中学数学

間違えることが宝物✨

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2025/6/11

「私の授業ではどんどん間違えてください!」


生徒さんの多くは、「分かった?」と尋ねると「分かりました!」と答えてくれます。

もしかすると、私に気を遣ってそう言ってくれている生徒さんもいるかもしれません。

ですが、誠に失礼ながら「生徒さんの分かったは信じちゃいけない。」と思っています。確認テストをすると、間違えた時とまるっきり同じ間違いをしてしまう生徒さんが多いからです。

そこで、生徒さんの間違いを最大限活かすようにしています。

「間違い」=「間違えること」は「宝物」なんです。

どの段階で、どのように間違えたか、生徒さんの思考を予想できる宝物なんです。宝物を無駄にしないように、どのヒントが相応しいか、どの言葉が相応しいか、焦点をできるだけ細やかに絞り言葉を紡ぎます。筆が止まらず、すらすらと解けるようになるまで即興で類似問題を作り解いてもらいます。1問で済むこともあれば10問以上必要な時もあります。例え、何問必要だろうが、すらすらと解けるようになっていく過程が、私は大好きなんです。

まさに、「間違いは宝物✨」

分かってもらえた数だけ、嬉しさの数も多くなります。


小5の生徒さんの保護者の方で「算数が支援学級で…。」とお困りの方がいらっしゃいました。実際にテストを見せて頂くと、書き込みの様子から多くのことが分かりました。解き方は理解している、できない原因はかけ算九九!実際に九九を唱えてもらうと「3の段」からうろ覚えでした。保護者の方もびっくり!ご家族にも協力していただき、かけ算九九が言えるようになると、あっという間に支援学級から普通学級へ。算数が得意教科になりました。


30年という長い指導歴で、共通して保護者の方からいただく言葉は「いつも、丁寧に根気強く教えて下さりありがとうございます。」です。ですが、「ありがとうございます。」と言いたいのは、私の方です。生徒さんの分かった顔をたくさん見せてもらってますから。


また、不登校の生徒さんに対しては、「頷く」「首を振る」「返事をする」などの意思を示してもらえたことに対してとても嬉しく感じます。授業では、リラックスできる雰囲気を大事にし、穏やかに笑顔で接することにしています。3~4回授業を重ねていくと、緊張していた生徒さんの心が少しずつほぐれ、学習に集中できるようになってきます。間違えてくれたら「ありがとう!」です。「間違い」=「間違えること」は宝物✨。成長へと必ず繋がりますから。


間違えてくれる生徒さんがいるからこそ、分かった時の目の輝きをたくさん見ることができます。その目を見ると、教えることの楽しさ・素晴らしさに出会えたことに「感謝」の気持ちでいっぱいになります。

一人一人の生徒さん・保護者様の気持ちに寄り添いながら、今後も情熱を失うことなく「算数・数学・理科が好きになった。」と言ってもらえるように、生徒さんの間違いを最大限活かしつつ私自身も成長していきたいと思っています。

「間違えることが宝物✨」…「私の授業ではどんどん間違えて下さい!」




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