています。

構造のとり方で最も簡単な方法は、順接の接続詞と逆接の接続詞に注意して読むことです。

順接というのは因果関係です。「雨が降った。「だから」野球の試合が中止になった。」とか。古文で言えば、接続助詞の「を に が」や「已然形+ば」です。

逆説の接続詞は、打消の接続助詞「で」、逆説の接続助詞「もの/も」などです。

入試問題というのは、順接の接続詞と逆接の接続詞に着目して問題が作られます。なぜなら、それらの箇所は意味を1つにしか取ることができないからです。「雨が降った。だから野球の試合が中止になった」という文章は1つの意味にしかとれませんよね?


いかがでしたか?

上にご紹介した3つのことはどれも、独学では限界があります。いかに参考書ルートの勉強法が流行ろうと、独学ではちょっと無理がある。

実際に参考書の解説には、上にご紹介した3つのことはあまり書かれていません。もちろん書かれている参考書もありますが、先にも述べた通り、知識としてそれを目で読んで理解するのと、実際の読解において運用するのは全く別の能力です。

古文で重要なのは、頭で得た知識を実際に「運用」し「再現」することです。宣伝めいた言い方で申し訳なく思いますが、家庭教師を雇うか、塾や予備校に行かないと、なかなか身につかないのが現状です。

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