現代文は素直によもう
2024/6/16
こんにちは、講師のニシオカです。
現代文の問題は、マーク(選択肢)型だろうが、記述だろうが、本文の再現性こそが重要です。本文に書いてあるのは、「筆者の頭の中にある世界を言語化したもの」であり、それを他人であるあなたが「素直に、過不足なく受け取っているのか」を問うために設問が作られています。
素直とは?
①適切な順番で理解できているか。
結果だけではなく、そこに至るまでの手順や段階をおさえるように心がけましょう。
「〇〇するようになった。」では、足りない部分があまりにも多すぎます。
「もともと××だったが、それでは△△だということがわかり、……するために、〇〇するようになった。」と書くことにより、本文の内容の理解がより伝わる内容になります。
本文を読む時から、「ここの部分はあそこにつながるキーポイントだな」と気づけると時間短縮にもなりますし、よりよく本文を理解することにつながります。
②自分の価値観を入れず、筆者の意見に寄り添えているか。
他人だから意見はみんな違いますね。だからこそ、いちいち「でも私はこう思う!」などと批判的な意識を持つことには意味がありません。
「植民地政策がとられていた事実が、今もなお色濃く残っている」と本文に書いてあるのに、「え??私はそう思わないし、それは違うと思う!」とかみついても、理解が進みません。本文の前に書いてありますよね。「次の文章を読んで、あとの問いに答えよ」と。「次の文章」、つまり「本文」の内容をもとに設問が作られている以上、筆者の考えをそのまま理解できるように訓練しましょう。
いかがでしょうか。
現代文が、もしくは国語が苦手で、困っている人は、少し考え方を変えて、上記のことを意識してみましょう。本文の内容がよりよくわかることで、自信をもって設問にも答えられるようになりますよ。あきらめずに頑張ろう!
ニシオカ
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