明日話したくなる!ディズニー映画の英語セリフと日本語訳の意外なズレ4選
2025/8/25
小中学生に英語を教えています、ディズニー大好き先生の安芸(あき)です。
英語を勉強しているときに「英語のセリフ」と「日本語訳」が大きく違う場面に出会ったことはありませんか?実はその違いには「英語圏ならではの文化的背景」や「直訳できないニュアンス」がたくさん隠れています。
日本語字幕では自然に聞こえるように変えられているので、
英語と比べると“へ~!”と思える違いが出てきます。
英語と日本語二本見ると言語の勉強だけでなく、面白い発見や文化の違いも学べるかも♡
今日はその中から、ディズニー映画を例に、ちょっとマニアックで面白い例をご紹介します。
明日言いたくなる雑学♡英語と日本語訳の違い
①『アナと雪の女王』―「サンドウィッチ!」の意味
アナとハンス王子が出会って意気投合するシーン。
「教えてよ。何が好きか?」「サンドイッチ!」とうたうあのシーンです。
英語では “♪We finish each other’s sandwiches!” となっています。
これ本当はハンスは「サンドウッチ」と言いたかったわけではありません。
本来、ことわざで有名なのは “We finish each other’s sentences.”(お互いの言葉を言い終えるほど気が合う)。この「sentences」を言おうと思っていた!
ハンスは「僕たち阿吽の呼吸だよね!」とか「ツーと言えばカー」と言いたかったわけです。
でもアナはそれを早とちりして(もしくはこのことわざを知らなかった?)
sentences を sandwiches って言っちゃいました。
初めからこの二人は「全く気が合っていない!」ということを示しているのですね。
でもこのことわざが一般的ではなに日本語には直接訳せない…。
だから「何が好き?」と食べ物を尋ねる形にセリフが変えられています。
②『ズートピア』―ウサギは掛け算が得意?
主人公ジュディはウサギの警察官。
駐車違反を取り締まるシーン(だったかな?)で「家族が多いから計算得意なの!」というシーンがあり、「家族多いと食べ物とかたくさん計算しないといけないからかな?」と違和感を感じつつ聞いていた記憶があります。
英語では “Multiplying like rabbits.” というフレーズになっています。multiplyingは「掛け算」という意味。これは英語で「やたらと子供を産む」という皮肉の言い方(倍々にすごい勢いで増えていくということ)。ウサギってすごい繁殖力で大家族ですよね。
これをもじったブラックジョークなんですね。ウサギのジュディが言うからこそウケる「大家族だから計算が得意なの(ウサギだから繁殖力があるの)」
二重の意味が掛け合わされているんです!
③『塔の上のラプンツェル』―“Mother knows best” の皮肉
ラプンツェルの育ての親・ゴーテルが歌う曲に “Mother knows best.”(母は一番よくわかっている)が繰り返されます。
英語では「母は絶対的な権威」というニュアンスで、アメリカでも皮肉やブラックジョークとしてよく使われるフレーズです。
日本語訳では「お母さまに任せなさい」など柔らかく訳されていますが、英語で聞くとゴーテルの支配欲や毒親的な怖さがもっと強く伝わるんです。
④『ズートピア』ー詐欺師=上手な世渡り?
ニックが赤ちゃんと偽り友達を連れてアイスクリームを買い、それで荒稼ぎしているシーン。
ジュディに"It’s called a hustle, sweetheart."と言っています。
hustleは詐欺師って意味ですね。
直訳すると「詐欺師って呼ばれるのさ、子猫ちゃん」見たいになると思うんですが、
日本語では「これが世の中の渡り方ってもんさ」と少しマイルドになっています。
詐欺師ってワード、ディズニー映画ではあまりに直接的過ぎますよね💦
でも英語では“ダーティでスレスレな世界”をちゃんと匂わせています。
まとめ
ディズニー映画の翻訳は「ただ日本語にする」だけでなく、文化・背景・言葉遊びをどう表現するかの挑戦でもあります。
英語学習の観点からも、「訳されなかったニュアンス」を知ることで英語の奥深さが感じられますよ!こういう話、見つけたら、授業でも雑学として共有したいな~と思っています。
📚安芸先生と学ぶコース📚
【中学英語】平均点脱出!80点以上目指す子向け定期テスト対策
https://manalink.jp/teacher/12421/courses/14710
【英検5・4・3級】イラスト&反復練習で易しく学習★楽しく合格
https://manalink.jp/teacher/12421/courses/12840
【小5.6】飽きずに楽しい!中学英語を無双状態にする準備講座
この先生の他のブログ
小中学生に英語を教えています、安芸(あき)です。夏休み楽しんでいますか~??ワクワクする反面、この時期は子どもたちの家庭学習も少しマンネリ化しがちです。特に雨の日、台風の日はおうち遊びになるので、遊びに勉強が加えられたら最高ですよね。そんな時こそ、ほんの少しの“工夫”で、学習の空気をガラッと変えられ...
こんにちは!小中学生に英語を教えている家庭教師の安芸です。不登校の生徒さんも数多く受け持ってきました。ルーティンが乱れやすい長期休みは、子どもたちの集中力ややる気がガクッと落ちているのを感じていませんか?でもご安心を!今回は、そんな「長期休みのやる気ダウン」を救う、とっておきのアイデアをご紹介します...
「うちの子、英語が嫌いで…」体験授業のお申込みの際、保護者の方からよくいただくご相談です。中には「人見知りもあって、先生と話すのも苦手で…」というお子さんもいらっしゃいます。でも夏期講習や冬期講習は短期決戦。最長10回、短かったら5回ほどで終了してしまう単発コースもあります。この期間で★いかに仲良く...