国語ができる人の文章の読み方とは?
2025/4/15
国語ができる人は前に前に読み進めます。つまり、わからないところで立ち止まらない。国語ができない人、すなわち文章が読めない人はわからないところで立ち止まります。そこを穴があくほどじっと見つめます。
しかし、そのわからなさは先を読めば解決します。文章とはそのようにできています。自分で書くとよくわかります。現代文でも古文でも漢文でも英語でも、わからないところを「保留」にして、とりあえず先を読んでみることが重要です。そうするには、ある程度読み慣れるしかありません。
今の時代は、よりラクをしてより大きな成果を得る、といった勉強法(?)がもてはやされていますが、読む科目、すなわち現代文、古文、漢文、英語(それに小論文も)に関してはラクしてどうにかなることはまずありません。たゆまぬ読解訓練の先に、ある日突然読めるようになるだけです。その「Xデー」に向けて研鑽を積むのです。
ちなみに、医学部受験予備校では私はまっさきにそのことを生徒に言います。早稲田を受験したいという生徒にも言います。「読む」は、半分は職人技ですから、毎日少しずつ鍛錬するのです。
※本項は人見読解塾のブログページから転載されました。
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