#74 coffeeはアラビア語からやって来た
2022/4/8
みなさんはコーヒーは好きですか?私は好きで毎日飲んでいます。
「コーヒー」という外来語は、英語のcoffeeあるいはオランダ語のkoffieから来た語とされています。ここでオランダ語が出てくるのは意外ですが、調べてみると、日本人で最初にコーヒーを飲んだのは江戸末期の長崎・出島のオランダ商館に出入りしていた役人や通訳だったそうです。
さて、英単語のcoffeeはもともと英語にあったわけではありません。つまりcoffeeは別の言語から英語にやって来たのです。
コーヒーの発祥の地として有力なのが、現在のエチオピアの辺りだそうです。
赤いところがエチオピア
コーヒーは15世紀にアラビア半島全域に広まり、ヨーロッパへはトルコを経由して17世紀に伝わったそうです。こうしてヨーロッパでは「コーヒーハウス」と呼ばれる社交場が登場し、活況を呈したとのこと。
ロンドンのコーヒーハウス(17世紀)
(今では世界的な紅茶ブランドである「トワイニング」の創業者は、なんと最初はロンドンでコーヒーハウスを開業したらしいです。当時のコーヒーハウスは女人禁制だったこともあり、その後ティーハウスもオープン。これが女性からも支持を集め、瞬く間に人気店となったそうです。)
こうしたコーヒーの歴史的な世界進出を反映しているのが英単語のcoffeeの歴史です。
英語coffee ⇦ イタリア語caffè ⇦ トルコ語kahve ⇦ アラビア語kahwa
ちなみに、日本語の「カフェ」はフランス語のcaféから来ています。「カフェ」には、➀「コーヒー」の意味と、②「喫茶店」の2つの意味がありますが、これは元のフランス語caféにその2つの意味があるからのようです。
フランス語caféは英語にも入りましたが、英単語としてのcafe(caféとも綴る)には➀の意味は無いようです。
この先生の他のブログ
<h4>On burning pond</h4>“<sub style="color: rgb(192, 0, 0);">➀</sub>The pond at the Yoshiwara yūkaku was a picture of hell that only those who saw it...
<h4>The miracle in Kanda</h4><sub style="color: rgb(192, 0, 0);">➀</sub>“For a while after the earthquake, in the midst of the scorched earth of Tokyo...
<h4>A second disaster arises</h4><sub style="color: rgb(192, 0, 0);">➀</sub>“Black rain clouds hang low in the sky on this tumultuous day, and gray sm...
1923年(大正12)9月1日午前11時58分、マグニチュード7.9の地震が発生し、関東地方を中心に甚大な被害をもたらしました。当時は「震度7」という階級は無かったそうですが、神奈川県や千葉県の被害状況は今で言う「震度7」に相当するそうです。地震そのものの規模は最大級と言えるほどではなかったそうなの...