#84 pajamas「パジャマ」とleg「足」の意外な関係
ゆったりとした寝巻のことを「パジャマ」と言いますが、これは英語のpajamas(イギリス英語ではpyjamas)が語源です。その英語のpajamasが今回のテーマです。

この英単語は、ペルシャ語やインドのウルドゥー語のpāy jāmaが19世紀に英語に入って来たものです。pāyは「足(leg)」、 jāmaは「衣類(clothing)」の意味です。つまり、元々pajamasは「ゆったりとしたズボン」を指していたのです。それから意味が広がって、「上着」の方も含めてpajamasと言われるようになりました。ちなみに、英語のpajamasに複数形の-sが付いているのは、「ズボン」を意味するpantsやtrousersなどの影響によります。ではなぜpants、trousersは複数形になるのかというと、股下が2本あるからです。下着のshorts、briefs、pantiesも足を通すところが2つあるので複数形となります。
* * *
実は、「足」を意味するペルシャ語・ウルドゥー語のpāyと語源的に関係のある要素にped-というのがあって、これを含む英単語はいくつかあります。
He stepped on the brake pedal.「彼はブレーキペダルを踏んだ」
pedal「ペダル」のped-は「足」を意味しています。足で踏むものだからpedalなんですね。

他にも、
This street is for pedestrians only today.「この通りは今日は歩行者専用です」
pedestrian「歩行者」は「足」を使って移動する人だからped-が含まれているわけです。

銀座の歩行者天国
女性であれば、
She had a pedicure yesterday.「彼女は昨日足の手入れ(ペディキュア)をしてもらった」
が分かり易いかもしれません。ped-は「足」、cureはcare「手入れ」の意味です。日本語の「ペディキュア」は特に「足の爪の化粧」を意味することが多いと思いますが、英語のpedicureはそれ以外の足全体のお手入れも意味するようです。

* * *
足の爪の化粧が「ペディキュア」で、では「手の爪の化粧」は?そう、「マニキュア」ですね。これは英語のmanicureから来ています。mani-は「手」という意味です。日本語の「マニキュア」は普通「手の爪の化粧」を意味すると思いますが、英語のmanicureは手全体のお手入れも意味します。

manual「マニュアル、手引書」、manufacture「製造する」、manuscript「原稿」のmanu-も「手」を意味しています。

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