漢字の覚え方いろいろ
2022/4/5
「ドリルを使って何度も書いて練習しているけれど、漢字がなかなか覚えられなくて困っている。」というご相談を受けることがあります。
何度も繰り返して練習しているのに成果が上がらないのはお子様にとってもしんどいだろうなあと思います。
そこで、もっと努力が報われる方法はないものか、楽しく学べる方法はないか・・と生徒さんと一緒にいろいろ試して気づいたことや見つけた方法をご紹介します。
☆体の感覚で覚える。
目、手、口、耳いろいろな感覚を使って体で覚えます。
①空書き・指書き
学校で初めての文字を習う時には、先生が黒板に書く字を真似ながら空間に指で文字を書いて練習されているのではないでしょうか。
家で練習する時にも指(大きく書けば腕も使えます。)で何度も書き、ある程度形を捉えられてから紙に鉛筆で書くとよいと思います。指書きなら紙が要りません。気楽な気持ちでお母さんと一緒にクイズを出し合ったりなど遊び感覚でもできますね。
②声に出しながら書く。
声に出して「1、2、3…」と書き順を唱えながら書いたり、「ぐるっと回してビューン・・。」などと自分なりの唱え歌を考えたりして覚えていきます。歌や文句はでたらめでもかまわないようで、そうすることでイメージが定着しやすくなるように思います。
☆パーツで分けて覚える。
漢字を分解して、パーツで分けて覚えます。
たとえば 量=日+一+里
というようにパーツに区切って覚えます。そういった練習の仕方をする問題集もあります。
「パーツで分けて覚えたら、漢字が前より覚えやすくなった。」と教えてくれた生徒さんもおられます。
☆漢字の意味や成り立ちから覚える。
漢字は、ひらがなと違って文字に意味があります。そこで、たとえば「好という字は女の人が子どもをかわいがる様子からできた字なんだって。」などと、漢字の成り立ちから話してあげると記憶に残りやすいですし、忘れた時にも思い出す手がかりになります。
このように漢字をただひたすら書き写すだけでなく、いろいろな方法で意味づけしたり、音に変えたり、視覚的にとらえやすくしたりして、記憶が定着する方法を考えてみるとよいと思います。他にももっとおもしろい覚え方があるかもしれません。
漢字について楽しくやりとりする時間が、お子さんの漢字への苦手意識をなくして学習意欲を高めることにもつながるといいなと考えています。
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