オンライン家庭教師マナリンク
高校数学

スマホ利用の功罪

2025/7/5

大学で授業をしているとき、その回の授業内容が理解できているのかどうかを確認する意味で、最後にその回の内容に関連する問題を学生たちに解かせることがあります。そのとき、最近よく見かける光景なのですが、学生たちが一生懸命スマホの画面を見ていることがあります。

本当は授業中のスマホ利用は禁止なのですが、一生懸命スマホを使って何かをしているのです。決して遊んでいるわけではないようです。何をしているのか覗いてみると、授業で出した問題と似たような問題がどこかのサイトにないか、一生懸命検索しているのです。

授業で理解度を確認するために学生たちに課す問題は難しい問題にするわけにいかず、難易度を考慮に入れて作りますから、大体どこかで見たような問題しか出題しません。ですから、確かにネットで検索すると、似たような問題が見つかる可能性は高いわけです。

しかし、数学の問題で全く同じ問題というのはそうそう見つかるはずがありません。せいぜい似たような問題しか見つからないということがほとんどだと思います。

学生たちは、スマホで見つけた「似たような」問題と授業で出題された問題を見比べて、どこがどう違っていて、その違いにより出題された問題ではどのように解答すればよいのか考えて解答します。

すると、確かに正解が導き出される可能性は高いかも知れません。しかし、そのようなことをする学生のほとんどは、何も理屈を考えずに「この数字をこう変えておけばいいんじゃないかな」程度のいい加減な考えで適当な結果を提出します。

それでいいでしょうか。要するに、その場合は正解が導き出されていたとしても、なぜそれが正解なのかを理解できていないわけですから、その学生にとっては実は何のメリットもありません。

そのような学生たちは、良い点を取ることを目的に勉強をしていて、数学を理解したいから勉強しているわけではないのです。しかし、大学(高校でも同じですが)のテストで良い点を取っても、何も理解できていないわけですから、何も良いことはありません。社会に出てから、高校や大学のテストで良い点をとったという事実は何の役にも立たないことなのだということを分かっていません。

今はスマホで何でも簡単に検索できます。AIに頼れば、さらに便利に問題を解決することができてしまいます。でも、使い方を間違えると人間の成長にいい影響を与えるとは限らないという問題があります。

昨今の検索技術を否定するつもりはありません。使い方に依っては本当に便利な道具です。ただ、やはり使い方には気を付けるべきでしょう。自分の成長につながるような使い方を考えながら慎重に使ってもらいたいと思います。みなさんもよく考えてスマホを使ってくださいね。


因みに余談ですが、先日自分たちの研究に行き詰ったとき、AIに質問したらどう答えてくれるだろうと思って、試しに質問してみました。すると「その質問は重要な問題ですね。なにかヒントが欲しければ、詳しいことはこの論文に書いてあるので、この論文を読んでみてください。」という類の回答がありました。そのAIが推薦してくれた論文のひとつに、以前自分たちが書いた論文があったので、共同研究者たちと大笑いをしてしまいました。

