【高校受験・大学受験】夏休み最後の2週間、英語は「長文を解く」だけではもったいない
■ 夏に身につけた単語・文法・読解力を、9月以降の得点力につなげる仕上げ方
夏休みも、いよいよ残り2週間ほどになりました。
この夏、
「英単語を毎日覚えてきた」
「英文法を復習した」
「長文問題にもたくさん取り組んだ」
という受験生も多いと思います。
一方で、この時期になると、
「長文を何題も解いているのに、なかなか点数が上がらない」
「単語は覚えたはずなのに、長文になると分からなくなる」
「読むスピードが思ったほど上がらない」
という悩みも出てきます。
ここで大切なのは、夏休み最後の2週間を「さらに問題を解くだけの期間」にしないことです。
これまで学習してきた、
単語・文法・英文解釈・長文・音読・シャドーイング
をつなげて、9月以降に使える英語力へ変えていきましょう。
夏休み最後は「新しい長文」だけを増やさない
長文を解くこと自体はもちろん大切です。
しかし、
長文を解く
↓
答え合わせ
↓
点数を確認
↓
次の長文
だけでは、せっかくの演習が十分に活かされません。
例えば、長文で5問間違えたとしても、
「5問間違えた」
だけで終われば、次の問題でも同じようなミスをする可能性があります。
重要なのは、
「なぜ間違えたのか」
を確認することです。
■長文の間違いを5種類に分けてみる
夏休み最後の2週間は、間違えた問題を次のように分類してみましょう。
① 単語が分からなかった
単語そのものを知らなかった場合です。
→ 単語帳に戻って復習。
② 文法・熟語が分からなかった
例えば、
時制
助動詞
関係詞
分詞
不定詞
熟語
などが原因の場合です。
→ 文法書や問題集で確認。
③ 文構造が分からなかった
単語は全部知っているのに、英文の意味が取れない。
この場合は、
英文解釈の力
が必要です。
主語・動詞・修飾関係などを確認しましょう。
④ 本文は読めたが設問を間違えた
これは読解力だけの問題ではありません。
例えば、
「適切でないもの」
を見落としていたり、
選択肢の細かな違いを比較できていなかったりします。
→ 設問の読み方を復習しましょう。
⑤ 時間が足りなかった
最後まで読み切れなかった場合は、
「英語を読むスピード」
を確認する必要があります。
ただし、単純に「もっと速く読む」のではありません。
前から意味を処理できているか
を確認しましょう。
■「単語を覚えたのに読めない」の正体
英単語帳を見て、
environment=環境
と答えられる。
それなのに長文の中に、
environmental problems
と出てくると、意味を取るのに時間がかかる。
こういうケースがあります。
これは単語を覚えていないというより、
単語を「長文の中で処理する練習」が不足している
可能性があります。
だからこそ、夏休み最後の2週間は、
単語帳だけで終わらせず、
実際の英文の中で単語を確認する
ようにしましょう。
■「意味」だけではなく「使われ方」を確認する
例えば、
increase
という単語を覚えるとします。
「増える・増やす」
だけで終わらせず、
The number of students increased.
The company increased its sales.
のように、実際の英文の中で確認します。
さらに、
「主語が何になっているか」
「自動詞・他動詞としてどう使われているか」
まで確認できれば、長文での処理速度も上がっていきます。
これまでの英単語学習でも、
「意味だけ暗記しない」
ことを意識してきました。
夏休み最後は、その知識を実際の長文で使えるか確認する時期です。
■音読をもう一度取り入れる
ここで、これまでの記事でも紹介してきた音読が重要になります。
長文を解いた後、
① 答え合わせ
↓
② 単語・文法確認
↓
③ 文構造確認
↓
④ 内容理解
↓
⑤ 音読
という流れを作ってみましょう。
音読では、単純に声を出すだけではありません。
英文の語順のまま意味を処理する
ことを意識します。
これまで練習してきた「前から読む力」を、音読によってさらに定着させていきましょう。
■シャドーイングも「仕上げ」に使う
音声教材がある英文なら、シャドーイングもおすすめです。
まず英文の意味を理解します。
そのうえで、
音声を聞く
↓
少し遅れて声に出す
という練習を行います。
シャドーイングを続けることで、
英語の語順
音のつながり
弱く発音される音
英文のリズム
などに慣れていきます。
そして、以前の記事でも紹介したように、
自分で発音できる音は、聞き取りやすくなります。
リーディングだけでなく、リスニングにもつながる学習です。
■高校受験生は「基礎の穴」を残さない
高校受験生の場合、夏休み最後の2週間で特に確認したいのは、
「中学英語の基礎に穴がないか」
です。
例えば、
be動詞
一般動詞
時制
助動詞
不定詞
動名詞
