解答用紙はほぼ白紙で、テスト時間の半分以上寝てました・・
難しい問題に直面したとき、あまりに頭の中で考えすぎて、手が動かず、固まってしまう生徒もよくいますが、テストや入試では、何かしら手を動かして、あれこれやってたら、思わぬヒントが浮かんでくることもありますね。
以前勤めていた塾に、私自身が教えを請う数学の先生がいらっしゃったのですが、その先生に
「場合の数は、500個ぐらいだったら、書き出した方が確実に解けます!」
と軽く言われたことがあります!
例えば、「1から15までの数字のうち、3個の数字の選び方は何通りか?」という問題ならば、
(1、2、3)(1、2、4)(1、2、5)・・・(13、14、15)
と書き出した方が確実だとおっしゃるのです。
*ちなみに、高校数学としての解き方は、15C3 = 15×14×13÷(3×2×1) = 455通り
それを聞いて、私は「んなアホな!」と思い、
「そりゃ、確実ですが、かなり時間がかかるじゃないですか?」
と言うと、
「慣れたら、確実で速いですよ! 解き方や公式が思いつかずに、無駄な時間を過ごして、白紙の答案を出すくらいなら、全部書いた方がマシです。 絶対に解けますから!」
とおっしゃっていました。
もちろん、この先生は、公式を使って解くやり方も完全にマスターされている上での発言だったんですけどね・・
確かに、上の問題も455通りも書き出すのは大変ですが、樹形図を使えば、小学生でも解ける問題ですね!( ̄▽ ̄)
もちろん、500通りも書き出すのはオーバーだとしても、解き方が分からず固まっているよりもマシなので、私も場合の数が50個ぐらいなら「全部書いてみて!」と中学受験生に指導することがあります。
中学受験だろうと、高校、大学受験だろうと、志望校合格のために1点でも2点でももぎとるためには、50個でも100個でも書き出してほしいのです!!

それぐらいの意思や行動力がなければ、私が今までに何人も見てきた、解き方が全く分からず、解答用紙はほぼ白紙で、テスト時間の半分以上寝てましたなんていう、数学が苦手な高校生のような道をたどることになるかもしれません・・( ノД`)シクシク…