結局AIはなんの役に立つアドバイスもくれませんでしたが、自分たちの論文がAIには評価されているのだということだけは分かったというオチでした。

このブログを書いた先生

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

数学I・A・II・B & IIIの対策におすすめの指導コース

高校数学月額コース
定期テストで赤点を回避しよう!(高校内容の数学)
無料体験あり
定期テストで赤点を回避しよう!(高校内容の数学)
20,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校1・2年生
  • 数学が苦手
  • 勉強法がわからない
  • 勉強計画も見てほしい
コースの詳細を見る
30,000/月
1回90(月4回(週1回目安))
浪人生、社会人
  • 長らく勉強を離れている社会人、大学卒業直後の社会人
  • 中堅私立医学部志望
  • 数学が苦手だが医学部入試で使う受験生
コースの詳細を見る
24,000/月
1回60(月4回(週1回目安))
高校1〜3年生
  • ・不登校経験があり現在の授業についていけていない。・現在学校へ通えていないが定期テストの対策をしたい
  • 定期テストで赤点回避、高得点を目指す。・不登校でも大学受験で数学を使いたい。
  • 生徒を一人の人間として尊重して同じ目線に立つ先生や、生徒それぞれの特性を理解できる先生を探している。
コースの詳細を見る
高校数学月額コース
【高校数学ⅠAⅡBCⅢ】~一日一題で着実に弱点を克服しよう~
三者面談あり
無料体験あり
【高校数学ⅠAⅡBCⅢ】~一日一題で着実に弱点を克服しよう~
12,000/月
1回60(月1回)
高校1〜3年生、浪人生
  • 数学に苦手意識を持っている方
  • 日々の勉強習慣が定着していない方
  • 定期テストで平均点以上を目指したい方
コースの詳細を見る
8,500
30(全5回)
高校1〜3年生、浪人生
  • ケアレスミスが多く,思わぬところで失点することが多い方
  • 問題集を使った自習や過去問演習をしており,答案を客観的に見てくれる人を探している方
  • 自分の答案を厳しく採点してほしい方
コースの詳細を見る

高校数学のブログ

E判定から始める“逆転数学”

私が30年以上の指導で見てきた「大逆転劇 BEST3」「もう間に合わないかもしれない…」模試の判定がE判定だったとき、多くの受験生や保護者の方がそう感じます。でも、私は30年以上、多くの受験生を指導してきて、はっきり言えることがあります。E判定だから不合格なのではありません。逆転できる人とできない人の違いは、「今の成績」ではなく、「これから何をするか」です。今回は、実際にあった逆転合格のエピソードを3つご紹介します。第3位「数Ⅲが苦手」…原因は数Ⅰにあった高校3年生のAさん。数Ⅲの微分・積分がまったく理解できず、「自分には理系は無理です」と相談に来ました。授業を始めてすぐに分かったのは、原因は...続きを見る
シマダの写真
シマダオンライン家庭教師
2026/6/29

本当に入試問題を解くための基礎ができていますか?

6月も残り数日です。本当に入試問題を解くための基礎ができていますか?これを疎かにすると入試問題をレベルの高い入試問題集や過去問集に手を付けても解けないでしょうし,時間を無駄に使ってしまうことになります。はっきり言って,まだ基礎ができていないと思ったならば,7,8月がラストチャンスです。教科書やその傍用問題集を一通り終えているのならお勧めしたい問題集が,入試数学「実力強化」問題集 (駿台受験シリーズ)です。YouTubeにその問題集の使い方も出ています。杉山先生がすごくいいことをおっしゃってます。一度見てみてください。続きを見る
伊藤の写真
伊藤オンライン家庭教師
2026/6/26

「人に教えるつもり」が最大のインプット。問題集の常識を覆すセルフ授業という言語化

数学の問題集を開き、黙々とシャーペンを動かし、答えが出たら解答と照らし合わせて丸をつける。間違っていたら、赤ペンで正しい式を書き写す。日本中の多くの受験生や中高生が、毎日当たり前のように行っているこの「問題集の取り組み方」。もしあなたが、このやり方を何ヶ月続けても数学の成績が伸び悩んでいるのであれば、問題集に対する「常識」を一度ひっくり返す必要があります。数学における本当のインプット(知識の定着)は、黙って問題を解いている時ではありません。「学んだことを、誰かに教えるつもりで声に出して説明した時」にこそ、最大の学習効果が発揮されるのです。本記事では、ただの作業になりがちな問題集の演習を、圧倒的...続きを見る
木村の写真
木村オンライン家庭教師
2026/6/23

過去問は「解く」な!夏休みに難関大数学の「構造」を見抜く逆転学習法

「いよいよ勝負の夏休み。志望校の赤本(過去問)をガンガン解いて実践力を鍛えよう!」 大学受験を控えた高校3年生や浪人生の多くが、このような意気込みで夏を迎えます。しかし、難関大学の数学において、夏休みに過去問を「ただ解く」だけの学習は、実は非常に危険な罠が潜んでいます。実力が伴っていない状態で過去問演習に突入しても、「解けなかった」「解答を見て理解したつもりになった」という不毛なサイクルに陥るだけです。難関大の数学を攻略するためにこの夏本当に必要なのは、過去問を「解く」ことではなく、過去問を通して問題の「構造」を見抜く基礎力強化にあります。## 1. 過去問演習が「ただの答え合わせ」になってい...続きを見る
木村の写真
木村オンライン家庭教師
2026/6/9

【6月】偏差値を20以上伸ばしたのは「勉強の計画」だった!

