#105 カタカナ語に要注意⑨「シャープペンシル」
よく「シャーペン」と言いますが、正式名称(?)は「シャープペンシル」と言いますね。
でも、英語でsharp pencilと言っても通じません。つまりカタカナ語の「シャープペンシル」は、sharpとpencilを組み合わせて作られた和製英語。英語圏の人たちにsharp pencilと言っても、「先の尖った鉛筆」と誤解されるだけでしょう。

sharp pencil=先の尖った鉛筆

シャープペンシル
そもそも、なぜ日本では「シャープペンシル」という名称が使われるようになったのでしょう?鉛筆は使っていると先っぽが丸くなってくるけど、シャープペンシルは尖った(=sharp)ままだから?
この答えは決して間違ってはいませんが、正確には、「シャープペンシル」という呼び名はアメリカで発売されたEversharpという商標に由来しています。everは「いつも(always)」の意味なので、まさに「いつも先っぽが尖っている」ということです。
日本で最初にシャープペンシルを発売したのは「早川金属工業」という会社で、最初は「早川式繰出鉛筆」、後に「エバーレディーシャープペンシル」という名前で売り出したそうです。明らかに、アメリカの商標Eversharpを参考にしたと思われる商標ですね。「シャープペンシル」という一般的な言い方の直接的な語源は、この「エバーレディーシャープペンシル」だと思われます。

早川式繰出鉛筆
面白いことに、大正初期にシャープペンシルを販売した早川金属工業は、なんと今の電機メーカー「シャープ(SHARP)」の前身なのです!もちろん、この「シャープ」という社名は「シャープペンシル」から来ています!

旧本社ビル
* * *
話が脱線しましたが、英語でシャープペンシルはmechanical [automatic] pencilと言います。mechanicalは「機械仕掛けの」ということ。シャープペンシルに機械仕掛けとは大げさなと思うかもしれませんが、たしかにノックするだけで芯が繰り出してくる機構が備わっています。
Oh, I forgot my mechanical pencils!「あっ、シャーペン持って来るの忘れた!」
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