#81 shampooは「押してください」の意味だった!?
英単語の中には、英語に昔からあるのではなく、別の言語からやって来たものが数多くあります。中には私たち日本人にとって意外な言語から英語に輸入されたものも。
今回取り上げるshampooもその1つです。これは英語に昔からあった単語ではなく、インドのヒンディー語から英語に取り入れられました。ヒンディー語のcāmpoが英語に入ってshampooになったわけですが、このヒンディー語はなんと「押してください」という命令文なのです!髪を洗う前に体をマッサージするサービスを提供する浴場があり、そこで使われていた言葉だそうです。18世紀に英語に入って来たshampooは「マッサージする」という意味を表していました。19世紀には「頭をシャンプーで洗う」という意味になり、今では「マッサージする」という元の意味は消えてしまいました。

ちなみに、シャンプーした後に使う「リンス」は英語のrinseから来ていますが、日英語の意味のずれに注意してください。

I rinsed my hair.と言うと、「私は髪をリンスした」という意味ではなく、「私は髪を水ですすいだ」という意味になります(「私は毛染めした」という意味になることもあります)。シャンプーを使わずに水だけで洗髪した場合も、シャンプーを使った後でシャンプーを洗い流す場合にもこのように表現します。さらに、洗剤で洗った食器・衣類や石鹸でこすった手を「すすぐ」時にも英語ではrinseを使います。
I rinsed my mouth after brushing my teeth.「歯磨きをした後で口をゆすいだ」
では、「私は髪をリンスした」と言いたい時はどうすればよいのでしょう?日本語の「リンス」に当たる英単語はconditionerですので、I treated my hair with conditioner.と言います。ちなみにI treated my hair with rinse.と言ってしまうと、「私は毛染めした」という意味になってしまいます!
名詞のrinseには「毛染め剤」の他に「洗口液」の意味もあります。日本語の「リンス」は髪に使うものなので、「モンダミン」のような洗口液がrinseであると言われても違和感がありますね。

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