6月に入り、中間試験が終わった頃かと思います。私の勤めている高校でも、中間試験を返却し、生徒が一喜一憂していました。その中で、私が担任をしていた時の経験について話させていただきます。私はもともと計画を立てることが得意で、学生時代から分単位で計画を立てていました。それが普通なのかと思っていたのですが、いざ教員になってみると生徒は、・何となくで科目を決めてやる・気が向いた科目をやる・時間とか決めずにやる・いつの間にか小テストや宿題だけで一日終わっていたなどという生徒が多くて驚いたのを覚えています。特に1番上の国公立を目指す生徒たちのクラスでも、そんな感じでした。これはまずいと感じた私は、一人一人と...続きを見る
さやかの写真
さやかオンライン家庭教師
2026/6/4

指導の全体像

オンライン家庭教師マナリンクで活動する講師、いちろう先生が提供する大学受験対策コースを紹介しています。指導対象は数学、英語、小論文と幅広く、特に東大、京大、医学部といった最難関校への高い合格実績が強調されています。最大の特徴は、回数無制限の動画添削サポートであり、生徒の答案に対して視覚的で分かりやすいフィードバックを48時間以内に行う体制が整っています。また、偏差値40台からの逆転合格を可能にする効率的な学習法や、出題者視点に立った実践的なテクニックの伝授も大きな魅力です。受講を検討する生徒のために、複数のスタイルから選べる無料体験授業や定期的な三者面談も用意されています。30年以上の指導歴を...続きを見る
いちろうの写真
いちろうオンライン家庭教師
2026/5/30

この先生の他のブログ

佐藤の写真

何のための数学か -大学受験に必要な数学と大学教育に必要な数学-

2026/1/23
 みなさん(特に、大学の理工系学部進学を目指しているみなさん)は何のために数学の勉強が必要なのか、考えたことがありますか。「そりゃ、受験科目のひとつに必ず数学があって、そのテストの点数が悪いと良い大学に入れないからでしょ。」がその答ですか? なぜこんな話をするかというと、上の答はあながち全くの間違い...
続きを読む
佐藤の写真

理解の仕方は人それぞれ、自分の理解の仕方を見つけだそう!

2025/7/21
本屋さんの参考書コーナーに行くと、よく「この参考書は、誰にでもよく分かるように解説・・・」のような謳い文句の参考書を見かけませんか?本当に「誰にでもよ分かる解説」なんてあるのでしょうか。自分の教育・研究の経験から、何か(たとえば数学)を理解しようとするとき、その理解の仕方は人それぞれで、自分も含めて...
続きを読む
佐藤の写真

大学教員をしていた立場からみなさんに伝えたいこと5(間違ったことを無かったことにしてはいけないという話)

2025/5/30
前回の話の続きです。前回は「間違いを怖がってはいけません!」というお話をしましたが、それに関連したことで前回お話しきれなかったことがありますので、今回はそのお話をします。それは「数学が苦手なひとは、間違いをあまりに怖がってしまうために、間違いを無かったことにしたがる傾向がある」ということです。つまり...
続きを読む
佐藤の写真

大学教員をしていた立場からみなさんに伝えたいこと4(間違えることを怖がるなという話)

2025/5/27
みなさんは答を間違えることを怖がっていませんか?やっぱり誰でも間違いはしたくないですよね。でも・・・。大学の学習サポートプログラムを実施していると、数学の勉強中に学生から「この問題の解き方がわかりません。教えてもらえますか?」と言われて、ヒントを出しながら少しずつ問題の解き方を説明することがあります...
続きを読む