#136 英語のことわざ(3)―物事の終わり―
2024/5/22
前回のブログでは、物事の「始まり(beginning)」についてのことわざを取り上げました。
Everything has an end.「全ての物事には終わりがある」
ということで、今回は物事の終わり(ending)にまつわることわざをいくつか取り上げてみます。
* * *
The end crowns the work.「仕事の成否を決めるのはその終わり方である」
四字熟語「画竜点睛」と類似の内容を表しています。
終わり(ending)の重要性をさらに強調していることわざが次のもの。
All’s well that ends well.「終わり良ければすべて良し」
シェイクスピアの劇にこれと同じ名称のものがありますが、これはシェイクスピアが作った表現というわけではなく、もっと昔からことわざとしてあったものだそうです。
Garbage in, garbage out.「がらくたを入れれば、がらくたが出てくる」
これは20世紀に作られた新しいことわざで、もともとはコンピューターの世界で言われたものとのことです。その意味するところは、どんなにコンピューターのシステムが高度になったとしても、出力されるものは入力されるものを超えることはない、ということ。つまり、入力データががらくた(garbage)のようなものであれば、出力データもやはりがらくたのような価値の低いものでしかないということです。
教育の世界では、今ではスマホ・タブレットといった高度な情報処理装置が取り入れられるようになってきています。(私が学生の頃は、たまに学校のコンピューターを授業で使う程度で、基本的に学習道具は教科書・ノート・黒板などが主流でした。)
では、そうした最新の情報機器を持たされた生徒が、それだけで最大の学習効果を上げることができるかといえば、もちろんそうではありません。
どんなにすばらしいタブレットを持っていても、それを正しく使いこなせなければ、まさに宝の持ち腐れです。
逆に、コンピューターもタブレットも無い時代、今から100年前の学生でも、教科書・学参などを使い倒せば、高い学力を身に付けられたはずなのです。
つまり大切なのは、道具の良し悪しというよりも、その道具を使いこなそうとする使用者の意志の方なのだと思います。
Such beef, such broth.「肉が肉ならスープもスープ」
このSuch A, such B.という表現形式は、いくつかのことわざで見かけられます。直訳は、「そのようなAなので、そのようなBなのだ」とでもなりますが、つまり「Aのあり方とBのあり方に深い関係性がある」という時に使います。Such (a) father, such (a) son.なら、「父親と息子のあり方がとてもよく似ている」ということ。日本語では「親が親なら子も子」「この親にしてこの子あり」と言いますね。
Such beef, such broth.に話を戻すと、スープ(broth)の味の良し悪しは、材料となる牛肉(beef)の良し悪しで決まるということを言っています。つまり、さっきのコンピューターの話と同じで、最初がまずいのに、結果だけ良くなることはあり得ない、ということ。そんな都合の良い話は無いという教訓となっています。
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