#135 英語のことわざ(2)―千里の道も一歩より始まる―
2024/5/16
どんな物事にも「始まり(beginning)」があります。
宇宙が始まったのも、ビッグバン(big bang)によるとされています。
聖書によれば、この世界は神(God)の創造によって始まったとされています。
In the beginning God created the heaven and the earth.
はじめに神天地を造りたまえり。
科学の世界においてはビッグバンが、キリスト教においては神による天地創造が起こらなかったとしたら、地球や人類の歴史、そしてもちろん私たち一人一人の人生も無かったということになるのかもしれません。
受験生にとっても、社会人にとっても、「こうありたい」という理想の自分があると思います。
その理想の自分を実現するためには、ただ想像しているだけではダメで、まずは理想に向けての一歩を踏み出さないといけません。始まり(beginning)を引き起こしてこそ、その後の進展も生まれ、理想に近づいていくことができるのです。
ここでは、物事の始まり(beginning)にまつわる英語のことわざをいくつかご紹介します。
* * *
No root, no fruit.「根が無ければ果実は実らない」
「根」という始まりがあるからこそ、植物は生長し、ついには果実を実らせることができる。
The first blow is half the battle.「最初の一撃で戦闘の半分は決する」
これは戦いの話ですが、相手に与える最初の一撃で戦況は左右されると言っています。つまり、最初がうまくいけば、その後の展開もうまくいくということですね。
ただし、何事も最初の一歩が大変ですね。
Every beginning is hard.「どんな物事も最初が大変」
受験生であれば、勉強したての科目、参考書・問題集の1周目が一番大変ですね。そこをあきらめずに乗り越えられるかどうか。
The distance doesn’t matter: it is only the first step that is difficult.「問題なのは距離ではない。難しいのは、ただ最初の一歩なのだ」
健康のためにウォーキングを始めようと思っている人にとっては、3km歩くか5km歩くかという距離の問題は大したことではありません。「今日はちょっと忙しいからウォーキングは明日からにしよう」「今日はちょっと曇っているから歩くのは晴れている時に」・・・よく言われるように、人間はだれでも「できない理由を思い付く天才」です!一番大変なのは、まず家から一歩外に出ること!家を出てしまいさえすれば、後はほっておいても歩き出します。
Well begun is half done.「始まりよければ半分は終わったようなもの」
No good building without a good foundation.「基礎がしっかりしていなければ建物はしっかりと建たない」
最初に手を抜くと、そのつけは後で現れてくるということですね。
受験生にとっても「基礎」が重要であるのはもちろんです。ぐらついている基礎の上に、高い学力が築かれることは絶対にないのです。
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