比較
受動態
現在完了
関係代名詞
など。
長文で意味が取れない原因が文法にあるなら、長文だけを解き続けても改善しません。
「この文法が原因で読めなかった」
というものを見つけたら、その単元に戻りましょう。
■高校受験生の最後の2週間
例えば、次のようなスケジュールがおすすめです。
月曜日
長文1題+復習
火曜日
英単語+文法+音読
水曜日
長文1題+復習
木曜日
苦手文法+シャドーイング
金曜日
長文1題+復習
土曜日
長文2題+総復習
日曜日
1週間の間違い直し
毎日大量の長文を解く必要はありません。
「解いた長文を、自分の力に変える」
ことを優先しましょう。
■大学受験生は「9月からの演習」を意識する
大学受験生は、夏休み終了後から徐々に演習量が増えていきます。
そのため、夏休み最後の2週間で、
自分の英語の弱点を明確にしておく
ことが重要です。
例えば、
「単語は問題ない」
「英文解釈が弱い」
「長文の後半で集中力が切れる」
「選択肢の比較に時間がかかる」
などです。
この状態まで分析できれば、9月以降の勉強がかなり具体的になります。
■大学受験生は「志望校レベル」に触れておく
夏休み最後の2週間では、志望校の過去問にも少しずつ触れておきましょう。
まだ合格点が取れなくても問題ありません。
むしろ、
「今の自分と志望校との距離を知る」
ことが重要です。
例えば、
長文の量
単語レベル
文構造
設問形式
英作文
和訳
リスニング
などを確認します。
「難しいからまだやらない」のではなく、
「どのような英語が求められるのかを知る」
という目的で使ってみましょう。
■夏休み最後の1週間は「同じ英文」をもう一度読む
最後の1週間で、ぜひ試してほしい勉強があります。
それは、
一度しっかり復習した長文を、もう一度読むこと
です。
例えば、
1週間前に解いた長文を、
「今日は何分で読めるか」
測ってみましょう。
以前よりスムーズに読めるなら、それは成長です。
さらに、
単語で止まらない
文構造で迷わない
前の文に戻らない
内容を頭に残しながら読める
ようになっていれば、確実に力がついています。
■「夏休み前」と同じ英文を比べてみる。
できれば、夏休み前に解いた英文を一つ残しておきましょう。
そして夏休み最後にもう一度読んでみます。
すると、
「前より速く読める」
「この単語はもう迷わない」
「この文法はすぐ分かる」
という変化に気付けるかもしれません。
受験勉強では、成績という数字だけを見ていると、
「自分は伸びていない」
と感じることがあります。
しかし、以前できなかったことができるようになっていることも、立派な成長です。
■夏休み最後の2週間でやっておきたいこと
英語については、次の5つを確認しておきましょう。
① 英単語
夏に覚えた単語をもう一度確認する。
② 文法
長文で間違えた原因になった文法を復習する。
③ 長文
量よりも復習の質を意識する。
④ 音読
理解した英文を繰り返し読む。
⑤ シャドーイング
音声がある教材で、音と語順を結び付ける。
この5つをつなげることで、
「単語を覚える」→「英文を理解する」→「速く読む」→「音でも理解する」
という流れができます。
■9月からの英語学習につなげる
夏休みの最後に、ぜひ一度、
「9月から何を伸ばすのか」
を決めてください。
例えば、
英単語 → 毎日継続
長文 → 週3題
音読 → 毎日10分
文法 → 苦手分野を重点復習
シャドーイング → 週3回
というように具体的にします。
「英語を頑張る」ではなく、
「何を・どのくらい・どの方法でやるのか」
まで決めることが大切です。
■まとめ
夏休み最後の2週間。
英語で大切なのは、単純に長文の問題数を増やすことではありません。
この夏に学んだ、
英単語・熟語・文法・英文解釈・長文・音読・シャドーイング
を一つにつなげていきましょう。
長文を解いたら、
解く → 間違いを分析する → 文法・単語を復習する → 精読する → 音読する
という流れを作ります。
そして最後に、
「夏休み前より、英文を読むのが少し楽になった」
と感じられれば、それは大きな成果です。
受験勉強では、すぐに点数に表れない努力もたくさんあります。
単語を一つ覚えたこと。
昨日より英文を速く読めたこと。
音読でつまずかなくなったこと。
以前分からなかった文構造が理解できたこと。
その一つひとつが、秋以降の得点につながっていきます。
夏休みは、まだ終わっていません。
残り2週間を、
「もっとやらなければ」と焦る時間ではなく、
「ここまで積み上げてきたものを、自分の力に変える時間」
にしてください。
ここまで頑張ってきた人なら、最後の2週間も必ず積み上げられます。
夏休みの最後まで、一日一日の学習を大切にしていきましょう。
夏の努力を、秋の得点へ。
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